kn0617aaのブログ

文系科目ダメダメな中高生・浪人生のための英作文修行

2021-04-01から1ヶ月間の記事一覧

オリジナル勉強風呂Gu 第156回 2021.8/21

桐壺96:太液の芙蓉、未央の柳も、げにかよひたりしかたちを、からめいたるよそほひはうるはしうこそありけめ、なつかしうらうたげなりしをおぼしいづるに、はなとりの色にも音にも、よそふべきかたぞなき。 太液池のほとりの芙蓉の花のように美しい顔(かん)…

オリジナル勉強風呂Gu 第155回 2021.8/20

桐壺95:(帝)「尋ねゆくまぼろしもがな つてにても たまのありかをそこと知るべく」。絵にかける楊貴妃のかたちは、いみじき絵師といえども筆かぎりありければ、いとにほひすくなし。 帝は一首の歌を朗詠した。「ああ、あの人の魂を探しに行ってくれる幻術師…

オリジナル勉強風呂Gu 第154回 2021.8/19

桐壺94:亡き人のすみか尋ねいでたりけむしるしの釵(かんざし)ならましかば、と思ほすもいとかひなし。 帝は、これがあの長恨歌に出て来る「幻術師が冥界から持ち帰ったという証拠の釵」であったならどんなに嬉しかったろう、などと思ったりしたが、もとより…

オリジナル勉強風呂Gu 第153回 2021.8/18

桐壺93:かの贈り物御覧ぜさす。 命婦は母君から託された桐壺形見の品々を帝にお見せした。 N君:ここはややこしい所で、女性が3人出てくるのです。まずは命婦で、この人は帝の使いとして桐壺の母君と会ってきたところです。次が母君。最後に故桐壺更衣。she…

オリジナル勉強風呂Gu 第152回 2021.8/17

桐壺92:(帝の言葉の続き) 命長くとこそ念ぜめ」などのたまはす。 せめて母君には、孫の出世を楽しみに長生きせよ、と伝えるのだよ」などとおっしゃった。 N君:Please inform her of my wish that she will live long and look forward to her grandson's p…

オリジナル勉強風呂Gu 第151回 2021.8/16

桐壺91:(帝)「かくても、おのづから、若宮などおひで給はば、さるべきついでもありなむ。 「もっとも桐壺はああいう可哀そうなことをしてしまったが、若宮も生まれたことだから、それについてはいずれちゃんと身の立つようにしてやる機会もあろう。 N君:今…

オリジナル勉強風呂Gu 第150回 2021.8/15

桐壺90:(帝の言葉の続き) いふかひなしや」とうちのたまはせて、いとあはれにおぼしやる。 イヤイヤ今更そんなことを言っても甲斐もない」と帝は仰せになって、しみじみと母君のことを思いやられる。 N君:which is just meaningless now." and thought com…

オリジナル勉強風呂Gu 第149回 2021.8/14

桐壺89:(帝)「故大納言の遺言あやまたず、宮仕えの本意(ほい)深くものしたりし喜びは、かひあるさまにとこそ思ひわたりつれ。 「それにつけても彼女の父、故大納言の遺言を違えずに、ああして宮仕えの志を固く守って入内させてくれたその返礼として、なん…

オリジナル勉強風呂Gu 第148回 2021.8/13

桐壺88:いとかうしも見えじとおぼししづむれど、さらにえ忍びあへさせ給はず、御覧じはじめし年月の事さへかき集めよろづにおぼし続けられて「時の間もおぼつかなかりしを、かくても月日は経にけり」と、あさましうおぼしめさる。 そういう帝ご自身もまた、…

オリジナル勉強風呂Gu 第147回 2021.8/12

桐壺87:(母君から帝への手紙の最後に添えられた歌) 荒き風ふせぎしかげの枯れしより 小萩がうへぞしづこころなき』などやうにみだりがはしきを、心をさめざりけるほどと御覧じゆるすべし。 世間の荒々しい風を防いでいた木が枯れてしまった今となっては、そ…

