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文系科目ダメダメな中高生・浪人生のための英作文修行

2023-01-01から1ヶ月間の記事一覧

オリジナル勉強風呂Gu 第687回 2023.2/2

古文研究法89-2 増鏡より:(後鳥羽上皇が造営された水無瀬の院は)所がらも、はるばると川に臨める眺望いと面白くなむ。元久(げんきゅう)の頃、詩に歌を合はせられしにも、とりわきてこそは「見渡せば山もと霞む水無瀬川 夕べは秋となに思ひけむ」 水無瀬の…

オリジナル勉強風呂Gu 第686回 2023.2/1

古文研究法89-1 増鏡より:この帝(後鳥羽上皇)、鳥羽殿・白河殿など修理(すり)せさせ給ひて、常に渡り住まはせ給へど、なほまた水無瀬(みなせ)といふ所にも、えもいはず面白き院づくりして、しばしば通ひおはしましつつ春秋の花・紅葉につけても御心ゆく限り…

オリジナル勉強風呂Gu 第685回 2023.1/31

古文研究法88 源氏物語帚木より:かたちきたなげなく若やかなるほどの、おのがじしは、塵も付かじと身をもてなし、文(ふみ)を書けどおほどかに言選(ことえ)りをし、墨付きほのかに心もとなく思はせつつ、またさやかにも見てしがなと術(すべ)なく待たせ、わづ…

オリジナル勉強風呂Gu 第684回 2023.1/30

古文研究法87-2 徒然草104段より:(女房)「門(かど)よく閉(さ)してよ。雨もぞ降る。御車(みくるま)は門の下に。御供の人はそこそこに」と言へば、(男の家来)「今夜(こよひ)ぞやすき寝(い)はぬべかめる」とうちささめくも、忍びたれど、程(ほど)なければ、ほ…

オリジナル勉強風呂Gu 第683回 2023.1/29

古文研究法87-1 徒然草104段より:「こなた」と言ふ人あれば、閉(た)て開(あ)けところせげなる遣戸(やりど)よりぞ入り給ひぬる。内の様(さま)はいたくすさましからず心憎く灯(ひ)はあなたにほのかなれど、ものの綺羅(きら)など見えて、にはかにしもあらぬ匂…

オリジナル勉強風呂Gu 第682回 2023.1/28

古文研究法86-2 本居宣長 玉あられ より:まづ「だに」はたとえば俗言に「これはならずともせめてこれなりとも」言ふやうの意、「さへ」は「此の事のある上にまた此の事も添ひ加わる」やうの意、「すら」は「やはり」「猶(なほ)」と言ふに近し。然(しか)るに…

オリジナル勉強風呂Gu 第681回 2023.1/27

古文研究法86-1 本居宣長 玉あられ より:必ず「さへ」と言ふ所をも近世人は多く「だに」と言ふ。こは「だに」をも「さへ」をも「すら」をも、今の俗言には皆おしこめてひとつに「さへ」と言ふ故に、「さへ」をば俗言と思ひ、ただ「だに」をのみ雅言のやうに…

オリジナル勉強風呂Gu 第680回 2023.1/26

古文研究法85-2 源氏物語須磨より:(源氏の歌) 見る程ぞしばし慰む 巡り会はむ 月の都は遥かなれども その夜、上(うへ)のいと懐かしう昔物語などし給ひし御さまの、院に似奉り給へりしも、恋しく思ひ出で聞こえ給ひて「恩賜(おんし)の御衣(おんぞ)は今ここに…

オリジナル勉強風呂Gu 第679回 2023.1/25

古文研究法85-1 源氏物語須磨より:月のいと花やかにさし出でたるに、今夜(こよひ)は十五夜なりけりと思(おぼ)し出でて、殿上の御遊び恋しく「所々眺め給ふらむかし」と思ひやり給ふにつけても、月の顔のみまもられ給ふ。「二千里の外(ほか)の故人の心」と誦…

