kn0617aaのブログ

文系科目ダメダメな中高生・浪人生のための英作文修行

2021-03-01から1ヶ月間の記事一覧

オリジナル勉強風呂Gu 第71回 2021.5/28

桐壺11:おぼえいとやむごとなく、上衆(じゃうず)めかしけれど、わりなくまつはさせ給ふあまりに、さるべき御あそびのをりをり、なにごとにもゆゑあることのふしぶしには先(ま)づまうのぼらせ給ひ、 桐壺更衣という人は美しい女性として世間の評判も並々なら…

オリジナル勉強風呂Gu 第70回 2021.5/27

桐壺10:はじめよりおしなべてのうへ宮づかへし給ふべききはにはあらざりき。 この桐壺更衣という女性は、四六時中帝の身の回りの世話をするようなありきたりの身分ではなかった。 N君:オイオイ主語はどこいったーー と叫びたくなるような出だしですね。 Th…

オリジナル勉強風呂Gu 第69回 2021.5/26

桐壺9:一のみこは右大臣の女御の御はらにて、寄せ重く疑ひなき儲けの君と世にもてかしづき聞こゆれど、この御にほひには並び給ふべくもあらざりければ、おほかたのやむごとなき御思ひにて、この君をばわたくしものにおもほし、かしづき給ふ事かぎりなし。 …

オリジナル勉強風呂Gu 第68回 2021.5/25

桐壺8:いつしかと心もとながらせ給ひて、急ぎ参らせて御覧ずるに、めずらかなるちごの御かたちなり。 帝はまだかまだかと気をもんで待っていたが、生まれたと聞いて急いで駆けつけて御覧になったところ、その若君のなんと美しいこと、この世にたぐいなきが…

オリジナル勉強風呂Gu 第67回 2021.5/24

桐壺7:さきの世にも御ちぎりや深かりけむ、世になく清らなるおのこ御子さへ生まれ給ひぬ。 前世からのよほど深い縁があったからだろうか、帝と桐壺更衣との間にそれはそれは美しい玉のような立派な若君がお生まれになった。 N君:古文では「前世からの縁」…

オリジナル勉強風呂Gu 第66回 2021.5/23

桐壺6:父の大納言は亡くなりて母北の方なむいにしへの人の由あるにて、親うち具しさしあたりて世のおぼえ花やかなる御かたがたにもいたう劣らず、なにごとの儀式をももてなし給ひけれど、とりたててはかばかしきうしろみしなければ、ことある時はなほよりど…

オリジナル勉強風呂Gu 第65回 2021.5/22

桐壺5:もろこしにもかかる事の起こりにこそ、世も乱れあしかりけれと、やうやうあめのしたにもあぢきなう人のもてなやみぐさになりて、楊貴妃のためしもひきいでつべくなりゆくに、いとはしたなき事多かれど、かたじけなき御こころばへのたぐひなきを頼みに…

オリジナル勉強風呂Gu 第64回 2021.5/21

桐壺4:上達部、うへ人などもあいなく目をそばめつつ、いとまばゆき人の御おぼえなり。 上達部(かんだちめ)、殿上人などもまったく困り果て、目引き袖引き、帝の御振る舞いはとても見ちゃあいられないと噂し合ったほどの御執心振りであった。 N君:洛陽社出…

オリジナル勉強風呂Gu 第63回 2021.5/20

桐壺3: 同じほど、それより下﨟の更衣たちは、まして安からず、朝夕の宮仕えにつけても、人の心をのみ動かし、恨みを負ふつもりにやありけむ、いと篤しくなりゆき、もの心細げに里がちなるを、いよいよ飽かずあはれなるものに思ほして、人のそしりをもえは…

オリジナル勉強風呂Gu 第62回 2021.5/19

桐壺2: はじめよりわれは、と思いあがり給へる御かたがた、めざましきものに、おとしめそねみ給う。 入内(じゅだい)当初から「自分こそは」と気負っておいでになる女御の方々から見れば、自分をさしおいて桐壺の更衣ごときが帝の寵愛を受けるなど目障りでけ…