オリジナル勉強風呂Gu 第146回 2021.8/11

桐壺86:(母君から帝への手紙つづき)かかる仰せ言につけても、かきくらす乱れ心地になむ。 このようにありがたい仰せに接しますと私の心は千々に乱れます。 N君:Having read such kind words, I am dismayed seriously as the following poem. S先生:And …

オリジナル勉強風呂Gu 第145回 2021.8/10

桐壺85:御返り御覧ずれば (母君から帝への手紙)「いとかしこきはおきどころも侍らず。 母君から帝へ送られたお返事を見ると、そこには次のようなことが書いてあった。『たいそう恐れ多いお手紙を頂戴いたしましても、草深い宿には置き所もございません。 N…

オリジナル勉強風呂Gu 第144回 2021.8/9

桐壺84:あはれなることしのびやかに奏す。 命婦は今しがた見聞きしてきた感慨深いことどもをそっと帝に申し上げた。 N君:Myoubu told the Emperor politely what she had seen and listened at the residence of Kiritsubo's mother a few hours before. S…

オリジナル勉強風呂Gu 第143回 2021.8/8

桐壺83:いとこまやかにありさまを問はせ給ふ。 帰参した命婦を召して、帝は桐壺更衣の里のことや若宮のことなどあれこれとお尋ねになる。 N君:The Emperor summoned Myoubu who had just come back to Court, and asked her about the late Kiritsubo as w…

オリジナル勉強風呂Gu 第142回 2021.8/7

桐壺82:このごろ明け暮れ御覧ずる長恨歌の御絵、亭子院のかかせ給ひて伊勢貫之によませ給へるやまと言の葉をも、もろこしのうたをも、ただそのすぢをぞまくらごとにせさせ給ふ。 このごろ明け暮れに御覧になる長恨歌の絵巻物があって、その絵は宇多天皇のご…

オリジナル勉強風呂Gu 第141回 2021.8/6

桐壺81:おまへのつぼ前栽(せんざい)のいとおもしろき盛りなるを、御覧ずるやうにて、しのびやかに心にくき限りの女房四五人さぶらはせ給ひて、帝物語りせさせ給ふなりけり。 御殿の御前の坪庭には秋の草花がたいそう美しく咲き誇っている。帝はそれを御覧に…

オリジナル勉強風呂Gu 第140回 2021.8/5

桐壺80:命婦は、まだ大殿籠らせ給はざりけるとあはれに見奉る。 命婦が帰参すると、帝はまだおやすみになっておられず、ああまどおやすみになることもできないんだわ、と帝のお姿にしみじみ感じ入った。 N君:When Myoubu came back to Court, the Emperor …

オリジナル勉強風呂Gu 第139回 2021.8/4

桐壺79:若き人々、悲しき事はさらにも言はず、うちわたりを朝夕に慣らひていとさうざうしく、うへの御ありさまなど思い出で聞こゆれば、とく参り給はむ事をそそのかし聞こゆれど、かくいまいましき身の添ひ奉らむもいと人聞き憂かるべし、また見奉らでしば…

オリジナル勉強風呂Gu 第138回 2021.8/3

桐壺78:をかしき御おくりものなどあるべき折りにもあらねば、ただかの御かたみにとてかかる用もやと残し給ひける御さうぞくひとくだり、御ぐしあげの調度めくもの添へ給ふ。 こんな折も折だから、とりたてて趣深い土産などあるわけもなかったが、ただ、亡き…

オリジナル勉強風呂Gu 第137回 2021.8/2

桐壺77:(母君)「いとどしく虫の音しげき浅芽生(あさじふ)に 露おきそふる雲のうへ人。かごとも聞こへつべくなむ」と言はせ給ふ。 「『こんなにおびただしく虫も鳴き私も泣いている草深い宿に、なおもまた新しく涙の露を添えて下さる雲の上の人ですこと』。…

