kn0617aaのブログ

文系科目ダメダメな中高生・浪人生のための英作文修行

2022-07-01から1ヶ月間の記事一覧

オリジナル勉強風呂Gu 第513回 2022.8/13

百人一首No.91 後京極摂政前太政大臣(ごきょうごくせっしょうさきのだじょうだいじん):きりぎりす鳴くや霜夜のさむしろに 衣片敷きひとりかも寝む コオロギの鳴く、霜の降りる寒い夜、ムシロの上に衣の片方の袖を敷いて、私は独り寂しく寝るのであろうか。 …

オリジナル勉強風呂Gu 第512回 2022.8/12

百人一首No.90 殷富門院大輔(いんぷもんいんのたいふ):見せばやな雄島のあまの袖だにも ぬれにぞぬれし色はかはらず 私の袖をお見せしたいものです。いつも海水で濡れている雄島(おしま)の漁師の袖でさえ(色は不変だが)濡れてしまった。まして私の袖は血の…

オリジナル勉強風呂Gu 第511回 2022.8/11

百人一首No.89 式子内親王(しょくしないしんのう):玉の緒よ絶えなば絶えねながらへば 忍ぶることのよわりもぞする 私の命よ、絶えてしまうのならば絶えてしまえ。もしこのまま生き永らえるとすると、この恋を耐え忍ぶ気持ちが弱ってしまうといけないから。 …

オリジナル勉強風呂Gu 第510回 2022.8/10

百人一首No.88 皇嘉門院別当:難波江の芦のかり根のひとよゆゑ みをつくしてや恋ひわたるべき 難波の入り江に生えている芦の刈り根の一節(ひとよ)ではないが、たった一夜の仮寝のために、澪標のように身を尽くして恋い続けなければならないのでしょうか。 N…

オリジナル勉強風呂Gu 第509回 2022.8/9

百人一首No.87 寂連法師:村雨の露もまだ干ぬ真木の葉に 霧立ちのぼる秋の夕暮れ 降り過ぎていったにわか雨の露がまだ乾いていない真木の葉に、周りから白く霧が立ち登ってくる秋の夕暮れだなあ。 N君:寂連法師作「淋しさはその色としもなかりけり 真木立つ…

オリジナル勉強風呂Gu 第508回 2022.8/8

百人一首No.86 西行法師:嘆けとて月やはものを思はする かこち顔なるわが涙かな 嘆けと言って月が私にもの思いをさせるのであろうか、いやそうではない。それなのに私の涙は恨めしそうな顔をして、月のせいだと言っている。 N君:難しい歌です。「かこつ」…

オリジナル勉強風呂Gu 第507回 2022.8/7

百人一首No.85 俊恵法師:夜もすがらもの思ふころは明けやらで 閨(ねや)のひまさへつれなかりけり 一晩中もの思いに耽っているこの頃は夜がなかなか明けないで、つれない人はもとより寝室の戸の隙間までもがつれなく思われるのであった。 N君:第440回で取り…

オリジナル勉強風呂Gu 第506回 2022.8/6

百人一首No.84 藤原清輔朝臣:ながらへばまたこのごろやしのばれむ 憂しと見し世ぞ今は恋しき もしこの先生き永らえるならば、辛いと感じているこの頃のことも懐かしく思い出すだろう。辛いと感じながら過ごした昔のことも、今は恋しく思い出すので。 N君:…

オリジナル勉強風呂Gu 第505回 2022.8/5

百人一首No.83 皇太后宮大夫俊成:世の中よ道こそなけれ思ひ入る 山の奥にも鹿ぞ鳴くなる この世にはもはや逃れる手立てなど無い。一途に思い詰めて出家遁世しようとして深い山に入ってみると、こんな所にも鹿の鳴く声が聞こえる。 N君:係り結びが上句にひ…

オリジナル勉強風呂Gu 第504回 2022.8/4

百人一首No.82 道因法師:思ひわびさても命はあるものを 憂きに堪(た)えぬは涙なりけり つれない人のことをあれこれと思い悩んで、それでも命は堪えてこうして生き永らえているのに、堪えきれないでこぼれ落ちるのは涙であった。 N君:「V+わぶ」は「Vを繰…

