kn0617aaのブログ

文系科目ダメダメな中高生・浪人生のための英作文修行

2022-09-01から1ヶ月間の記事一覧

オリジナル勉強風呂Gu 第567回 2022.10/5

古文研究法22 古今集仮名序:和歌(やまとうた)は人の心を種としてよろづの言の葉とぞなれりける。世の中にある人、ことわざ繁(しげ)きものなれば、心に思ふことを見るもの聞くものにつけて言ひ出だせるなり。花に啼く鶯(うぐひす)、水に棲(す)む蝦(かはず)の…

オリジナル勉強風呂Gu 第566回 2022.10/4

古文研究法21-2 増鏡:(七条院=後鳥羽院母の手紙)「あさましく、かくて月日経(へ)にけること。今日明日とも知らぬ命のうちに、いまひとたび、いかで見奉りてしがな。かくながらは死出の山路も越えやるべうもはべらでなむ」など、いと多く乱れ書き給へるを、…

オリジナル勉強風呂Gu 第565回 2022.10/3

古文研究法21-1 増鏡:たとしへ無く眺めしほたれさせ給へる夕暮れに、沖の方にいと小さき木の葉浮かべると見えて漕ぎ来るを、あまの釣り舟かと御覧ずるほどに、都よりの御消息(せうそこ)なりけり。黒染めの御衣(おんぞ)、夜の御ふすまなど、都の夜寒に思ひや…

オリジナル勉強風呂Gu 第564回 2022.10/2

古文研究法20-2 枕草子:のぼらむとてその縄をなむ引くとか。まどひ繰(く)り入るるさまぞ理(ことわり)なるや。舟の端(はた)をおさへて放ちたる息などこそ、まことにただ見る人だにしほたるるに、落とし入れて漂(ただよ)ひありく男は、目もあやにあさましかし…

オリジナル勉強風呂Gu 第563回 2022.10/1

古文研究法20-1 枕草子:海はなほゆゆしと思ふに、まいて海人(あま)の潜(かづ)きしに入るは憂きわざなり。腰に着(つ)きたる緒(を)の絶えもしなば、いかにせむとならむ。男(をのこ)だにせましかばさてもありぬべきを、女はなほおぼろけの心ならじ。舟に男は乗…

オリジナル勉強風呂Gu 第562回 2022.9/30

S先生:古文研究法の途中ではありますが、今日は気分を変えて歌の英詞に触れてみましょう。皆さんもよくご存じの Amazing Grace を取り上げます。John Newton 作詞で、作曲者は不明。composed by an anonymous person というわけです。 Amazing Grace ! How …

オリジナル勉強風呂Gu 第561回 2022.9/29

古文研究法19-2 徒然草:よからぬ人は、誰ともなく頭の中に打ち出でて見る事のやうに語りんせば、皆同じく笑ひののしる、いとらうがはし。をかしき事を言ひてもいたく興ぜぬと、興なき事を言ひてもよく笑ふにぞ、しなのほどは測られぬべき。 教養の低い人は…

オリジナル勉強風呂Gu 第560回 2022.9/28

古文研究法19-1 徒然草:久しく隔たりて会ひたる人の、我が方にありつること、数々に残りなく語り続くるこそあいなけれ。隔てなく慣れぬる人も、ほど経て見るは、はづかしからぬかは。次ざまの人はあからさまに立ち出でてもけふありつる事とて息もつぎあへず…

オリジナル勉強風呂Gu 第559回 2022.9/27

古文研究法18 徒然草:しのぶの浦の漁師(あま)の見る目も所狭(ところせ)く、暗(くら)ぶの山も守(も)る人繁(しげ)からむに、わりなく通はむ心の色こそあはれと思ふ節々(ふしぶし)の忘れ難きことも多からめ。親兄弟(おやはらから)許してひたぶるに迎へすゑたら…

オリジナル勉強風呂Gu 第558回 2022.9/26

古文研究法17-2 源氏物語橋姫:添ひ伏したる人(中の君=次女)は琴の上にかたぶきかかりて「入る日を返す撥こそありけれ。さま異(こと)にも思ひ及び給ふ御心かな」とてうち笑ひける気配、今少しおもりかに由付(よしづ)きたり。(大君)「及ばずともこれも月に離…

