kn0617aaのブログ

文系科目ダメダメな中高生・浪人生のための英作文修行

オリジナル勉強風呂Gu 第56回 2021.5/13

長恨歌 その56: 但教心似金鈿堅 天上人間会相見

ただ心をして金鈿(きんでん)の堅きに似しむれば天上人間かならずあいまみえん。

二人の心がこの黄金や螺鈿のように堅固な結びつきでありさえすれば、天上世界と人間世界に分かれてはいても、いつかはきっとお会いできる日が来るでしょう。

N君:今のことを仮定するのだから仮定法過去です。動詞は普通でない形を使います。状態動詞なら were, 一般動詞なら would do でした。ちなみに楊貴妃(太真)のセリフはここでおわりです。

If our spirits were connected as firmly as the hairpin or the pearl box, we would be definitely able to meet sometime although we are now parted between the heaven and the human world."

S先生:sometime と sometimes の違いを把握していますね。ただし sometime は文頭あるいは文尾で使われることが多いので、ここでは使用しないという選択もあると思います。さて、仮定法過去を正しく使うことができました。特に言うことはないのですが、ひとつだけちょっと怖い指摘をしておきます。最後の although節の中の are は確かにこれでよいが、「前半の仮定法に引っ張られて were にかわってしまうこともある」。エエーッ!! と悲鳴を上げる人がいるかもしれませんね。でも「言葉というものはそんなもの」なのです。

If we could make our hearts as hard as the golden hairpin and the pearl box, we would be sure to meet again even if we are(were) parted between the heaven and this world.

N君:今日はなんだか良い話を聞くことができました。教科として認識していた英語をちょっぴりですが文化としてとらえるきっかけを、いただいたような気がします。