オリジナル勉強風呂Gu 第503回 2022.8/3

百人一首No.81 後徳大寺左大臣:ほととぎす鳴きつる方(かた)をながむれば ただ有明の月ぞ残れる ホトトギスが鳴いた方を眺めるとそこにはただ有明の月が残っているだけであった。 N君:これはシンプルな歌で作文しやすい。有明の月は「明け方に西の空に残っ…

オリジナル勉強風呂Gu 第502回 2022.8/2

百人一首No.80 待賢門院堀河:長からむ心も知らず黒髪の 乱れて今朝はものをこそ思へ 末永く変わらないというあなたの心も計り難く、お逢いして別れた今朝は、黒髪が乱れるように私の気持ちも乱れて、恋のもの思いに耽っています。 N君:なんか大人の歌です…

オリジナル勉強風呂Gu 第501回 2022.8/1

百人一首No.79 左京大夫顕輔(さきょうのたいふあきすけ):秋風にたなびく雲の絶え間より もれ出づる月の影のさやけさ 秋風にたなびく雲の切れ間から漏れ出てくる月の光のなんと澄み渡っていることよ。 N君:分かり易い歌で助かります。 The moonlight leaks …

オリジナル勉強風呂Gu 第500回 2022.7/31

百人一首No.78 源兼昌(みなもとのかねまさ):淡路島かよふ千鳥の鳴く声に いく夜寝覚めぬ須磨の関守(せきもり) 淡路島から通って来る千鳥の鳴く声のために幾夜目を覚ましたことか、須磨の関守は。 N君:「いく夜寝覚めぬ」の「ぬ」が完了なのか打消なのか考…

オリジナル勉強風呂Gu 第499回 2022.7/30

百人一首No.77 崇徳院(すとくいん):瀬をはやみ岩にせかるる滝川の われても末にあはむとぞ思ふ 川の流れが速いので、その急流が岩にせき止められて二つに分かれ、しかしまた一つになるように、恋しい人と今は分かれてもまたいつか再び会おうと思う。 N君:…

オリジナル勉強風呂Gu 第498回 2022.7/29

百人一首No.76 法性寺入道前関白太政大臣(ほっしょうじにゅうどうさきのだじょうだいじん):わたの原漕ぎ出でて見ればひさかたの 雲居にまがふ沖つ白波 大海原に舟を漕ぎだして見渡すと、雲とみまごうばかりに沖に白い波が立っている。 N君:とても長い名前…

オリジナル勉強風呂Gu 第497回 2022.7/28

百人一首No.75 藤原基俊(ふじわらのもととし):契りおきしさせもが露を命にて あはれ今年の秋もいぬめり (息子の出世の件であなとに)お約束頂いていた「私を頼みにせよ」という恵みのような御言葉を命と頼んでまいりましたが、ああ今年の秋も虚しく過ぎて行…

オリジナル勉強風呂Gu 第496回 2022.7/27

百人一首No.74 源俊頼朝臣:憂かりける人を初瀬の山おろしよ はげしかれとは祈らぬものを 私がつらく思ったあの人が私になびくようにと、初瀬の観音様に祈りこそしたが、初瀬の山おろしよ、こんなにひどくなれとは祈りはしなかったのに。 N君:初瀬、という…

オリジナル勉強風呂Gu 第495回 2022.7/26

百人一首No.73 権中納言匡房(ごんちゅうなごんまさふさ):高砂の尾の上(へ)の桜咲きにけり 外山(とやま)の霞立たずもあらなむ 遠くの山の峰の桜が咲いたなあ。里に近い山の霞はどうか立たないでほしい、桜が見えないから。 N君:山は山でも外山(とやま)とい…

オリジナル勉強風呂Gu 第494回 2022.7/25

百人一首No.72 裕子内親王家紀伊(ゆうしないしんのうけのきい):音に聞く高師の浜のあだ波は かけじや袖の濡れもこそすれ 噂に聞く高師浜の、いたずらに立つ波をかけないようにしよう、袖が濡れるといけないので。噂に高い浮気なあなたの言葉は心にかけます…