オリジナル勉強風呂Gu 第557回 2022.9/25

古文研究法17-1 源氏物語橋姫:あまたへ通ふべかめる透垣(すいがい)の戸を少し押し開けて見給へば、月をかしきほどに霧(き)り渡れるを眺めて、簾を短く巻き上げて人々ゐたり。内なる人、一人(大君=長女)は柱に少し居隠れて琵琶を前に置きて撥(ばち)を手まさ…

オリジナル勉強風呂Gu 第556回 2022.9/24

古文研究法16-2 枕草子:「物調ぜさせばや」と言へば、「つひに言ひあらはしつる」など笑はせ給ふに、忠隆聞きて台盤所のかたより「まことにやはべらむ。かれ見はべらむ」と言ひたれば、「あなゆゆし、さる者なし」と言はすれば、「さりとも、つひに見つくる…

オリジナル勉強風呂Gu 第555回 2022.9/23

古文研究法16-1 枕草子:「さは翁丸」といふに、ひれ伏していみじく鳴く。御前にもうち笑はせ給ふ。人々集まりて、右近の内侍(ないし)召して「かく」など仰せらるれば、笑ひののしるを、上(うへ)も聞こしめして渡らせおはしまして「あさましう、犬などもかか…

オリジナル勉強風呂Gu 第554回 2022.9/22

N君:古文研究法の途中ですが、これまでの勉強で疑問に思ったちょっとしたことが色々あったので、今日はそれを解決しておきたいと思います。(1) There is none of the wine left.「残っているワインはありません」のように none of +単数名詞 を単数扱いす…

オリジナル勉強風呂Gu 第553回 2022.9/21

古文研究法15 源氏物語夕顔:いといみじと思(おぼ)して「我もいとここち悩ましく、いかなるべきにかとなむおぼゆる」とのたまふ。「何か、さらに思ほしものせさせ給ふ。さるべきにこそ、よろづの事は、はべらめ。人にも漏らさじと思ひたまふれば、惟光(これ…

オリジナル勉強風呂Gu 第552回 2022.9/20

古文研究法14-2 枕草子:ひぐらし、ぬかづき虫、またあはれなり。さる心に道心起こしてつきありくらむ。思ひかけず暗き所などにほとめきたる、聞きつけたるこそをかしけれ。 蜩、ぬかづき虫にもしみじみ感動させられる。こんな者の心にも佛道を願う気持ちが…

オリジナル勉強風呂Gu 第551回 2022.9/20

古文研究法14-1 枕草子:虫は鈴虫。松虫。はたをり。きりぎりす。てふ。われから。ひを虫。蛍。みの虫、いとあはれなり。鬼の生みたれば、親に似てこれも恐ろしき心あらむとて、親の悪しき衣(きぬ)ひき着せて「いま秋風の吹かむ折にぞ来(こ)むずる。待てよ」…

オリジナル勉強風呂Gu 第550回 2022.9/19

古文研究法13-2 枕草子:「いかやうにかある」と問ひきこえさせ給へば、「すべていみじくはべり。さらにまだ見ぬ骨のさまなり、となむ人々申す。まことにかばかりのははべりざらざりつ」と言(こと)高く申し給へば、「さては扇のにはあらでくらげのななり」と…

オリジナル勉強風呂Gu 第549回 2022.9/18

古文研究法13-1 枕草子:中納言まゐらせ給ひて御扇たてまつらせたまふに「隆家こそいみじき骨を得てはべれ。それを張らせてまゐらせむとするを、おぼろけの紙はえ張るまじければ、求めはべるなり」と申し給ふ。 中納言隆家様(中宮定子の実弟)がおいでになっ…

オリジナル勉強風呂Gu 第548回 2022.9/17

古文研究法12-2 土佐日記:持て来たる物よりは歌はいかがあらむ。これかれあはれがれども一人も返しせず。しつべき人も交われれど、これをのみいたがり物をのみ食ひて夜更けぬ。この歌主「まからず」と言ひて立ちぬ。 持ってきたごちそうに比べると歌の出来…