オリジナル勉強風呂Gu 第61回 2021.5/18

桐壺1: いづれのおほん時にか、女御更衣(にょごこうい)あまた侍ひけるなかに、いとやむごとなききはにはあらぬが、すぐれて時めき給ふ、ありけり。 さてそれはもう昔のこと、いつの帝の治世であったか、、、。宮中に女御とか更衣とかいう位のおきさき方がた…

オリジナル勉強風呂Gu 第60回 2021.5/17

長恨歌 その60: 天長地久有時尽 此恨綿綿無尽期 天長く地久しきも時ありて尽く。この恨みは綿々として尽くるときなからん。 天地は長く久しく続くともいつかは崩壊の時が来る。しかしこの二人の離別の恨みはいつまでも長く絶えることはないであろう。 N君:…

オリジナル勉強風呂Gu 第59回 2021.5/16

長恨歌 その59: 在天願作比翼鳥 在地願為連理枝 天にありては願わくは比翼の鳥となり、地にありては願わくは連理の枝とならんと。 天にあっては比翼の鳥となり地上にあっては連理の枝となりたい、いつまでも夫婦でいよう、と誓い合ったのであった。 N君:こ…

オリジナル勉強風呂Gu 第58回 2021.5/15

長恨歌 その58: 七月七日長生殿 夜半無人私語時 七月七日長生殿、夜半人無く私語せし時、 かつて七月七日長生殿で夜も更けてあたりに誰もおらず、二人だけで囁き交わした時。 N君:ロマンティックな大詰め。最後を美しく締めたい。 At midnight on July the…

オリジナル勉強風呂Gu 第57回 2021.5/14

長恨歌 その57: 臨別殷勤重寄詞 詞中有誓両心知 別れに臨んで殷勤(いんぎん)に重ねてことばを寄す。詞中に誓いあり、両心のみ知る。 別れ際に楊貴妃(太真)はさらにねんごろに伝言を付け加えた。その伝言の中には、彼女と皇帝の二人だけが知っている誓いの言…

オリジナル勉強風呂Gu 第56回 2021.5/13

長恨歌 その56: 但教心似金鈿堅 天上人間会相見 ただ心をして金鈿(きんでん)の堅きに似しむれば天上人間かならずあいまみえん。 二人の心がこの黄金や螺鈿のように堅固な結びつきでありさえすれば、天上世界と人間世界に分かれてはいても、いつかはきっとお…

オリジナル勉強風呂Gu 第55回 2021.5/12

長恨歌 その55: 釵留一股合一扇 釵擘黄金合分鈿 釵(かんざし)は一股をとどめ合は一扇、釵は黄金を裂き合は鈿を分かつ。 かんざしは片方の足を、小箱は蓋と身の一方を残しておきたいと思います。かんざしは黄金の足を裂き、小箱はその身と蓋を分けましょう。…

オリジナル勉強風呂Gu 第54回 2021.5/11

長恨歌 その54: 唯将旧物表深情 鈿合金釵寄将去 ただ旧物をもって深情を表し、鈿合金釵(でんごうきんしゃ)寄せもち去らしむ。 せめて帝に賜った思い出の品を差し上げて、私のせつない心を表したく、螺鈿の小箱と金のかんざしをあなたに持って行ってもらいま…

オリジナル勉強風呂Gu 第53回 2021.5/10

長恨歌 その53: 回頭下望人寰処 不見長安見塵霧 こうべをめぐらしてしも人寰(じんかん)を望むところ、長安を見ずして塵霧を見る。 頭を振り向けて地上の人間世界を望見してみましても、懐かしい長安の都は見えず、ただ塵と霧がたちこめているのが見えるばか…

オリジナル勉強風呂Gu 第52回 2021.5/9

長恨歌 その52: 昭陽殿裏恩愛絶 蓬莱宮中日月長 昭陽殿裏(でんり)恩愛絶え、蓬莱(ほうらい)宮中日月(じつげつ)長し。 昭陽殿で賜った恩愛の情ははかなく絶え、この蓬莱宮で長い月日を重ねております。 N君:楊貴妃(太真)の発言が続いています。構文的には難…

