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文系科目ダメダメな中高生・浪人生のための英作文修行

2022-04-01から1ヶ月間の記事一覧

オリジナル勉強風呂Gu 第449回 2022.6/10

百人一首No.27. 中納言兼輔(かねすけ):みかの原わきて流るる泉川 いつ見きとてか恋しかるらむ みかの原を二分するように湧いて出てくるように流れる泉川、その泉川ではないが、いったい何時見たというのでこんなにもあの人のことが恋しいのだろうか。 N君:…

オリジナル勉強風呂Gu 第448回 2022.6/9

百人一首No.26. 貞信公:小倉山(おぐらやま)峰のもみじ葉心あらば 今ひとたびの行幸(みゆき)待たなむ 小倉山の峰の紅葉よ、お前に人間と同じ心があるのなら、次の行幸まで散らずに待っていてほしい。 N君:行幸は「天皇が御所を出てどこかへ出かけること」を…

オリジナル勉強風呂Gu 第447回 2022.6/8

百人一首No.25. 三条右大臣:名にしおはば逢坂山のさねか づら 人に知られでくるよしもがな 逢って寝るという名を持っているのならば、逢坂山のさねかづらよ、お前を手繰ればこっちへ来るように、誰にも知られないであの人を手繰り寄せる方法があればいいの…

オリジナル勉強風呂Gu 第446回 2022.6/7

百人一首No.24. :菅家(かんけ):このたびは幣(ぬさ)もとりあへず手向山(たむけやま) 紅葉の錦神のまにまに 今回の旅は幣を捧げることもできません。そのかわりに手向山の紅葉を幣として捧げるので、神様の御心のままにお受け取り下さい。 N君:菅家は菅原道…

オリジナル勉強風呂Gu 第445回 2022.6/6

百人一首No.23. 大江千里(おおえのちさと):月見れば千々(ちぢ)にものこそ悲しけれ 我が身ひとつの秋にはあらねど 月を見るとあれこれ際限なく物事が悲しく思われるなあ。私一人の秋ではないけれど。 N君:本歌作者大江千里はNo.16行平・No.17業平の甥にあた…

オリジナル勉強風呂Gu 第444回 2022.6/5

百人一首No.22. 文屋康秀(ふんやのやすひで):吹くからに秋の草木のしをるれば むべ山風を嵐といふらむ 秋の山を吹き降りる風、その風が吹くやいなや草も木も枯れてしまう。ああなるほど、だから山の風を嵐というんだなあ。 N君:「からに」は複合の接続助詞…

オリジナル勉強風呂Gu 第443回 2022.6/4

百人一首No.21. 素性法師(そせいほうし):今来むと言ひしばかりに長月の 有明の月を待ち出でつるかな 今すぐに来ようとあの人が言ってきたばっかりに、九月の夜長を待ち続けているうちに、有明の月が出てしまったわねえ。 N君:「有明の月」は「夜明け時にな…

オリジナル勉強風呂Gu 第442回 2022.6/3

百人一首No.20. 元良親王(もとよししんのう):わびぬれば今はた同じ難波なる みおつくしても逢はむとぞ思ふ どうすれば良いのか、行き詰まってしまったのだから今となってはもう同じことだ。難波潟にある澪標(みおつくし)ではないが、身を尽くしても彼女に逢…

オリジナル勉強風呂Gu 第441回 2022.6/2

百人一首No.19. 伊勢:難波潟短かき芦(あし)のふしの間も 逢はでこの世を過ぐしてよとや 難波潟の芦のその短い節と節の間のような、ほんの僅かの間も逢わないまま、私にこの世を終えてしまえと、あなたは言うのでしょうか。 N君:節と節との間隔という距離の…

オリジナル勉強風呂Gu 第440回 2022.6/1

百人一首No.18. 藤原敏行朝臣:住の江の岸による波よるさへや 夢の通ひ路人目よくらむ 住の江の岸に寄る波の「よる」ではないが、夜でも夢の通い路を通ってあの人に逢えないのは、あの人が夢の中でも人目を避けているからだろう。 N君:この歌は色々な意味で…

オリジナル勉強風呂Gu 第439回 2022.5/31

百人一首No.17. 在原業平朝臣(あそん):ちはやぶる神代(かみよ)も聞かず竜田川 からくれなゐに水くくるとは 不思議な事の多い神代でも聞いたことがない、竜田川が唐紅色に水をくくり染めにしているなんて。 N君:「ちはやぶる」は「神」にかかる枕詞です。「…

