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文系科目ダメダメな中高生・浪人生のための英作文修行

オリジナル勉強風呂Gu 第47回 2021.5/4

長恨歌 その47: 攬衣推枕起徘徊 珠箔銀屏邐迤開

衣をとり枕をおし立ちて徘徊し、珠箔銀屏(じゅはくぎんびょう)邐迤(りい)として開く。

太真は上着を手に取り枕を押しやって起き上がり行きつ戻りつする。やがて真珠のすだれや銀の屏風が次々に開いて太真の姿が現れる。

N君:使者に会うか会わぬか逡巡した挙句に、ようやく会う決断をしたのですね。長恨歌もクライマックスが近づいて来ました。邐迤は曲がりくねって続く様子です。

She is dismayed at the news.  Picking up her gown, pushing away her pillow, she stands up at her bedside and walks around in the room.  Then the pearl blinds and the silver screens are serially opened up to disclose her figure.

S先生:全体を歴史的現在でまとめたのは良かったです。第1文の dismay は「恐怖などで狼狽する」みたいな語感なので、ここでは upset の方がよいでしょう。いっそのこと、この第1文を upset at the news という分詞構文にして、第2文の in the room の後に置くのはどうでしょうか。分詞構文の後置というやつです。現在分詞の分詞構文がふたつ前置されているので、過去分詞の分詞構文をひとつ後置したわけです。第3文では結果の不定詞がお見事でした。

After she picks up her clothes and pushes away her pillow, she gets up and walks around in the bedroom.  Pearl blinds and silver screens (being) opened, she appears at last.

N君:分詞構文を同じテイストで3つも4つも並べ立てるのは”ウザい”ということが今日分かりました。こういうことは本には書いていないような気がします。