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文系科目ダメダメな中高生・浪人生のための英作文修行

オリジナル勉強風呂Gu 第140回 2021.8/5

桐壺80:命婦は、まだ大殿籠らせ給はざりけるとあはれに見奉る。

命婦が帰参すると、帝はまだおやすみになっておられず、ああまどおやすみになることもできないんだわ、と帝のお姿にしみじみ感じ入った。

N君:When Myoubu came back to Court, the Emperor had not gone to bed yet.  She compassionately thought of His deep grief.

S先生:When Myoubu came back to Court, the Emperor was still awake.  She thought deeply, "Ah, He is not willing to go to bed !"

be willing to do「~する気になる」を否定するには not を使ってもよいし、unwilling にしてもよいでしょう。be willing to do の関連で、readily という副詞を是非調べておいて下さい。readily は二つの意味を持つ重要な副詞です。さて、今日のN君の作文は簡潔で良い。とくに第2文の compassionatelyが感じを出しています。文章は飾り過ぎてもダメだが、効果的な副詞をひとつポンと置くと、文が締まりますね。

今日は早くおわったので英作談義をひとつやります。今日は「起点を表す前置詞 from と of」について考えてみよう。一般的に、起点を表すのは from ですが、たまに of がそんな感じで使われていることがあってちょっと違和感を感じる時があります。たとえば、It is within ten minutes' walk of my house. なんていう文があって、こいつはどうみても from だろう、と思うのですが、of でOKらしい。また Your guess is wide of the mark.「君の予想は的外れだ」という決まり文句がありますが、wide は「遠く外れた」の意をあらわす形容詞、the mark は「標的、大事なこと」、すると前置詞は from だろうと誰もが思うのですが、なぜか of なのです。これはもはや慣用句として覚えるしかありませんね。

N君:S先生はいつも「英語で最も難しいのが冠詞で、次が前置詞」とおっしゃっていましたが、wide of the mark を見るとそれを実感しますね。