オリジナル勉強風呂Gu 第678回 2023.1/24

古文研究法84 源氏物語若紫より:過(よぎ)りおはしましける由(よし)、ただ今なむ人申すに、驚きながらさぶらふべきを、なにがし、この寺に籠(こも)りはべるとは知(しろ)しめながら忍びさせ給へるを、うれはしく思ひ給へてなむ。草の御席(みむしろ)も、この坊…

オリジナル勉強風呂Gu 第677回 2023.1/23

古文研究法83-2 竹取物語より:(大伴大納言)「竜の首の玉取り得ずは帰り来(く)な」と宣(のたま)へば、「かかる好き事し給ふこと」と謗(そし)りあへり。「親君と申すとも、かくつきなき事を仰せ給ふこと」と、ことゆかぬものゆゑ、大納言を謗りあひたり。 大…

オリジナル勉強風呂Gu 第676回 2023.1/22

古文研究法83-1 古今集より:待つ人も来ぬものゆゑに鶯(うぐいす)の鳴きつる枝を折りてけるかな 待つ人も来ないのに(あの人に見事な花を見せようとして私は)せっかく鶯が楽しく鳴いていた梅の枝を折っちゃったなあ。 N君:接続助詞「ものから」に逆接と順接…

オリジナル勉強風呂Gu 第675回 2023.1/21

古文研究法82-2 奥の細道:曙(あけぼの)の空朧朧(ろうろう)として月は有明(ありあけ)にて光収(をさ)まれるものから、富士の峯かすかに見えて、上野・谷中の花の梢、またいつかは、と心細し。 曙の空がボンヤリ霞み月は空に残って、光は薄らいでいるので、そ…

オリジナル勉強風呂Gu 第674回 2023.1/20

古文研究法82-1 源氏物語帚木より:月は有明(ありあけ)にて光収(をさ)まれるものから、影さやかに見えてなかなかをかしき曙(あけぼの)なり。何心なき空の景色もただ見る人から、艶(えん)にもすごくも見ゆるなり。 夜が明けてもまだ月が残っている。光は薄ら…

オリジナル勉強風呂Gu 第673回 2023.1/19

古文研究法81-2 竹取物語より:今は帰るべきになりにければ、この月の十五日にかのもとの国より迎へに人々まうで来むず。さらずまかりぬべければ、おぼし嘆かむが悲しきことを、この春より思ひ嘆きはべるなり。 もう帰らなくてはならない時期になってしまい…

オリジナル勉強風呂Gu 第672回 2023.1/18

古文研究法81-1 竹取物語より:さきざきも申さむと思ひしかども、必ず心惑はし給ふものぞと思ひて、今まで過ごしはべりつるなり。さのみやは、とて、うち出ではべりぬるぞ。己(おの)が身はこの国の人にもあらず、月の都の人なり。それを、昔の契(ちぎ)りあり…

オリジナル勉強風呂Gu 第671回 2023.1/17

古文研究法80-4 竹取物語より:つばくらめをあまた殺して見るだにも、腹に何もなきものなり。ただし卵(こ)産む時なむ、いかでか出すらん、はらかくと申す。人だに見れば失せぬ。 ツバメをたくさん殺してみても腹には何もない。ツバメが卵を産む時 ー どうや…

オリジナル勉強風呂Gu 第670回 2023.1/16

古文研究法80-3 落窪物語:暮れぬれば、いととくおはしぬ。北の方「さればよ、ものしくおぼさましかば遅くぞおはせまし」と喜びて入れ奉り給ひつ。 夕方になると婿殿は早速おいでになった。北の方は「やっぱりね、もし彼が娘を気に入らなかったら遅くにおい…

オリジナル勉強風呂Gu 第669回 2023.1/15

古文研究法80-2 古今集より:偽りの無き世なりせばいかばかり 人の言の葉嬉しからまし もしも、嘘というものがない世の中だったら、どんなにかあなたの御言葉が嬉しいことでしょう。(実際には嘘が多いので、せっかくの御言葉も手放しでは信用できません。) N…