kn0617aaのブログ

文系科目ダメダメな中高生・浪人生のための英作文修行

2021-06-01から1ヶ月間の記事一覧

オリジナル勉強風呂Gu 第248回 2021.11/21

桐壺188:をんな君はすこし過ぐし給へるほどに、いと若うおはすれば、似げなく恥づかし、とおぼいたり。 女君は実は源氏より少し年上で、源氏のほうがひどく若く見えたので、女君ご自身は、なんだか不釣り合いで気詰まりなこと、と思っているのであった。 N…

オリジナル勉強風呂Gu 第247回 2021.11/20

桐壺187:いときびはにておはしたるを、ゆゆしううつくし、と思ひ聞こへり。 まだまだ子供らしい様子の婿殿であったけれど、左大臣の家中の者どもは皆、なんとまあ不吉なくらいに美しい方だ、と思ったのであった。 N君:「きびはなり」は形容動詞で「おさな…

オリジナル勉強風呂Gu 第246回 2021.11/19

桐壺186:作法よにめずらしきまで、もてかしづき聞こえ給へり。 この婿取りの作法はいまだかつて聞いたことがないほど盛大にもてなしたという評判であった。 N君:The event to invite him as a bridegroom earned a reputation of being held gorgeously to…

オリジナル勉強風呂Gu 第245回 2021.11/18

桐壺185:その夜、おとどの御さとに、源氏の君まかでさせ給ふ。 その夜、左大臣の邸に源氏の君が訪れた。 N君:That night, Genji visited the Minister's Villa. S先生:visit のあとに to を付ける人がいるので気をつけましょう。visit は普通は他動詞です…

オリジナル勉強風呂Gu 第244回 2021.11/17

桐壺184:なかなか限りもなくいかめしうなむ。 東宮の元服にはさまざまのいかめしい規則があって自由にはならないが、臣籍に降った源氏のそれともなればかえって自由になるので、限りなく盛大華美に執り行なわれたのである。 N君:Free from a lot of rigid …

オリジナル勉強風呂Gu 第243回 2021.11/16

桐壺183:屯食(とんじき)、禄の唐櫃(からびつ)どもなど、ところせきまで、東宮の御元服の折りにも数まされり。 それより、下々の役人どもにまで下賜になる弁当や唐櫃にいっぱいの反物など、それはもうあたり狭しと置いてあるのは、かの東宮の元服の時よりも…

オリジナル勉強風呂Gu 第242回 2021.11/15

桐壺182:その日のおまへのをりびつもの、こものなど、右大弁なむ承りはりて仕うまつらせける。 その日の源氏から帝への献上の品々、檜の曲物にいっぱいの肴、籠に満たした果物など、すべてを右大弁が承って献上する。 N君:「をりびつもの」は「折り櫃もの…

オリジナル勉強風呂Gu 第241回 2021.11/14

桐壺181:みはしのもとに、みこたち上達部(かんだちめ)連ねて、禄どもしなじなに賜はり給ふ。 清涼殿正面の階(きざはし)のもとに、親王がた・上達部どもが立ち並び、一人一人に応分の褒美など頂戴する。 N君:上達部は高級官僚、具体的には大臣・大納言・中…

オリジナル勉強風呂Gu 第240回 2021.11/13

桐壺180:ひだりつかさの御馬、蔵人所の鷹すゑて賜はり給ふ。 これに対して帝から左大臣に、左馬寮の馬、蔵人所の鷹を褒美としてくだしおかれる。 N君:Seeing the dance, He gave him a horse of Samaryo and a hawk of Kuroudo-dokoro. S先生:After that …

オリジナル勉強風呂Gu 第239回 2021.11/12

桐壺179:(左大臣)「結びつる心も深きもとゆひに濃き紫の色し褪せずは」と奏して、ながはしより降りて舞踏し給ふ。 左大臣は早速歌を返奏する。「左様でございます。たしかにその思いを結び込めて致しましたうえは、元結の濃き紫の色が長く褪せずにいてくれ…