オリジナル勉強風呂Gu 第547回 2022.9/16

古文研究法12-1 土佐日記:かくてこの際(あひだ)に事多かり。今日(けふ)破籠(わりご)持たせて来たる人、その名なぞどや今思ひ出でむ、この人、歌詠まむと思ふ心ありてなりけり。とかく言ひ言ひて「浪の立つなること」と憂へ言ひて詠める歌「行く先に立つ白浪…

オリジナル勉強風呂Gu 第546回 2022.9/15

古文研究法11 紫式部日記:御文にえ書きつけはべらぬことを、良きも悪しきも、世にあること、身の憂へにても、残らず聞こえさせ置かまほしうはべるぞかし。奇(け)しからぬ人を思ひきこえさすとても、かかるべい(=き)ことやはべる。されど徒然におはしますら…

オリジナル勉強風呂Gu 第545回 2022.9/14

古文研究法10 枕草子:冬はつとめて。雪の降りたるは言ふべきにもあらず。霜などのいと白く、また、さらでも、いと寒きに火など急ぎおこして炭もて渡るもいとつきづきし。 冬は早朝が趣深い。雪が降っていればもちろんのこと、霜なんかのたいそう白く、また…

オリジナル勉強風呂Gu 第544回 2022.9/13

古文研究法9 枕草子:頭中将の、そぞろなる虚言(そらごと)を聞きて、いみじう言ひ落とし「何しに人と思いけむ」など殿上にてもいみじくなむ宣ふ、と聞くに、恥ずかしけれど「真(まこと)ならばこそあらめ、おのづから聞き直し給ひてむ」など笑ひてあるに、黒…

オリジナル勉強風呂Gu 第543回 2022.9/12

古文研究法8 枕草子:うち解くまじきもの。えせ者。さるは、良しと人に言はるる人よりも裏無くぞ見ゆる。 気の許せない者、それは身分の低い者。だけれど、彼らは、上流だと世間で言われる人よりも隠し隔てがないように思われる。 N君:「さるは」は逆接語で…

オリジナル勉強風呂Gu 第542回 2022.9/11

古文研究法7 枕草子:九月九日(ながつきここのか)は暁(あけ)がたより雨少し降りて、菊の露もこちたくそぼち、おほひたる綿などもいたく濡れ、移しの香ももてはやされたる。つとめては止(や)みにたれどなほ曇りて、ややもすれば降り落ちぬべく見えたるもをか…

オリジナル勉強風呂Gu 第541回 2022.9/10

古文研究法6 源氏物語帚木(ははきぎ):もとよりさる心を交はせるにやありけむ、この男いたくすずろきて簀子(すのこ)に尻かけてとばかり月を見る。菊いとおもしろく移ろひわたりて、風に競(きほ)へる紅葉の乱れなど、あはれとげに見えたり。懐なりける笛取り…

オリジナル勉強風呂Gu 第540回 2022.9/9

古文研究法5 枕草子:火桶(ひおけ)、炭櫃(すびつ)などに手の裏打ち返し皺(しわ)おしのべなどしてあぶりゐる者、いつかは若やかなる人の、さはしたりし。老いばみうたてある者こそ、火桶の端に足さへもたげて、もの言ふままに押し擦りなどもすらめ。さやうの…

オリジナル勉強風呂Gu 第539回 2022.9/8

古文研究法4 蜻蛉(かげろう)日記:これより夕さりつかた「うちのがるまじかりけり」とて出づるに、心得で、人をつけて見すれば「町の小路なるそこそこになむ泊り給ひぬ」とて来たり。「さればよ」といみじう心憂しと思へども言はむやうも知らであるほどに、…

オリジナル勉強風呂Gu 第538回 2022.9/7

古文研究法3 徒然草:何事も入り立たぬさましたるぞよき。よき人は知りたる事とて、さのみ知り顔にやは言ふ。片田舎よりさし出でたる人こそ、よろづの道に心得たる由(よし)のさしいらへはすれ。されば世に恥ずかしき方もあれど、みづからもいみじと思へる景…