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文系科目ダメダメな中高生・浪人生のための英作文修行

2023-01-01から1ヶ月間の記事一覧

オリジナル勉強風呂Gu 第717回 2023.3/4

古文研究法106-1 堤中納言物語より:扇うち叩き給へば童(わらは)出で来たり。(右馬介)「これ奉れ」とて取らすれば、大輔の君(たいふのきみ)といふ人に、(童)「このかしこに立ち給へる人の、御前(=姫様)に奉れ、とて」と言へば、取りて、(大輔の君)「あないみ…

オリジナル勉強風呂Gu 第716回 2023.3/3

古文研究法105-2 日本永代蔵より:屋敷の空地に、柳・柊(ひいらぎ)・𣜿葉(ゆづりは)・桃の木・花菖蒲(はなしょうぶ)・数珠仁(じゅずだま)など取り混ぜて植ゑおきしは、ひとりある娘がためぞかし。よし垣に自然と朝顔の生(は)えかかりしを、同じ眺めにははか…

オリジナル勉強風呂Gu 第715回 2023.3/2

古文研究法105-1 日本永代蔵より:其の年明けて夏になり、東寺あたりの里人、茄子(なすび)の初生(はつなり)を目籠(めかご)に入れて売り来るを、七十五日の齢(よはひ)、これ楽しみの、ひとつは弐文(にもん)・ふたつは三文(さんもん)に値段を定め、いづれかふ…

オリジナル勉強風呂Gu 第714回 2023.3/1

古文研究法104-2 謡曲隅田川より:【シテ】これは都北白河(きたしらかは)に、年経て住める女なるが、思はざる外(ほか)に一人子(ひとりご)を、人商人(ひとあきびと)に誘はれて、行方(ゆくえ)を聞けば逢坂(おうさか)の、関の東の国遠き、吾妻(あづま)とかやに…

オリジナル勉強風呂Gu 第713回 2023.2/28

古文研究法104-1 謡曲隅田川より:【シテ】実(げ)にや、人の親の心は闇にあらねども、子を思ふ道に迷ふとは、今こそ思ひ白雪(しらゆき)の、道行(ゆ)き人に言(こと)づてて、行方(ゆくへ)を何と尋ぬらむ。聞くや如何(いか)に、上(うは)の空なる風だにも、【地…

オリジナル勉強風呂Gu 第712回 2023.2/27

古文研究法103 平家物語より:朝泰(あさやす)返事に及ばず、急ぎ帰り参って「義仲をこの者にて候(そうろう)。早く追討せさせ給へ。ただいま朝敵となり候ひなむず」と申しければ、法皇やがて思(おぼ)し召し立たせ給ひけり。さらば然(しか)るべき武士にも仰せ…

オリジナル勉強風呂Gu 第711回 2023.2/26

古文研究法102 宇津保物語より:いと興あることかな。さ聞きき、神南備(かんなび)の蔵人(くろうど)の腹に生まれ給ふ君ありとは。かの蔵人はこよなく労(らう)ありし人なり。父こそ下臈(げらふ)なれ、子は有識にて、いと心にくかりしものを。このごろぞ聞かざ…

オリジナル勉強風呂Gu 第710回 2023.2/25

古文研究法101-2 枕草子より:五月雨(さみだれ)の短か夜に寝覚(ねざ)めをして、いかで人より先に聞かむと待たれて、夜深くうち出でたる声の、らうらうじう愛敬(あいぎゃう)づきたる、いみじう心あくがれ、せん方なし。六月(みなづき)になりぬれば、音もせず…

オリジナル勉強風呂Gu 第709回 2023.2/24

古文研究法101-1 枕草子より:祭のかへさ見るとて雲林院(うりんゐん)・知足院などの前に車を立てたれば、郭公(ほととぎす)も忍ばぬにやあらむ啼(な)くに、いとようまねび似せて木高(こだか)き木どもの中に諸声(もろごゑ)に鳴きたるこそ、さすがにをかしけれ…

オリジナル勉強風呂Gu 第708回 2023.2/23

古文研究法100-2 宇津保物語より:(帝から中納言への御言葉)「この家、かく広き所なるを、【まだ私の家なども無かんなり】、これを文所(ふどころ)にして、かの始祖の、殊(こと)に隠されたらむ手など習はれむによかんべかんなる。かの御子(みこ)ともろともに…