オリジナル勉強風呂Gu 第438回 2022.5/30

百人一首No.16. 中納言行平(ゆきひら):たち別れ因幡の山の峰に生(お)ふる まつとし聞かば今帰り来(こ)む 別れて因幡の国へ去ったとしても、因幡の稲羽山の峰に生えている松ではないが、あなたが待っていると聞いたならばすぐに都へ帰ってこよう。 N君:「ま…

オリジナル勉強風呂Gu 第437回 2022.5/29

百人一首No.15. 光孝天皇(こうこうてんのう):君がため春の野に出でて若菜摘む わが衣手に雪は降りつつ あなたのために早春の野原に出かけて若菜を摘む私の袖に、雪が次から次へと降りかかってくる。 N君:素直で分かり易い歌。僕は好きです。 While I am pi…

オリジナル勉強風呂Gu 第436回 2022.5/28

百人一首No.14. 河原左大臣(かわらのさだいじん):陸奥(みちのく)のしのぶもぢずり誰(たれ)ゆゑに 乱れそめにし我ならなくに 陸奥の「しのぶもぢずり」の乱れ模様のように、私の心が乱れ始めたのは誰のせいなのか、私のせいではなく他ならぬあなたのせいです…

オリジナル勉強風呂Gu 第435回 2022.5/27

百人一首No.13. 陽成院(ようぜいいん):筑波嶺(つくばね)の峰より落つる男女川(みなのがは) 恋ぞつもりて淵(ふち)となりぬる 筑波の峰から激しく流れ落ちる男女川が次第に水量を増して深い淵となるように、私の恋も積もり積もって淵のように深くなってしまっ…

オリジナル勉強風呂Gu 第434回 2022.5/26

百人一首No.12. 僧正遍照(そうじょうへんじょう):天つ風雲の通ひ路吹き閉じよ をとめの姿しばしとどめむ 空吹く風よ、雲の通い路を閉ざしておくれ、天女の舞い姿をもうしばらくこの地上にとどめておこう。 Heaven's wind, close the way between this world…

オリジナル勉強風呂Gu 第433回 2022.5/25

百人一首No.11. 参議篁(たかむら):わたの原八十島(やそしま)かけて漕ぎ出でぬと 人には告げよ海人(あま)の釣舟 広い海原を沢山の島々目指して漕ぎ出してしまったと、都の人々に伝えておくれ、漁師の釣舟よ。 N君:ものすごく優秀だった小野篁(おののたかむ…

オリジナル勉強風呂Gu 第432回 2022.5/24

百人一首No.10. 蝉丸(せみまる):これやこの行くも帰るも別れては 知るも知らぬも逢坂の関 これがあの、これから旅立つ人も帰る人も、知っている人も知らない人も、別れてはまた逢うという、逢坂の関なのです。 N君:和訳を読んで初めて気付いたのですが、行…

オリジナル勉強風呂Gu 第431回 2022.5/23

百人一首No.9. 小野小町:花の色は移りにけりないたづらに 我が身世にふるながめせしまに 花の色は虚しく色褪せてしまったなあ、春の長雨が降っていた間に。私の容姿もすっかり衰えてしまったなあ、生きることや恋することの物思いをしていた間に。 N君:い…

オリジナル勉強風呂Gu 第430回 2022.5/22

百人一首No.8. 喜撰法師(きせんほうし):わが庵(いほ)は都の辰巳(たつみ)しかぞ住む 世をうじ山と人はいふなり 私の庵は都の東南にあってこのようにのどかに暮らしている。だのに、私がこの世を辛いと思って逃れ住んでいる宇治山だと、世間の人は言っている…

オリジナル勉強風呂Gu 第429回 2022.5/21

百人一首No.7. 阿倍仲麻呂(あべのなかまろ):天の原ふりさけ見れば春日なる 三笠の山に出でし月かも 大空を振り仰いで遥か遠くを眺めると、今見ている月は奈良の春日にある三笠山の上に出ていた月と同じ月なのだなあ。 N君:スケールの大きな素晴らしい歌で…

オリジナル勉強風呂Gu 第428回 2022.5/20

百人一首No.6. 中納言家持(やかもち):かささぎの渡せる橋におく霜の 白きを見れば夜ぞ更けにける 七夕伝説の中でカラスが翼を連ねて渡したという天の川の橋、その橋にも似た御階(みはし)に降りている霜の白いのを見ると、ああ夜も更けたなあ、と思う。 N君…