オリジナル勉強風呂Gu 第238回 2021.11/11

桐壺178:御さかづきのついでに、(帝)「いとけなきはつもとゆひに長き世を契る心は結び込めつや」 御こころばへありて、おどろかさせ給ふ。 帝から杯を頂戴する、そのついでに帝は歌を贈った。「幼き者が冠を着するについて、その初めて結ぶ元結(もとゆい)に…

オリジナル勉強風呂Gu 第237回 2021.11/10

桐壺177:白き大袿(おほうちぎ)に御衣(おんぞ)ひとくだり、例のことなり。 それは白い大袿に御衣一領と、まずきまりどうりの品々であった。 N君:--- a white Oouchigi and a set of Onzo, which were usual articles as rewards. S先生:They were conve…

オリジナル勉強風呂Gu 第236回 2021.11/9

桐壺176:御禄のもの、うへの命婦とりて給ふ。 このたびの儀礼滞りなく務めた褒美を、帝の側近の命婦が取り次いで左大臣へお下げ渡しになる。 N君:He bestowed rewards on the Minister for the successful ceremony via a lady-in-waiting. S先生:Through…

オリジナル勉強風呂Gu 第235回 2021.11/8

桐壺175:おまへより、典侍(ないし)、宣旨(せんじ)うけたまはり伝へて、おとど参り給ふべき召しあれば、参り給ふ。 帝の御言葉を内侍が承って宣旨として伝達する。そういう形で左大臣にお側近く参上するようにお召しがあったので大臣は参上した。 N君:The S…

オリジナル勉強風呂Gu 第234回 2021.11/7

桐壺174:おとど気色ばみ聞こえ給ふことあれど、もののつつましき程にて、ともかくもあへしらひ聞こえ給はず。 すると源氏の下座に左大臣がすわるという順序になったので、このときとばかりに左大臣は源氏に娘の輿入れのことを耳打ちするのだが、まだまだう…

オリジナル勉強風呂Gu 第233回 2021.11/6

桐壺173:さぶらひにまかで給ひて、人々おほみきなど参るほど、みこたちの御座のすゑに、源氏つき給へり。 いったん控えの間に下がって後、参列の人々がお酒を頂戴する段になって、源氏は親王がたの御座の末に着座した。 N君:Going out from the place to t…

オリジナル勉強風呂Gu 第232回 2021.11/5

桐壺172:うちにも御気色たまはらせ給へりければ、(帝)「さらば、この折りの後見なかめるを、そひぶしにも」と、もよほさせ給ひければ、さ、おぼしたり。 そこでこの際、陛下に御内意を伺ったところ「そういうことならばこの際、後見する妻と定まった女もい…

オリジナル勉強風呂Gu 第231回 2021.11/4

桐壺171:引き入れのおとどのみこばらに、ただ一人かしづき給ふ御むすめ、東宮よりも御気色あるを、おぼしわづらふ事ありける、この君に奉らむの御心なりけり。 この儀式で加冠の役を務めた左大臣と皇女出身の妻との間に生まれた姫君があって、たった一人の…

オリジナル勉強風呂Gu 第230回 2021.11/3

桐壺170:いとかうきびはなるほどは、あげおとりや、と疑はしくおぼされつるを、あさましう、うつくしげさ添ひ給へり。 こんな年端もいかぬ身で元服などさせては、髪あげをして容姿が悪くなってしまうのではないかというお疑いも、帝はお持ちであったが、実…

オリジナル勉強風呂Gu 第229回 2021.11/2

桐壺169:おぼしまぎるる折りもありつる昔の事、とりかへし、悲しくおぼさる。 最近では藤壺への寵愛によって紛れることもあった桐壺への思慕の念がまたもや以前のように蘇ってきて、押し返して悲しく思われるのである。 N君:His emotion adoring the late …

