kn0617aaのブログ

文系科目ダメダメな中高生・浪人生のための英作文修行

2023-03-01から1ヶ月間の記事一覧

オリジナル勉強風呂Gu 第767回 2023.4/24

古文研究法125-4 十訓抄より:(大臣)「この機織(はたおり)をば聞くや。一首つかうまつれ」と仰せられければ、(侍)「青柳(あおやぎ)の、、、」と五文字を言い出したるを、候(さぶら)ひける女房たち、際(おり)に合はずと思ひたりけるにや、笑ひ出したりけるを…

オリジナル勉強風呂Gu 第766回 2023.4/23

古文研究法125-3 十訓抄より:花園の大臣の御もとに初めて参りたる侍の、名簿(みょうぶ)に「能は歌詠み」と書きたりけり。殿、秋のはじめに南殿(なでん)に出でて機織(はたおり)の鳴くを愛しておはしましけるに、暮れければ「下格子(げこうし)に人参れ」と仰…

オリジナル勉強風呂Gu 第765回 2023.4/22

古文研究法125-2 十訓抄より:またよくも心得ぬ事を悪(あ)しざまに難じつれば、かへりて身の不覚あらはるるなり。おほかた口軽(かろ)き者になりぬれば、それがしにその事な聞かせそ、かの者にな見せそ、など言ひて、人に心置かれ隔てらるる、口惜しかるべし…

オリジナル勉強風呂Gu 第764回 2023.4/21

古文研究法125-1 十訓抄より:人は慮(おもんぱかり)なく言ふまじきことを口とく言ひ出し、人の短きをそしり、したることを難じ、隠すことを露(あら)わにし、恥じがましきことを糺(ただ)す、これらはすべてあるまじきわざなり。我は何となく言ひちらして思ひ…

オリジナル勉強風呂Gu 第763回 2023.4/20

古文研究法124-6 大鏡より:(尾行者が)かへりて御ありさま語りければ、いとあはれに聞き奉らぬ人なし。 尾行者が帰って来て義孝様の様子を報告すると、細殿の女房達は皆たいそう感動して承った。 N君:「かへりて~語りければ」には敬語がないので主語は尾行…

オリジナル勉強風呂Gu 第762回 2023.4/19

古文研究法124-5 大鏡より:(尾行した門番が義孝様の様子を)なほ見れば、東(ひんがし)の対の軒(つま)なる紅梅のいみじう盛りに咲きたる下に立たせ給ひて、滅罪生善往生極楽といふ額(ぬか)を西に向かいてあまたたびつかせ給ひけり。 尾行者がなおも見ていると…

オリジナル勉強風呂Gu 第761回 2023.4/18

古文研究法124-4 大鏡より:世の常の君達のやうに、内わたりなどにても、おのづから女房と語らひはかなきことをだに宣はせざりけるに、いかなる折りにかありけん、細殿に立ち寄り給へれば、例ならず珍しくて物語りせさせけるに、やうやう夜中などにもなりや…

オリジナル勉強風呂Gu 第760回 2023.4/17

古文研究法124-3 大鏡より:さて後に、小野宮実資(おののみやのさねすけ)の御夢に、面白き花の影におはしけるを、現(うつつ)にも語らひ給へりし御仲にて、(実資)「いかでかくては、いづくにか」と珍しがり申し給ひければ、御いらへに(義孝)「昔は蓬莱宮の月…

オリジナル勉強風呂Gu 第759回 2023.4/16

古文研究法124-2 大鏡より:その遺言を母北の方忘れ給ふべきにあらねども、ものも覚えでおはしければ、思ふに人のし奉りてけるにや、枕返し何やと例のやうなる有り様どもにしてければ、え帰り給はずなりにけり。後に母北の方の御夢に見え給ひける。「しかば…

オリジナル勉強風呂Gu 第758回 2023.4/15

古文研究法124-1 大鏡より:かの後少将は義孝(よしたか)と聞こえし。御かたちいとめでたくおはしまし、年ごろ極(きは)めたる道心者にぞおはしましける。病(やまひ)重くなるままに生くべうもおぼえ給はざりければ、母上に申し給ひけるやう「おのれ死にはべり…

