kn0617aaのブログ

文系科目ダメダメな中高生・浪人生のための英作文修行

オリジナル勉強風呂Gu 第132回 2021.7/28

桐壺72:(命婦)「うへもしかなむ。

「陛下も同じことをおっしゃっておいででした。

N君:Myoubu answered, " The Emperor said the same things as you did :

S先生:”His Majesty said in the same state of mind,

今回は短かったのでふたつばかり英作談義を入れておきます。

(1) 第130回で出て来た deserve の関連で be worthy of の話がちょこっと出ました。大修館の辞書には The incident is worthy of being remembered.「記憶に値する」の例文が出ていました。これはこれでよいとして、モンダイは worth のほうです。worth はもともと形容詞だったのに今では完全に前置詞化しているために、その目的語として名詞や動名詞をとって、The mountain is worth climbing. とか It is worth climbing the mountain. などという言い方をします。初めて見るとなんだか変な感じを受けるかもしれないが、前置詞だと思えば理解できるでしょう。ちなみに発音にも問題があって、worth のほうは濁らないけれど worthy のほうは濁ります。

(2) 本シリーズでは未だ登場しておりませんが「関係代名詞による二重限定」という現象があり、たまに見ることもあるので紹介しておきます。たとえば、There is nothing (which) you could do which I had not already done.「君がやれることでしかも僕がまだやってないことは何一つない → 君が考えているようなことはもう全部やったよ」というような構文です。これに似たものとして昔のセンター試験に出て来た the reputation bureaucrats have of being very capable individuals という名詞句がありました。the reputation という先行詞に対して、bureaucrats have および of being very capable individuals というふたつの限定が乗っかかっている、という構成でかなり珍しいと思います。訳すとしたら「公務員が一般的に有するところの”ひとりひとりがみな優秀”という評判」とでもなるのでしょう。