オリジナル勉強風呂Gu 第228回 2021.11/1

桐壺168:みかど、はた、ましてえ忍びあへ給はず。 帝はどうにも涙をこらえることができなかった。 N君:もともと「え~ず」は不可能を表していますが、それと並列に「あふ+否定語」=「完全には~でない」があるので、合わせると「完全には~できない」の意…

オリジナル勉強風呂Gu 第227回 2021.10/31

桐壺167:かうぶりし給ひて、御休み所にまかで給ひて、御衣(おんぞ)奉りかへて、おりて拝し奉り給ふさまに、皆涙落とし給ふ。 滞りなく冠を戴き、休息所にいったん退出し、そこで装束をお召し替えになってから東の庭に降りて元服に感謝する所作を帝に捧げる…

オリジナル勉強風呂Gu 第226回 2021.10/30

桐壺166:いと清らなる御ぐしをそぐほど、心ぐるしげなるを、うへは、みやす所の見ましかば、とおぼしいづるに、堪えがたきを、こころづよく念じかへさせ給ふ。 この麗しいみづらの髪を切る間、調髪の役人どもがいかにも心苦しい表情でいるのを御覧になって…

オリジナル勉強風呂Gu 第225回 2021.10/29

桐壺165:大蔵卿くらびと仕うまつる。 大蔵卿と蔵人が源氏の調髪役を務める。 N君:Ookurakyo and Kuroudo were assigned to fix his hair into an adult fashion at the ceremony. S先生:assign は重要な動詞で assign+仕事+to+人「仕事を人に割り当てる」…

オリジナル勉強風呂Gu 第224回 2021.10/28

桐壺164:みづら結ひ給へるつらつき顔のにほひ、さま変へ給はむこと惜しげなり。 みづらを結っている源氏の面差しやその顔の色つやなど、どうかこのまま子供の姿のままにしておきたい、大人の男の姿にしてしまうのはもったいない、と思わずにはいられない。 …

オリジナル勉強風呂Gu 第223回 2021.10/27

桐壺163:さるの時にて源氏まゐり給ふ。 夕刻、申の刻を期して源氏が入ってきた。 N君:At the evening, just 4 p.m., Genji entered the place. S先生:entered のあとに to を入れたくなったのではありませんか? to がないのが正解です。辞書を引いて確認…

オリジナル勉強風呂Gu 第222回 2021.10/26

桐壺162:おはします殿のひんがしの廂(ひさし)、ひんがし向きに椅子(いし)立てて、冠者(かんざ)の御座、引き入れのおとどの御座、おまへにあり。 清涼殿の東の廂に、東向きに椅子を立て、元服の冠を被るご当人の座、そして加冠役の大臣の座が、帝の玉座の前…

オリジナル勉強風呂Gu 第221回 2021.10/25

桐壺161:ひととせの東宮の御元服、南殿にてありし儀式、よそほしかりし御ひびきにおとさせ給はず、ところどころの饗など、くらつかさ穀倉院など、おほやけごとにつかうまつれる、おろそかなる事もぞと、とりわき仰せごとありて、きよらを尽くして仕うまつれ…

オリジナル勉強風呂Gu 第220回 2021.10/24

桐壺160:ゐたちおぼしいとなみて、限りある事に、事を添えさせ給ふ。 帝は手ずからかれこれの世話を焼かれて、本来定まっている儀式に、なお種々のことを加えて綺羅を尽くされた。 N君:Putting His nose into everything about the event to celebrate the…

オリジナル勉強風呂Gu 第219回 2021.10/23

桐壺159:この君の御わらはすがた、いとかへまうくおぼせど、十二にて御元服し給ふ。 かくて源氏は12歳になった。元服の年である。あまりにも可愛らしい少年なのでこの君の童姿を変えてしまうのは残念な気もしたが例のとおりに儀式を執り行う。 N君:Then Ge…