2022-07-29から1日間の記事一覧
百人一首No.90 殷富門院大輔(いんぷもんいんのたいふ):見せばやな雄島のあまの袖だにも ぬれにぞぬれし色はかはらず 私の袖をお見せしたいものです。いつも海水で濡れている雄島(おしま)の漁師の袖でさえ(色は不変だが)濡れてしまった。まして私の袖は血の…
百人一首No.89 式子内親王(しょくしないしんのう):玉の緒よ絶えなば絶えねながらへば 忍ぶることのよわりもぞする 私の命よ、絶えてしまうのならば絶えてしまえ。もしこのまま生き永らえるとすると、この恋を耐え忍ぶ気持ちが弱ってしまうといけないから。 …
百人一首No.88 皇嘉門院別当:難波江の芦のかり根のひとよゆゑ みをつくしてや恋ひわたるべき 難波の入り江に生えている芦の刈り根の一節(ひとよ)ではないが、たった一夜の仮寝のために、澪標のように身を尽くして恋い続けなければならないのでしょうか。 N…