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文系科目ダメダメな中高生・浪人生のための英作文修行

2022-10-03から1日間の記事一覧

オリジナル勉強風呂Gu 第576回 2022.10/14

古文研究法29-1 土佐日記:ある人の子の童(わらは)なる、ひそかに言ふ。「麿(まろ)、この歌の返しせむ」と言ふ。驚きて「いとをかしきことかな。詠みてむやは。詠みつべくは、はや言へかし」と言ふ。「『まからず』とて立ちぬる人を待ちて詠まむ」とて求めけ…

オリジナル勉強風呂Gu 第575回 2022.10/13

古文研究法28-2 土佐日記:この際(あひだ)に風の良ければ、かぢとりいたくほこりして船に帆挙げなど喜ぶ。その音を聞きて童(わらは)も媼(おうな)も、いつしかとし思へばにやあらむ、いたく喜ぶ。 この時、風の具合が良いので、船頭はたいそう元気が出て、船…

オリジナル勉強風呂Gu 第574回 2022.10/12

古文研究法28-1 土佐日記:夜半(よなか)ばかりより船を出だして漕ぎ来る道に手向け(たむけ)する所あり。かぢとりして幣(ぬさ)たいまつらするに、幣の東(ひむがし)へ散れば、かぢとりの申して奉る言(こと)は「この幣の散るかたに御船すみやかに漕がしめ給へ」…

オリジナル勉強風呂Gu 第573回 2022.10/11

古文研究法26-2 増鏡:この千五百番の歌合(うたあはせ)の時、院の上(いんのうへ、後鳥羽上皇を指す)のたまふやう「こたみ(この度)は皆世にゆりたる古き道の者どもなり。宮内卿はまだしかるべけれども、奇(け)しうはあらずと見ゆればなむ。かまへてまろが面(…

オリジナル勉強風呂Gu 第572回 2022.10/10

古文研究法26-1 増鏡:上(うへ)のその道を得給へば下もおのづから時を知るならひにや、男も女もこの御代にあたりて良き歌詠み多く聞こえはべりし中に、宮内卿の君(くないきょうのきみ)と言ひしは、まだ若き齢(よはひ)にて底(そこひ)もなく深き心ばえをのみ詠…

オリジナル勉強風呂Gu 第571回 2022.10/9

古文研究法25-2 更級日記:この男出で入りしありくを、奥なる女ども「などかくありかるるぞ」と問ふなれば、「いなや、心も知らぬ人(筆者一行を指す)を宿し奉りてかまばしも引き抜かれなばいかにすべきぞと思ひて、え寝で回りありくぞかし」と、寝たると思ひ…

オリジナル勉強風呂Gu 第570回 2022.10/8

古文研究法25-1 更級日記:その山越え果てて贄野(にへの)の池のほとりに行き着きたるほど、日は山の端(は)にかかりたり。「今は宿とれ」とて人々(筆者の従者たち)あかれて宿求むる。「所端(はした)にていとあやしげなる下司(げす)の小家なむある」と言ふに「…

オリジナル勉強風呂Gu 第569回 2022.10/7

古文研究法24-2 大鏡:南殿(なでん)に出でさせ給ひて廻させ給ふに、いと広き殿のうちに残らずくるめきありければ、いみじう興ぜさせ給ひてこれをのみ常に御覧じあそばせ給へば、異物(こともの)どもは籠(こ)められにけり。 皇子は紫宸殿にお出ましになってコ…

オリジナル勉強風呂Gu 第568回 2022.10/6

古文研究法24-1 大鏡:この殿(三蹟の一人藤原行成)は、こまつぶりに斑濃(むらご)の緒(を)をつけて奉り給へりければ、「あやしきもののさまや、こは何ぞ」と問はせ給ひければ、「しかじかとなむ申す。廻して御覧じおはしませ。興あるものに」など申されければ…