オリジナル勉強風呂Gu 第757回 2023.4/14

古文研究法123-2 大鏡より:さばかりの事を聞かせ給はむには、少しすさましくもてなさせ給ふべけれど、必ず人のさ思ふらむ事をば、押し返しなつかしくもてなさせ給ふなり。いみじき御賭け物どもこそはべりけれ。かやうの事さへ帥殿は常に負け奉らせ給ひてぞ…

オリジナル勉強風呂Gu 第756回 2023.4/13

古文研究法123-1 大鏡より:入道殿、御嶽(みたけ)に参り給へりし道にて、帥殿(そちどの)の方(かた)より便(びん)なき事あるべし、と聞こえて、常よりも世をおそれさせ給ひて、たひらかに帰らせ給へるに、かの殿も、かかる事聞こえたりけりと人の申せば、いと…

オリジナル勉強風呂Gu 第755回 2023.4/12

古文研究法122-2 更級日記より:(夢の中で出会った美しい女性が筆者に掛けた言葉)「そこは内裏(うち)にこそあらむとすれ。はかせの命婦(みょうぶ)をこそよく語らはめ」と宣ふと思ひて、嬉しくたのもしくて、いよいよ念じ奉りて初瀬川などうち過ぎて、その夜…

オリジナル勉強風呂Gu 第754回 2023.4/11

古文研究法122-1 更級日記より:その夜、山辺(やまのべ)といふ処の寺に宿りていと苦しけれど、経少し読み奉りてうちやすみたる夢に、いみじくやんごとなき清らなる女のおはするに参りたれば、風激しう吹く。見つけてうち笑みて「何しにおはしつるぞ」と問ひ…

オリジナル勉強風呂Gu 第753回 2023.4/10

古文研究法121-2 無名草紙(むみょうぞうし)より:つれづれなる折り昔の人の文(ふみ)見出でたるはただその折りの心地して、いみじう嬉しくこそ覚ゆれ。まして亡き人などの書きたるものなど見るはいみじくあはれに歳月の多く積もりたるも、ただ今筆うちぬらし…

オリジナル勉強風呂Gu 第752回 2023.4/9

古文研究法121-1 無名草紙(むみょうぞうし)より:はるかなる世界にかき離れて幾歳(いくとせ)あひ見ぬ人なれど、文(ふみ)といふものだに見つれば、ただ今向かひたる心地して。なかなかうち向かひては思ふほども続けやらぬ心の色もあらはし、言はましきことも…

オリジナル勉強風呂Gu 第751回 2023.4/8

古文研究法120-2 十訓抄より:行家朝臣(ゆきいえあそん)申していはく「宇治は都の南にあらず。喜撰が歌にいはく【わが庵(いほ)は都の辰巳(たつみ)しかぞ住む 世をうじ山と人は言ふなり】と詠めり。しかれば何の憚(はばか)りかあらむ」と申されけり。このむね…

オリジナル勉強風呂Gu 第750回 2023.4/7

古文研究法120-1 十訓抄より:京極大殿の御時(おんとき)、白河院宇治に御幸(みゆき)ありけり。余興尽きざるによりていま一日御逗留あるべき由(よし)を申さるるを、「明日還御(かんご)あらば花洛は宇治より北にあたりて日塞(ひふさ)がりの憚(はばか)りあり。…

オリジナル勉強風呂Gu 第749回 2023.4/6

古文研究119-2 源氏物語須磨:白き綾(あや)のなよよかなる、紫苑色など奉りて、こまやかなる御直衣(なほし)・帯しどけなくうち乱れ給へる御さまにて「釈迦牟尼仏弟子」と名乗りてゆるるかに読み給へる、また世に知らず聞こゆ。 光源氏様は、白い綾の柔らかな…

オリジナル勉強風呂Gu 第748回 2023.4/5

古文研究法119-1 源氏物語須磨より:前栽(せんざい)の花咲き乱れ面白き夕暮れに、海見やらるる廊(らう)に出で給ひて佇(たたず)み給ふ御様(おんさま)の、ゆゆしう清らなること、所柄(ところがら)は増して、この世のものとも見え給はず。 植え込みの花が咲き乱…

