2022-07-05から1日間の記事一覧
百人一首No.65 相模(さがみ):恨みわび干さぬ袖だにあるものを 恋に朽ちなむ名こそ惜しけれ 悩んだ末にもう恨む気力も失って、涙を乾かす間もない袖でさえ惜しいのに、ましてや、この恋ゆえに世間に浮名を流して朽ちてしまうであろう我が名が惜しいことです…
百人一首No.64 中納言定頼:朝ぼらけ宇治の川霧たえだえに あらはれわたる瀬々の網代木(あじろぎ) 明け方に宇治川の川面を覆っていた霧がとぎれとぎれになって、その絶え間のあちらこちらから川瀬の網代木が現れてくるなあ。 N君:早朝の宇治川の風景が浮か…
百人一首No.63 左京大夫道雅(さきょうのたいふみちまさ):今はただ思ひ絶えなむとばかりを 人づてならで言ふよしもがな 今となっては「もうあきらめてしまおう」ということだけを、他人を介してではなく自らの口で、彼女に伝える手立てがあったらなあ。 N君…
百人一首No.62 清少納言:夜をこめて鳥のそらねははかるとも よに逢坂の関はゆるさじ 夜がまだ明けないうちに鶏の鳴きまねで人を騙そうとしても、あの函谷関ならともかく、この逢坂の関は決して許さないでしょう。騙そうとしても私は逢いませんよ(笑)。 N君…