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文系科目ダメダメな中高生・浪人生のための英作文修行

2021-07-01から1ヶ月間の記事一覧

オリジナル勉強風呂Gu 第290回 2022.1/2

帚木38:(左馬頭の言葉続き)宮仕えにいでたちて思ひかけぬさいはひ取り出づるためしども多かりし」など言へば、(源氏)「すべてにぎははしきによるべきななり」とて笑ひ給ふを、(頭中将)「こと人の言はむやうに心えずおほせらる」と中将にくむ。 となるとそん…

オリジナル勉強風呂Gu 第289回 2022.1/1

帚木37:(左馬頭の言葉続き)家の内に足らぬことなどはたなかめるままに、はぶかずまばゆきまでもてかしづける娘などの、おとしめがたくおひいづるもあまたあるべし。 なにしろお金がありますから、邸の内の調度や装飾に不足もなく、娘の教育にもおさおさ怠り…

オリジナル勉強風呂Gu 第288回 2021.12/31

帚木35・36:(左馬頭の言葉続き) 受領(ずりょう)といひて人の国の事にかかづらひ営みて、品定まりたる中にもまたきざみきざみ有りて、中の品のけしうはあらぬ、えり出でつべき頃ほひなり。なまなまの上達部よりも非参議の四位どもの、世のおぼえ口惜しからず…

オリジナル勉強風呂Gu 第287回 2021.12/30

帚木34:(左馬頭の言葉続き)また。もとはやむごとなきすぢなれど世にふるたづき少なく、時世にうつろひておぼえ衰へぬれば、心は心としてことたらず、わろびたる事ども出で来るわざなめれば、とりどりにことわりて中の品にぞ置くべき。 またその高貴なるお家…

オリジナル勉強風呂Gu 第286回 2021.12/29

帚木31・32・33:世の好き者にてものよく言ひとほれるを、中将待ちとりて、このしなじなをわきまへ定め争ふ。いと聞きにくき事多かり。(左馬頭)「なりのぼれども、もとよりさるべきすぢならぬは、世の人の思へることも、さはいへどなほ異なり。 この男たち(…

オリジナル勉強風呂Gu 第285回 2021.12/28

帚木30:(源氏の言葉続き)本の品高く生まれながら、身は沈み位短くて人嘆き、また、なほ人の上達部(かんだちめ)などまで登り、我はがほにて家のうちを飾り、人に劣らじと思へる、そのけぢめをばいかが分くべき」と問ひ給ふ程に、左の馬の頭、藤式部の丞(じょ…

オリジナル勉強風呂Gu 第284回 2021.12/27

帚木27・28・29:(中将の言葉続き) 中の品になむ、人の心々、おのがじしのたてたるおもむきも見えて、わかるべき事かたがた多かるべき。下の刻みといふきはになれば殊(こと)に耳たたずかし」とて、いとくまなげなる気色なるもゆかしくて、(源氏)「その品々や…

オリジナル勉強風呂Gu 第283回 2021.12/26

帚木25・26:(中将の言葉続き)とる方なく口惜しききはと、優なりとおぼゆばかりすぐれたるとは、数等しくこそ侍らめ。人の品高く生まれぬれば、人にもてかしづかれて隠るること多く、自然にその気配こよなかるべし。 思うに、全く何の取り柄もないくだらない…

オリジナル勉強風呂Gu 第282回 2021.12/25

帚木24:(中将の言葉続き)まことかと見もて行くに、見劣りせぬやうはなくなむあるべき」と、うめきたるけしきも恥づかしげなれば、いとなべてはあらねど我おぼしあはする事やあらむ、うちほほゑみて、(源氏)「そのかたかどもなき人はあらむや」とのたまへば…

オリジナル勉強風呂Gu 第281回 2021.12/24

帚木22・23:(中将の言葉続き)かたちをかしく、うちおほどき若やかにて、まぎるる事なき程はかなきすさびをも人まねに心を入るる事もあるに、おのづからひとつゆゑづけてしいづる事もあり。見る人おくれたる方をば言ひ隠し、さてありぬべきかたをばつくろひ…

