2022-10-31から1日間の記事一覧
古文研究法47-2 竹取物語:翁聞きてうちなげきて詠める、「呉竹のよよの竹取り野山にも さやは侘しきふしをのみ見し」。 それを聞いておじいさんは感嘆のため息をつき詠んだ歌:「長いこと野山で竹を取り辛い思いもしましたが、あなた様(車持皇子)ほどの辛い…
古文研究法47-1 竹取物語:(車持の皇子)「この枝を折りてしかばさらに心もとなくて、船に乗りて追風吹きて四百余日になむまうで来(き)にし。大願の力にや、難波より昨日なむ京にまうで来つる。さらに潮に濡れたる衣をだに脱ぎ替へでなむ、こちまうで来つる」…
古文研究法46-2 枕草子:「いと執念(しふね)き御物怪(もののけ)にはべるめるを、たゆませ給はざらむなむ、よくはべるべき。よろしくものせさせ給ふなるをなむ、喜び申しはべる」と言葉少なにて出づるは、いと尊きに、仏の現(あら)はれ給へるとこそ思(おぼ)ゆ…
古文研究法46-1 枕草子:上臈(じゃうらふ)とおぼしき人、簾(す)のもとにゐざり出でて「いと嬉しく立ち寄らせ給へりつる験(しるし)に、いとたへがたく思ひ給へられつるを、只今おこたるやうにはべれば、かへすがへす喜び聞こゆる。明日も御いとまの隙(ひま)に…
古文研究法45-2 徒然草:「土偏に候」と申し上げたりければ「才(ざえ)のほどすでにあらはれにたり。今はさばかりにて候へ。ゆかしきところなし」と申されけるに、響(とよ)みになりてまかり出でにけり。 「土偏でございます」と篤成が答えたので、有房は「君…
古文研究法45-1 徒然草:医師(くすし)篤成(あつしげ)、故法皇の御前にさぶらひて供御(くご)のまゐりけるに「いま参りはべる供御のいろいろを、文字も功能(くのつ)も尋ね下されてそらに申しはべらば、本草(ほんぞう)に御覧じあはせられはべれかし。ひとつも申…