オリジナル勉強風呂Gu 第707回 2023.2/22

古文研究法100-1 宇津保物語より:かかることを内裏(うち)聞こしめして、後院(ごゐん)にとて年ごろ造らせ給ふ、【大宮の大路よりは東(ひんがし)、二条大路よりは北に、広くおもしろき院あり】、それを中納言召して賜(たま)ふとて宣(のたま)ふ。 このような事…

オリジナル勉強風呂Gu 第706回 2023.2/21

古文研究法99 源氏物語若紫上より:皇子(みこ)たちは春宮(とうぐう)をおき奉りて、女宮たちなむ四所おはしましける。その中に藤壺と聞こえしは、【先帝の源にぞおはしましける、まだ坊と聞こえさせし時、参り給ひて、高き位にも定まり給ふべかりし人の、とり…

オリジナル勉強風呂Gu 第705回 2023.2/20

古文研究法98-2 建礼門院右京大夫集より:我ならで誰(たれ)かあはれと水茎(みずぐき)の 跡もし末の世に残るとも この書き物がもし後世まで残って他人が見ることがあったとしても、いったい誰が興趣を感じてくれるだろうか、本当にしみじみと見る者は私以外に…

オリジナル勉強風呂Gu 第704回 2023.2/19

古文研究法98-1 建礼門院右京大夫集より:家の集など言ひて歌詠む人こそ書き留どむことなれ、これはゆめゆめさにはあらず。ただあはれにも悲しくも何となく忘れ難くおぼゆる事どもの、その折々ふと心におぼえしを、思ひ出でらるるままに、我が目ひとつに止(…

オリジナル勉強風呂Gu 第703回 2023.2/18

古文研究法97-2 源氏物語桐壺より:(桐壺更衣の)まみなどもいとたゆたげにて、いとどなよなよとわれかのけしきにて臥したれば、いかさまにか、と思(おぼ)しめし惑(まど)はる。 桐壺更衣は目つきなんかもたいそうだるそうで、いっそうグッタリ人事不省の様子…

オリジナル勉強風呂Gu 第702回 2023.2/17

古文研究法97-1 源氏物語桐壺より:(病身となった桐壺更衣は)御子をば留(とど)め奉りて忍びてぞ出で給ふ。限りあれば、さのみもえ止めさせ給はず、御覧じだに送らぬおぼつかなさを、言ふかたなく思(おぼ)さる。いと匂ひやかに美しげなる人の、いたう面痩(お…

オリジナル勉強風呂Gu 第701回 2023.2/16

古文研究法96-2 堤中納言物語より:(姫君の歌)子だにかくあくがれ出でば薫物(たきもの)の ひとりやいとど思ひこがれむ と忍びやかに言ふを、屏風のうしろにて聞きていみじうあはれにおぼえければ、児も返してそのままになむゐられにし。 姫君が「子供までも…

オリジナル勉強風呂Gu 第700回 2023.2/15

古文研究法96-1 堤中納言物語より:ある君達(きんだち)に、忍びて通ふ人やありけむ、いと美しき児(ちご)さへ出で来ければ、あはれとは思ひ聞こえながら、厳しき片つ方(かたつかた)やありけむ、絶え間がちににてありけるほどに、思ひも忘れずいみじう慕ふが美…

オリジナル勉強風呂Gu 第699回 2023.2/14

古文研究法95-2 徒然草137段より:椎柴(しひしば)・白樫(しらがし)などの濡れたるやうなる葉の上にきらめきたるこそ、身にしみて、心あらむ友もがな、と都恋しう思(おぼ)ゆれ。すべて月花をばさのみ目にて見るものかは。春は家を立ち去らでも、月の夜は閨(ね…

オリジナル勉強風呂Gu 第698回 2023.2/13

古文研究法95-1 徒然草137段より:望月のくまなきを千里の外(ほか)まで眺めたるよりも暁近くなりて待ち出でたるが、いと心深う青みたるやうにて、深き山の杉の梢に見えたる木(こ)の間(ま)の影、うちしぐれたるむら雲がくれのほど、またなくあはれなり。 満月…