オリジナル勉強風呂Gu 第280回 2021.12/23

帚木20・21:(中将の言葉続き) 我が心得たる事ばかりを、おのがじし心をやりて人をばおとしめなど、かたはらいたきこと多かり。親など立ち添ひもてあがめておひさきこもれる窓のうちなるほどは、ただかたかどを聞き伝えて心を動かすこともあめり。 自分の得…

オリジナル勉強風呂Gu 第279回 2021.12/22

帚木18・19:(中将)「女の、これはしもと難つくまじきはかたくもあるかなと、やうやうなむ見給へ知る。ただうはべばかりのなさけにて走り書き、をりふしのいらへなどばかりは随分によろしきも多かり、と見給ふれど、そもまことにその方を取り出でむ選びに、…

オリジナル勉強風呂Gu 第278回 2021.12/21

帚木15・16・17:(源氏)「そこにこそ多くつどへ給ふらめ。少し見ばや。されなむこの厨子も心よく開くべき」とのたまへば、(中将)「御覧じどころあらむこそかたく侍らめ」など聞こえ給ふついでに、 「そういう君こそ面白い恋文などたくさん持っているんじゃな…

オリジナル勉強風呂Gu 第277回 2021.12/20

帚木14:かたはしづつ見るに、(中将)「よくさまざまなるものどもこそ侍りけれ」とて、心あてに、(中将)「それか、かれか」など問ふ中に言ひ当つるもあり、もてはなれたる事をも思ひ寄せて、疑ふもをかしとおぼせど、こと少なにてとかく紛らはしつつ取り隠し…

オリジナル勉強風呂Gu 第276回 2021.12/19

帚木13:(中将の言葉続き)おのがじしうらめしき折々、待ち顔ならむ夕暮れなどのこそ見所はあらめ」と怨ずれば、やむごとなくせちに隠し給ふべきなどは、かやうにおほぞうなる御厨子などにうち置きちらし給ふべくもあらず、深く取り置き給ふべかめれば、二の…

オリジナル勉強風呂Gu 第275回 2021.12/18

帚木10,11,12,:近き御厨子(みづし)なる色々の紙なる文どもを引きいでて、中将わりなくゆかしがれば、(源氏)「さりぬべき少しは見せむ。かたはなるべきもこそ」と許し給はねば、(中将)「そのうちとけてかたはらいたしとおぼされむこそゆかしけれ。おしなべた…

オリジナル勉強風呂Gu 第274回 2021.12/17

帚木9:つれづれ降り暮らしてしめやかなるよひの雨に、殿上にもをさをさ人ずくなに御とのゐ所もれいよりはのどやかなるここちするに、おほとなぶら近くてふみなども見給ふ。 なすこともなく一日雨に降り込められてしんみりした宵、なお雨は降り続いて宮中の…

オリジナル勉強風呂Gu 第273回 2021.12/16

帚木8:里にても我がかたのしつらいまばゆくて、君の出で入り給ふにうちつれ聞こえ給ひつつ、よるよる学問をも遊びをももろともにしてをさをさたちおくれず、いづくにてもまつはれ聞こえ給ふほどに、おのづからかしこまりもえおかず、心のうちに思ふ事をも隠…

オリジナル勉強風呂Gu 第272回 2021.12/15

帚木7:右のおとどのいたはりかしづき給ふ住みかは、この君もいとものうくして、すきがましきあだ人なり。 この中将のことは、右大臣家では大切な婿としてこの上なくお世話していたのだが、この正妻の待つ邸には、中将もまた行くのを面倒がって、よその女の…

オリジナル勉強風呂Gu 第271回 2021.12/14

帚木6:宮腹の中将は、なかに親しくなれ聞こえ給ひて、あそびたはぶれをも、人よりは心やすくなれなれしくふるまひたり。 なかでも帝の妹を母に持つ頭中将(もと蔵人少将)は、とりわけ源氏と親しくおつきあいしている間柄で、管弦の楽を奏する折りもまた他の…