オリジナル勉強風呂Gu 第747回 2023.4/4

古文研究法118-2 徒然草115段より:世俗の事にたづさはりて生涯を暮らすは下衆(げす)の人なり。ゆかしくおぼえむことは学び聞くとも、そのおもむきを知りなば、覚束(おぼつか)なからずしてやむべし。もとより望むことなくしてやまむは第一の事なり。」 世間…

オリジナル勉強風呂Gu 第746回 2023.4/3

古文研究法118-1 徒然草151段より:ある人のいはく「歳五十になるまで上手に至らざらむ芸をば捨つべきなり。励み習ふべき行く末もなし、老人の事をば人もえ笑はず、衆に交はりたるもあいなく見苦し。おほかた、よろづの仕業(しはざ)はやめて暇(いとま)あるこ…

オリジナル勉強風呂Gu 第745回 2023.4/2

古文研究法117-4 芦刈(谷崎潤一郎)より:だが本当の優美といふものは嗜(たしな)みの深い都会人でなければ理解できないものであるから、平凡のうちに趣(おもむ)きのある此処(ここ)の風致も昔の大宮人(おほみやびと)の雅懐がなければつまらない、といふのが当…

オリジナル勉強風呂Gu 第744回 2023.4/1

古文研究法117-3 芦刈(谷崎潤一郎)より:それにつけても「ゆふべは秋と何思ひけむ」と後鳥羽院がおっしゃったように、もしこの夕暮れが春であって、あのおっとりとした山の麓に紅の霞がたなびき、川の両岸・峯や谷の所々に桜の花が咲いてゐたら、どんなにか…

オリジナル勉強風呂Gu 第743回 2023.3/31

古文研究法117-2 芦刈(谷崎潤一郎)より:かういふ景色は眼を驚かせたり魂を奪ったりしないかはりに、人懐っこいほほゑみを浮かべて旅人を迎へ入れようとする。ちょっと見ただけでは何でもないが、長く立ち止まってゐると暖かい慈母の懐に抱かれたやうな優し…

オリジナル勉強風呂Gu 第742回 2023.3/30

古文研究法117-1 芦刈(谷崎潤一郎)より:なべて自然の風物といふものは見る人の心々(こころごころ)であるから、こんな所は一顧の値打ちも無いやうに感ずる者もあるであらう。けれども私は、雄大でも奇抜でもないかういう凡山凡水に対するほうが、かへって甘…

オリジナル勉強風呂Gu 第741回 2023.3/29

古文研究法116-2 更級日記より:「荒磯はあされど何の甲斐なくて 潮(うしほ)に濡るる海人(あま)の袖かな」。いま一人「みるめ生(お)ふる浦にあらずは荒磯の 波間数(かぞ)ふる海人(あま)もあらじを」。同じ心にかやうに言ひ交(かは)し、世の中の憂きも辛きも…

オリジナル勉強風呂Gu 第740回 2023.3/28

古文研究法116-1 更級日記より:うらうらとのどかなる宮にて同じなる人三人ばかり物語りなどして、まかでてまたの日、つれづれなるままに恋しう思ひ出でらるれば、二人の中に「袖濡るる荒磯浪と知りながら 共にかづきをせしぞ恋しき」と聞こえたれば、、、、…

オリジナル勉強風呂Gu 第739回 2023.3/27

古文研究法115-2 花月草紙より:かくては人をも避けてあるべきに、若人(わかうど)にうち混じりて人より先にゐざり出でつつ、老いたる者よと自(みずか)ら許して、人の厭(いと)ふをもいとはず杯(さかずき)人にさして、我が齢(よはひ)ゆづりてむ、など放俗に言…

オリジナル勉強風呂Gu 第738回 2023.3/26

古文研究法115-1 花月草紙より:老いぼれたる者こそ、いといたうあさましけれ。顔の色も黒味(くろみ)もてゆくに、天雲のむらむら見ゆるやうなるものさへ見へて、ささ波の皺(しわ)寄り来るに、腰もうちかがめて膝舐(な)むる様(さま)し、しわぶきがちに涙おし…