オリジナル勉強風呂Gu 第51回 2021.5/8

長恨歌 その51: 含情凝睇謝君王 一別音容両渺茫 情を含み瞳を凝らして君王に謝す。「一別音容ふたつながら渺茫(びょうぼう)、、、 太真は思いを込め使者の僧をジッと見つめ、皇帝の御心に対して感謝の言葉を申し上げた。「お別れ以来、天子様のお声もお姿も…

オリジナル勉強風呂Gu 第50回 2021.5/7

長恨歌 その50: 玉容寂寞涙闌干 梨花一枝春帯雨 玉容寂寞(じゃくばく)として涙闌干(らんかん)。 梨花一枝、春、雨を帯ぶ。 その美しい顔は寂しげであり、涙がハラハラと流れ落ち、春の雨に濡れた一枝の梨の花のような風情である。 N君:「まるで~のように…

オリジナル勉強風呂Gu 第49回 2021.5/6

長恨歌 その49: 風吹仙袂飄飄挙 猶似霓裳羽衣舞 風は仙袂(せんべい)を吹いて飄々として挙がり、なお霓裳羽衣の舞に似たり。 風が太真の仙衣のたもとに吹いてヒラヒラとひるがえす。その光景はあたかも「霓裳羽衣」の舞い姿を思わせる。 N君:構成的には難し…

オリジナル勉強風呂Gu 第48回 2021.5/5

長恨歌 その48: 雲鬢半偏新睡覚 花冠不整下堂来 雲鬢(うんぴん)なかばかたよりて新たに眠りより覚め、花冠整えず堂を下りて来たる。 ふわりとした美しい髪はしどけなく垂れ、眠りから覚めた様子。花の冠も正さぬまま奥の御殿からおりて来る。 N君:「しどけ…

オリジナル勉強風呂Gu 第47回 2021.5/4

長恨歌 その47: 攬衣推枕起徘徊 珠箔銀屏邐迤開 衣をとり枕をおし立ちて徘徊し、珠箔銀屏(じゅはくぎんびょう)邐迤(りい)として開く。 太真は上着を手に取り枕を押しやって起き上がり行きつ戻りつする。やがて真珠のすだれや銀の屏風が次々に開いて太真の姿…

オリジナル勉強風呂Gu 第46回 2021.5/3

長恨歌 その46: 聞道漢家天子使 九華帳裏夢魂驚 聞くならく漢家の天子の使いなりと。九華の帳裏、夢魂おどろく。 漢の国からはるばる訪れた皇帝の使者だと聞いて、さまざまな花模様があしらわれた豪華なとばりの中で、太真はハッと夢から醒めた。 N君:いよ…

オリジナル勉強風呂Gu 第45回 2021.5/2

長恨歌 その45: 金闕西廂叩玉启 転教小玉報双成 金闕の西廂に玉启(ぎょっけい)をたたき、転じて小玉をして双成に報ぜしむ。 仙山の黄金で作られた宮殿の西の棟へ至って玉の門をたたき、まず小玉という名の侍女から双成という名の侍女に取り次いでもらった。…

オリジナル勉強風呂Gu 第44回 2021.5/1

長恨歌 その44: 中有一人字太真 雪膚花貌参差是 うちに一人ありあざなは太真、雪膚花貌(せっぷかぼう)参差(しんし)としてこれならん。 その仙女たちの中に字を太真という仙女がいて、その膚は雪のように白く、その顔は花のように美しく、これはどうやら楊貴…

オリジナル勉強風呂Gu 第43回 2021.4/30

長恨歌 その43: 楼閣玲瓏五雲起 其中綽約多仙子 楼閣玲瓏(れいろう)として五雲起こり、そのうち綽約(しゃくやく)として仙子多し。 仙山には高楼が玉のように美しく輝き五色の雲がたなびいて、そのなかにしなやかで美しい仙女が多数住んでいる。 N君:漢和辞…

オリジナル勉強風呂Gu 第42回 2021.4/29

長恨歌 その42: 忽聞海上有仙山 山在虚無縹緲間 たちまち聞く海上に仙山あり、山は虚無縹緲(きょむひょうびょう)の間にありと。 そのとき道士がふと耳に聞きつけたことには、、、、、、海上に仙山があり、その山は何もないただ広々とかすんだあたりにある。…