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文系科目ダメダメな中高生・浪人生のための英作文修行

2022-10-01から1ヶ月間の記事一覧

オリジナル勉強風呂Gu 第603回 2022.11/10

古文研究法47-2 竹取物語:翁聞きてうちなげきて詠める、「呉竹のよよの竹取り野山にも さやは侘しきふしをのみ見し」。 それを聞いておじいさんは感嘆のため息をつき詠んだ歌:「長いこと野山で竹を取り辛い思いもしましたが、あなた様(車持皇子)ほどの辛い…

オリジナル勉強風呂Gu 第602回 2022.11/9

古文研究法47-1 竹取物語:(車持の皇子)「この枝を折りてしかばさらに心もとなくて、船に乗りて追風吹きて四百余日になむまうで来(き)にし。大願の力にや、難波より昨日なむ京にまうで来つる。さらに潮に濡れたる衣をだに脱ぎ替へでなむ、こちまうで来つる」…

オリジナル勉強風呂Gu 第601回 2022.11/8

古文研究法46-2 枕草子:「いと執念(しふね)き御物怪(もののけ)にはべるめるを、たゆませ給はざらむなむ、よくはべるべき。よろしくものせさせ給ふなるをなむ、喜び申しはべる」と言葉少なにて出づるは、いと尊きに、仏の現(あら)はれ給へるとこそ思(おぼ)ゆ…

オリジナル勉強風呂Gu 第600回 2022.11/7

古文研究法46-1 枕草子:上臈(じゃうらふ)とおぼしき人、簾(す)のもとにゐざり出でて「いと嬉しく立ち寄らせ給へりつる験(しるし)に、いとたへがたく思ひ給へられつるを、只今おこたるやうにはべれば、かへすがへす喜び聞こゆる。明日も御いとまの隙(ひま)に…

オリジナル勉強風呂Gu 第599回 2022.11/6

古文研究法45-2 徒然草:「土偏に候」と申し上げたりければ「才(ざえ)のほどすでにあらはれにたり。今はさばかりにて候へ。ゆかしきところなし」と申されけるに、響(とよ)みになりてまかり出でにけり。 「土偏でございます」と篤成が答えたので、有房は「君…

オリジナル勉強風呂Gu 第598回 2022.11/5

古文研究法45-1 徒然草:医師(くすし)篤成(あつしげ)、故法皇の御前にさぶらひて供御(くご)のまゐりけるに「いま参りはべる供御のいろいろを、文字も功能(くのつ)も尋ね下されてそらに申しはべらば、本草(ほんぞう)に御覧じあはせられはべれかし。ひとつも申…

オリジナル勉強風呂Gu 第597回 2022.11/4

古文研究法44-2 堤中納言物語:いとほしきを、男「などかう宣(のたま)ふらむ。やがてにてはあらず。ただしばしの事なり。帰りなばまた迎へ奉らむ」と言ひ置きて出でぬる後、女、使う者と差し向かひて泣きくらす。 その言い草が可哀そうなので、夫は「なんだ…

オリジナル勉強風呂Gu 第596回 2022.11/3

古文研究法44-1 堤中納言物語:女「ここに迎えてむとて言ふなめり、これは親などあればここに住まずともありなむかし、年ごろ行く方も無しと見る見るかく言ふよ」と、心憂しと思へどつれなくいらふ。「さるべきにこそ。はや渡し給へ。いづちもいづちもいなむ…

オリジナル勉強風呂Gu 第595回 2022.11/2

古文研究法43 伊勢物語:昔、男ありけり。深草に住みける女をやうやう飽きがたにや思ひけむ、かかる歌を詠みけり。「年を経て住みこし里を出でていなば いとど深草野とやなりなむ」。女、返し、「野とならば鶉(うづら)となりて鳴きをらむ 狩りにだにやは君は…

オリジナル勉強風呂Gu 第594回 2022.11/1

古文研究法42 大鏡:この殿ぞ藤氏(とうし、藤原氏を指す)の初めての太政大臣摂政し給ふ。めでたき御ありさまなり。和歌もあそばしけるにこそ。古今にもあまたはべるめるは。「前(さき)のおほいまうちきみ」とはこの御事なり。多かる中にもいかに御心ゆき、め…