オリジナル勉強風呂Gu 第493回 2022.7/24

百人一首No.71 大納言経信:夕されば門田の稲葉おとづれて 芦のまろやに秋風ぞ吹く 夕方になると、屋敷の門の前の田んぼの稲葉を、ソヨソヨと音をさせて秋風が吹き、芦葺きのこの屋敷にも吹き込んでくるなあ。 N君:屋敷の門前の田んぼを「門田(かどた)」と…

オリジナル勉強風呂Gu 第492回 2022.7/23

百人一首No.70 良暹法師(りょうぜんほうし):さびしさに宿を立ち出でてながむれば いづこも同じ秋の夕暮れ 寂しさのために庵を出てあたりを見渡すと、どこも同じように寂しい秋の夕暮れであったよ。 N君:分かり易い歌で一文にまとまりそうです。 Feeling to…

オリジナル勉強風呂Gu 第491回 2022.7/22

百人一首No.69 能因法師:嵐吹く三室の山のもみぢ葉は 竜田の川の錦なりけり 嵐の吹きおろす三室山の紅葉は竜田川の錦なのであった。 N君:久しぶりに simple な構成の歌でホッとしました。 An autumn wind blowing down from Mt. Mimuro disperses maple le…

オリジナル勉強風呂Gu 第490回 2022.7/21

百人一首No.68 三条院:心にもあらで憂き世に永らへば 恋しかるべき夜半(よわ)の月かな 心ならずも今後もこの憂き世に生き永らえていたならば、きっと恋しく思い出すに違いない、今夜のこの夜更けの月だなあ。 N君:悲しみを湛えた歌であることは分かります…

オリジナル勉強風呂Gu 第489回 2022.7/20

百人一首No.67 周防内侍:春の夜の夢ばかりなる手枕(たまくら)に かひなくたたむ名こそ惜しけれ ほんの短い春の夜の夢ほどのたわむれの手枕のために、何の甲斐もない浮き名が立つとしたら、それこそ残念なことです。 N君:男が仕掛けてきた軽い恋のジョーク…

オリジナル勉強風呂Gu 第488回 2022.7/19

百人一首No.66 前大僧正行尊(さきのだいそうじょうぎょうそん):もろともにあはれと思へ山桜 花よりほかに知る人もなし 私と一緒にお前もしみじみとした思いを持っておくれ、山桜よ。この山中には花(山桜)よりほかに、あはれを共感できる人もいないのだから …

オリジナル勉強風呂Gu 第487回 2022.7/18

百人一首No.65 相模(さがみ):恨みわび干さぬ袖だにあるものを 恋に朽ちなむ名こそ惜しけれ 悩んだ末にもう恨む気力も失って、涙を乾かす間もない袖でさえ惜しいのに、ましてや、この恋ゆえに世間に浮名を流して朽ちてしまうであろう我が名が惜しいことです…

オリジナル勉強風呂Gu 第486回 2022.7/17

百人一首No.64 中納言定頼:朝ぼらけ宇治の川霧たえだえに あらはれわたる瀬々の網代木(あじろぎ) 明け方に宇治川の川面を覆っていた霧がとぎれとぎれになって、その絶え間のあちらこちらから川瀬の網代木が現れてくるなあ。 N君:早朝の宇治川の風景が浮か…

オリジナル勉強風呂Gu 第485回 2022.7/16

百人一首No.63 左京大夫道雅(さきょうのたいふみちまさ):今はただ思ひ絶えなむとばかりを 人づてならで言ふよしもがな 今となっては「もうあきらめてしまおう」ということだけを、他人を介してではなく自らの口で、彼女に伝える手立てがあったらなあ。 N君…

オリジナル勉強風呂Gu 第484回 2022.7/15

百人一首No.62 清少納言:夜をこめて鳥のそらねははかるとも よに逢坂の関はゆるさじ 夜がまだ明けないうちに鶏の鳴きまねで人を騙そうとしても、あの函谷関ならともかく、この逢坂の関は決して許さないでしょう。騙そうとしても私は逢いませんよ(笑)。 N君…