オリジナル勉強風呂Gu 第136回 2021.8/1

桐壺76:(命婦)「鈴虫の声の限りを尽くしても 長き夜明かずふる涙かな」えも乗りやらず。 「鈴虫もあのように鳴いております。それにつられて私も声の限りに泣いて、秋の夜長を泣き尽してもなお涙が尽きません。」と命婦は詠んで車にも乗り込めない。 N君:Y…

オリジナル勉強風呂Gu 第135回 2021.7/31

桐壺75:月は入りがたの空清う澄み渡れるに、風いとすずしくなりて、草むらの虫の声々もよほしがほなるも、いと立ち離れにくき草のもとなり。 はや月は西山の端に傾き、空は冴え冴えと澄み渡って、風はひやりと涼しく、草むらに聞こえる虫の声も泣け泣けと誘…

オリジナル勉強風呂Gu 第134回 2021.7/30

桐壺74:(命婦の会話文中の帝の言葉つづき)よにいささかも人の心をまげたる事はあらじと思ふを、ただこの人のゆゑにてあまたさるまじき人の恨みを負ひしはてはては、かううち棄てられて心おさめむかたなきに、いとど人わろうかたくなになりはつるも、さきの…

オリジナル勉強風呂Gu 第133回 2021.7/29

桐壺73:(命婦の会話文中の帝の言葉)『わが御心ながら、あながちに人目おどろくばかりおぼされしも、長かるまじきなりけりと、今はつらかりける人の契りになむ。 『われながら、周囲の者がびっくりするほど甚だしく桐壺更衣のことを寵愛してしまった。しかし…

オリジナル勉強風呂Gu 第132回 2021.7/28

桐壺72:(命婦)「うへもしかなむ。 「陛下も同じことをおっしゃっておいででした。 N君:Myoubu answered, " The Emperor said the same things as you did : S先生:”His Majesty said in the same state of mind, 今回は短かったのでふたつばかり英作談義…

オリジナル勉強風呂Gu 第131回 2021.7/27

桐壺71:(母君つづき)これもわりなき心の闇になむ」と言ひもやらずむせかえり給ふほどに夜も更けぬ。 いえいえちょっと言い過ぎましたか、、、これも理不尽な、子を思う親心ということでしょう」などと、言い終わらないうちに母君は泣き出してしまい、命婦は…

オリジナル勉強風呂Gu 第130回 2021.7/26

桐壺70:(母君会話文中の故大納言の言葉つづき)われ亡くなりぬとて、くちをしう思ひくづほるな』と、かへすがへすいさめ置かれ侍りしかば、はかばかしううしろみ思ふ人もなきまじらひはなかなかなるべき事と思ひ給へながら、ただかの遺言をたがえじとばかり…

オリジナル勉強風呂Gu 第129回 2021.7/25

桐壺69:(母君つづき)生まれし時より思う心ありし人にて、故大納言いまはとなるまで『ただこの人の宮づかへの本意(ほい)必ずとげさせ奉れ。 桐壺は生まれた時から親としてこの子こそはと期待をかけていた娘でして、亡くなった夫もいまわのきわまで『この娘を…

オリジナル勉強風呂Gu 第128回 2021.7/24

桐壺68:(母君つづき)としごろ、うれしくおもだたしきついでに立ち寄り給ひしものを、かかる御せうそこにて見たてまつる、かへすがえすつれなき命にも侍るかな。 ここ数年来は、あなた様はこの屋敷へ晴れの機会においでになることが多かったのに、今回はこう…

オリジナル勉強風呂Gu 第127回 2021.7/23

桐壺67:(母君)「くれまどふ心の闇も堪へがたきかたはしをだに、はるくばかりに聞こえまほしう侍るを、わたくしにも心のどかにまかで給へ。 それを見て母君が言った。「中納言兼輔も『人の親の心は闇にあらねども 子を思ふ道に惑ひぬるかな』と歌いましたが…