オリジナル勉強風呂Gu 第593回 2022.10/31

古文研究法41 徒然草:さしたる事なくて人のがり行くは良からぬことなり。用ありて行きたりともその事果てなばとく帰るべし。久しく居たる、いと難(むつか)し。人と対(むか)ひたれば言葉多く身もくたびれ心も静かならず万(よろづ)の事障(さは)りて時を移す、…

オリジナル勉強風呂Gu 第592回 2022.10/30

古文研究法40 増鏡:東(あずま)にもいみじうあわて騒ぐ。さるべくて身の失(う)すべき時にこそあんなれ、と思ふものから、討手(うって)の攻め来たりなむ時に、はかなきさまにて屍(しかばね)をさらさじ、公(おほやけ)と聞こゆとも自らし給ふことならねば、かつ…

オリジナル勉強風呂Gu 第591回 2022.10/29

古文研究法39 源氏物語野分(のわき):人々まゐりて「いといかめしう吹きぬべき風にはべり。艮(うしとら)の方より吹きはべればこの御前はのどけきなり。馬々のおとど、南の釣殿などは、危ふげになむ」とて、とかくこと行なひののしる。 人々が源氏のところへ…

オリジナル勉強風呂Gu 第590回 2022.10/28

古文研究法38 方丈記:都のてぶりたちまちに改まりて、ただ鄙(ひな)びたる武士(もののふ)に異ならず。世の乱るる瑞相(ずいしょう)とか聞けるもしるく、日を経(へ)つつ世の中浮き立ちて人の心も治まらず民の憂(うれ)へ遂に虚(むな)しからざりければ、同じき年…

オリジナル勉強風呂Gu 第589回 2022.10/27

古文研究法36-2 源氏物語柏木:さるは、この世の別れ去り難きことはいと多く、おほかたの嘆きをばさるものにして、また心のうちに思ひ給へ乱るることのはべるを、かかる忌(いまわ)の際(みぎは)にて、何かはもらすべきと思ひはべれど、なほ忍び難きことを誰に…

オリジナル勉強風呂Gu 第588回 2022.10/26

古文研究法36-1 源氏物語柏木:心には重くなるけぢめも覚えはべらず。そこと苦しきこともなければ、たちまちにかくしも思ひ給へざりしほどに、月日経で弱りはべりにければ、今はうつし心も失せたるやうになむ。惜しげなき身をさまざまに引きとどめらるる祈り…

オリジナル勉強風呂Gu 第587回 2022.10/25

古文研究法35 徒然草:素直ならずして拙なき者は女なり。その心に従ひて良く思はれむことは心憂かるべし。されば、何かは女の恥かしからむ。もし賢女あらば、それも物憂くすさましかりなむ。ただ迷ひを主(あるじ)としてかれに従ふ時、優しくも面白くも思ゆべ…

オリジナル勉強風呂Gu 第586回 2022.10/24

古文研究法32-2 徒然草:その人(前回から続く、周りにへつらって生きる人々)の心になりて思へば、誠に愛(かな)しからむ親のため妻子のためには、恥をも忘れ盗みもしつべきことなり。されば盗人を禁(いまし)め僻事(ひがごと)をのみ罪せむよりは、世の人の飢ゑ…

オリジナル勉強風呂Gu 第585回 2022.10/23

古文研究法32-1 徒然草:孝養の心なき者も子持ちてこそ親の志は思ひ知るなれ。世を捨てたる人のよろづにすみすみなるが、なべてほだし多かる人のよろづにへつらひ望(のぞみ)深きを見て、むげに思ひくたすはひがごとなり。 親孝行の心がない子でも自分が子持…

オリジナル勉強風呂Gu 第584回 2022.10/22

古文研究法34-2 土佐日記:守柄(かみがら、土佐国国司紀貫之の人柄)にやあらむ。国人(くにびと)の心の常として「今は」とて見えざなるを、心ある者は恥ぢずになむ来ける。これはものによりて賞(ほ)むるにしもあらず。 八木さんが土佐国国司(これは実は筆者=…

