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文系科目ダメダメな中高生・浪人生のための英作文修行

オリジナル勉強風呂Gu 第229回 2021.11/2

桐壺169:おぼしまぎるる折りもありつる昔の事、とりかへし、悲しくおぼさる。

最近では藤壺への寵愛によって紛れることもあった桐壺への思慕の念がまたもや以前のように蘇ってきて、押し返して悲しく思われるのである。

N君:His emotion adoring the late Kiritsubo, which was deverted recently by the favor to Fujitsubo, emerged again.  The swingback made Him feel sad.

S先生:第2文の swingback ですが何冊かの辞書で探してみましたが載っていませんでした。載っているのもあって「ゴルフでテークバックすること」と書かれていたので、ここでは合わないです。flashback のほうが近いかもしれないね。しかし The repeated memories of her とか The beautiful memories about her のような凡庸な表現のほうが良いのかもしれません。いつも気の利いたことを書こうとするとかえって墓穴をほることがありますから気をつけましょう。

Of late His love for Fujitsubo had diverted Him from longing for Kiritsubo, but her her soul came back to His heart, which made Him feel sorrowful again.

N君:辞書によると of late は副詞句で recently のような意味だと知りました。divert は大事な動詞で「わきへそらす」のような意味です。最近はやりの diversity「多様性」という名詞を思い出しました。diversion「気晴らし、回り道」という名詞もあります。

S先生:今日の英作談義は「形容詞generous」についてまとめてみましょう。もともとは「気前がよい」という意味で、限定的(=名詞を修飾)な使い方もありますが、ここでは、いろいろな前置詞とともに叙述的に使われる様子をみていきましょう。He is generous with his money.「金払いがよい」。He is generous even to his opponents. 「敵対者に対しても寛大だ」。He is generous in his judgement of others. 「他人を評価する際に鷹揚だ」。It is generous of you to donate so much money. 「そんなに多額の寄付をするとは気前がいいね」。その時の状況によっていろいろな前置詞を使えるので便利ですね。