オリジナル勉強風呂Gu 第697回 2023.2/12

古文研究法94 源氏物語夕顔より:暁(あかつき)近くなりにけるなるべし、隣の家々あやしき賤(しづ)の男(を)の声々、目覚まして「あはれ、いと寒しや。今年こそ生業(なりはひ)にも頼む所少なく田舎の通(かよ)ひも思ひかけねばいと心細けれ。北殿こそ、聞き給ふ…

オリジナル勉強風呂Gu 第696回 2023.2/11

古文研究法93 更級日記より:もろこしが原といふ所も砂子のいみじう白きを二日三日(ふつかみか)ゆく。「夏は大和撫子(やまとなでしこ)の濃く薄く錦をひけるやうになむ咲きたる。これは秋の末なれば見えぬ」と言ふに、なほ所々はうちこぼれつつあはれげに咲き…

オリジナル勉強風呂Gu 第695回 2023.2/10

古文研究法92-2 徒然草12段より:互ひに言はむほどのことをば、げにと聞く甲斐あるものから、いささか違(たが)ふ所もあらむ人こそ「我はさやは思ふ」など争ひ憎み「さるからさぞ」ともうち語らはば、徒然慰まめと思へど、げには少しかこつかたも、我と等しか…

オリジナル勉強風呂Gu 第694回 2023.2/9

古文研究法92-1 徒然草12段より:同じ心ならむ人としめやかに物語して、をかしきことも世のはかなきこともうらなく言ひ慰まむこそ嬉しかるべきに、さる人あるまじければ、つゆ違(たが)はざらむと向かひゐたらむは、独りある心地やせむ。 気の合うような人と…

オリジナル勉強風呂Gu 第693回 2023.2/8

古文研究法91-4 古今集より:五月山(さつきやま)梢を高みホトトギス 鳴く音(ね) そらなる恋もするかな 五月らしい青葉の山でホトトギスが鳴く。鳴いている梢が高いので、空で鳴いているような感じだが、その空に迷うような虚(うつ)ろな恋を私はしてしまうん…

オリジナル勉強風呂Gu 第692回 2023.2/7

古文研究法91-3 古今集より:山高み雲居(くもゐ)に見ゆる桜花 心の行(ゆ)きて折らぬ日ぞなき 桜が咲いている山が高いので大空に在るように見える桜の花だから(とても自分で出かけて行くことはできないけれど)、(花の美しさを慕う自分の)心だけは、毎日出かけ…

オリジナル勉強風呂Gu 第691回 2023.2/6

古文研究法91-2 古今集より:夜を寒み衣雁金(かりがね)鳴くなべに 萩の下葉も移ろひにけり 夜が寒いので衣を借りなければならない季節になったが、雁も鳴き同時に萩の下葉も散ってしまったなあ。 N君:「夜を寒み」は「夜が寒いので」で、名詞+を+形容詞語…

オリジナル勉強風呂Gu 第690回 2023.2/5

古文研究法91-1 古今集より:春の着る霞(かすみ)の衣緯(ぬき)を薄み 山風にこそ乱るべらなれ 春が着る衣は人とは違って霞製だが横糸が弱いので、山風のため吹き破られるようだ。 N君:緯(ぬき)は横糸で、経(みち)は縦糸。地球の緯線経線ですね。「物事の経緯…

オリジナル勉強風呂Gu 第689回 2023.2/4

古文研究法90-2 竹取物語より:(かぐや姫の言葉続き)かの都の人はいと清(けう)らにて老いをせずなむ。さる所へまからむずるも、いみじくもはべらず。老い衰へ給へるさまを見奉らざらむこそ恋しからめ」と言ひて泣く。翁「胸痛き事なし給ひそ。うるはしき姿し…

オリジナル勉強風呂Gu 第688回 2023.2/3

古文研究法90-1 竹取物語より:かぐや姫いはく「声高になのたまひそ。屋(や)の上に居る人どもの聞くに、いとまさなし。永き契りのなかりければ程なくまかりぬべきなめりと思ふが、悲しくはべるなり。御心をのみ惑はして去りなむことの悲しく耐へ難くはべるな…