オリジナル勉強風呂Gu 第583回 2022.10/21

古文研究法34-1 土佐日記:八木の康則といふ人あり。この人、国(土佐国を指す)に必ずしも言ひ使ふ者にもあらざなり。これぞ、たたはしきやうにて馬(むま)のはなむけしたる。 八木康則という人がいる。この人はなにも土佐国の役所で召し使っている者でもない…

オリジナル勉強風呂Gu 第582回 2022.10/20

古文研究法33 徒然草:雪の面白う降りたる朝(あした)、人のがり言ふべき事ありて文(ふみ)やるとて、雪のこと何とも言はざりし返事(かへりごと)に、「この雪いかが見ると一筆のたまはせぬほどのひがひがしからむ人の仰せらるること、聴き入るべきかは。かへす…

オリジナル勉強風呂Gu 第581回 2022.10/19

古文研究法31-2 大鏡:また播磨(はりま)の国におはしまし着きて明石の駅(うまや)といふ所に御宿りせしめ給ひて、駅の長(をさ)のいみじう思へるけしきを御覧じて作らしめ給へる詩(からうた)いとかなし。「駅長無驚時変改 一栄一落是春秋」「駅長驚く無かれ時…

オリジナル勉強風呂Gu 第580回 2022.10/18

古文研究法31-1 大鏡:無きこと(無実の罪)によりてかく罰せられ給ふを、かしこくおぼし嘆きて、やがて山崎にて出家(すけ)せしめ給ひて都遠くなるままに、あはれに心細くおぼされて「君が住む宿の梢をゆくゆくも 隠れるままに返り見しやは」。 無実の罪でこの…

オリジナル勉強風呂Gu 第579回 2022.10/17

古文研究法30-2 枕草子:小舎人(こどねり)は、ちひさくて髪のうるはしきが、すそさはらかに声をかしうして、かしこまりてものなど言ひたるぞ、らうらうしき。 小舎人は小さくて髪のキチンとしている者が、毛の末のほうがサラサラして声が良くて謹んでものを…

オリジナル勉強風呂Gu 第578回 2022.10/16

古文研究法30-1 枕草子:牛飼(うしかひ)はおほきにて髪あかがしらにて、顔の赤みてかどかどしげなる。雑色(ざふしき)・随身(ずゐじん)は、細やかなる、良き。男(をのこ)も、なほ若きほどはさるかたなるぞ良き。いたく肥えたるは、ねぶたからむ人、と思はる。…

オリジナル勉強風呂Gu 第577回 2022.10/15

古文研究法29-2 土佐日記:しひて問へば言へる歌、ゆく人も止まるも袖の涙川 みぎはのみこそ濡れ勝りけれ、となむ詠める。かくは言ふものか。美しければにやあらむ、いと思はずなり。 私(筆者=紀貫之)が無理にその子に尋ねるとその子が言った歌というのが「…

オリジナル勉強風呂Gu 第576回 2022.10/14

古文研究法29-1 土佐日記:ある人の子の童(わらは)なる、ひそかに言ふ。「麿(まろ)、この歌の返しせむ」と言ふ。驚きて「いとをかしきことかな。詠みてむやは。詠みつべくは、はや言へかし」と言ふ。「『まからず』とて立ちぬる人を待ちて詠まむ」とて求めけ…

オリジナル勉強風呂Gu 第575回 2022.10/13

古文研究法28-2 土佐日記:この際(あひだ)に風の良ければ、かぢとりいたくほこりして船に帆挙げなど喜ぶ。その音を聞きて童(わらは)も媼(おうな)も、いつしかとし思へばにやあらむ、いたく喜ぶ。 この時、風の具合が良いので、船頭はたいそう元気が出て、船…

オリジナル勉強風呂Gu 第574回 2022.10/12

古文研究法28-1 土佐日記:夜半(よなか)ばかりより船を出だして漕ぎ来る道に手向け(たむけ)する所あり。かぢとりして幣(ぬさ)たいまつらするに、幣の東(ひむがし)へ散れば、かぢとりの申して奉る言(こと)は「この幣の散るかたに御船すみやかに漕がしめ給へ」…