オリジナル勉強風呂Gu 第270回 2021.12/13

帚木5:なが雨はれまなき頃、うちの御物忌さしつづきて、いとどながゐ侍ひ給ふを、おほひとのにはおぼつかなくうらめしくおぼしたれど、よろづの御よそひ、なにくれとめづらしきさまに調じ出で給ひつつ、御むすこの君たち、ただこの御とのゐ所の宮仕えを勤め…

オリジナル勉強風呂Gu 第269回 2021.12/12

帚木4:しのぶの乱れやと疑ひ聞こゆる事もありしかど、さしもあだめき目なれたるうちつけのすきずきしさなどは、好ましからぬ御本性にて、まれにはあながちにひきたがへ、心づくしなる事を御心におぼしとどむる癖なむあやにくにて、さるまじき御ふるまひもう…

オリジナル勉強風呂Gu 第268回 2021.12/11

帚木3:まだ中将などにものし給ひし時は、うちにのみさぶらひようし給ひて、おほひとのにはたえだえまかで給ふ。 源氏がまだ近衛府の中将というような位にあった頃には、宮中に居るのだけを居心地の良いことに思って、妻の待つ左大臣邸には時々しか退出する…

オリジナル勉強風呂Gu 第267回 2021.12/10

帚木2:さるは、いといたく世をはばかり、まめだち給ひけるほど、なよびかにおかしき事はなくて、交野(かたの)の少将には笑はれ給ひけむかし。 とは申せ、源氏はたいそう世の評判を気にしてできるだけまじめぶって過ごしていたから、それほどなよやかに色め…

オリジナル勉強風呂Gu 第266回 2021.12/9

帚木1:光る源氏、名のみことごとしう、言い消たれ給ふとが多かなるに、いとどかかるすきごとどもを末の世にも聞き伝えて、かろびたる名をや流さむと、しのび給ひける隠ろへ事をさへ、語り伝えけむ人のものいひさがなさよ。 光源氏と名ばかり厳めしいのだが…

オリジナル勉強風呂Gu 第265回 2021.12/8

桐壺205:光る君といふ名は、こまうどのめで聞こえて付け奉りける、とぞ言ひ伝えたる、となむ。 この光る君という呼び名は、かの高麗(こま)の人相見が源氏を称賛してそのように名付けたものだ、と言い伝えられている。 N君:It is allegedly said that the K…

オリジナル勉強風呂Gu 第264回 2021.12/7

桐壺204:かかる所に、思うやうならむ人をすゑて住まばやとのみ、嘆かしうおぼしわたる。 いっそこういう屋敷に、藤壺のような理想的な妻を迎えて一緒に暮らしたいものだが、と、源氏は今の身の上を嘆かわしいものに思い続けている。 N君:Looking pessimist…

オリジナル勉強風呂Gu 第263回 2021.12/6

桐壺203:もとの木立ち、山のたたずまひ、おもしろき所なりけるを、池の心広くしなして、めでたく作りののしる。 もともとの庭の木立ちや築山のたたずまいなど、素晴らしい屋敷であったが、さらに池を広く作り直し、大勢の職人が入ってにぎやかに造作したと…

オリジナル勉強風呂Gu 第262回 2021.12/5

桐壺202:さとの殿は、修理職内匠寮(すりしきたくみづかさ)に宣旨下りて、になう改め作らせ給ふ。 その一方で母君の実家のお屋敷は、わざわざ修理職・内匠寮の名匠どもに宣旨を下されて、天下無双の立派さに改築を施された。 N君:All the managements were …

オリジナル勉強風呂Gu 第261回 2021.12/4

桐壺201:うちには、もとの淑景舎(しげいさ)を御ざうしにて、母みやす所の御かたの人々、まかで散らず侍はせ給ふ。 源氏は宮中ではもともと母君の局のあった桐壺、正式には淑景舎という御殿に私室を与えられ、しかも母君存命の頃にお仕えしていた女房たちも…