2022-08-01から1ヶ月間の記事一覧
文系科目ダメダメな中高生・浪人生が英作文修行を通して文系教科全般に触れていくためのブログです。第1回および第422回においてこのブログの目的・対象・方法・登場人物・参考文献などについて解説しています。今回はちょうどよい区切りなので、ここまでの…
N君:S先生から頂いた「新約聖書の金言 Maxims from the New Testament 」を取り上げています。このテーマは今回で終わりです。 (21) Be swifter to hear, slow to speak, slow to wrath. swift「速い」は quick や fast に比べて堅いが fleet に比べれば口…
N君:Maxims from the New Testament の続きです。格言は確かにいいことを言ってはいるのですが「でも実際どうなの?」とも思います。 (11) Whosoever shall exalt himself shall be abased ; he that humble himself shall be exalted. exalt=promote「人を…
N君:前回までの旧約聖書に続いて、今回からは「新約聖書の金言 Maxims from the New Testament 」を3回程度やります。 (1) Love your enemies, bless them that curse you. ここに登場した your や you は共に複数です。もし単数なら、所有格は thy、目的格…
N君:前々回から旧約聖書の金言を紹介しています。 (21) Better is a neighbor that is near than a brother far off. 強調のために Better が文頭に来ていますが 分かり易く並べ替えると、A neighbor that is near is better than a brother far off.「近き…
N君:前回から旧約聖書の金言を取り上げています。 (11) Got to the ant, thou sluggard ; conshider her ways, and be wise. thou=you, sluggard「怠け者」。ant「蟻」を her で受けているところが面白いですね。「汝怠惰なる者よ、蟻のもとに行きそのなす…
N君:今回から6~7回にわたってS先生から頂いた「旧約聖書・新訳聖書からの金言」を紹介します。旧約聖書から30個、新訳聖書から27個、あるので10個くらいづつ取り上げていきたいと思います。まずは旧約聖書の金言 Maxims from Old Testament から始めます。…
N君:第523回から続くS先生の The Saddest Day in my Life です。昭和20年8月6日ついに広島に原爆が落ちました。広島市の家族から独り離れて疎開していたS先生10歳のその後です。 By the way, the bomb was called 'Pikka-Don' or 'Pikka' for short instead…
N君:第523回から続くS先生の The Saddest Day in my Life です。広島市から40km離れた山あいの村に単身で疎開した少年に、親兄弟と離れて暮らす淋しさが募ります。そしてついにその日(昭和20年8月6日)がやってきます。 I missed my family, especially my m…
N君:第523回からS先生の The Saddest Day in my Life をやっています。10歳のS先生が広島市から山口県の山間の小村に疎開してきました。 There was no worry at all about air raids there. A blue sky with specks of white clouds , beautiful rice field…
N君:前回からやっているS先生の The Saddest Day in my Life の続きです。 Soon after that it was decided that we should be evacuated to the country. Most of the pupils made a group evacuation. But I, a fifth grader, was evacuated to a small v…
N君:第423回から第522回まで「百人一首英訳+K先輩歴史放談」をやりましたが、内容が濃すぎてやや疲れました。そこで今回から数回にわたって積み残しを整理する意味で「落穂拾い」的な内容のものをアップしたいと思います。まずはじめは「S先生の英語随筆:…
百人一首No.100 順徳院:ももしきや古き軒端(のきば)のしのぶにも なほあまりある昔なりけり 宮中の古びた軒端に忍草が生えている。この草を見ていると。しのんでもしのび尽くせないほどに恋しいのは昔の良き御代だったなあ、と思えてくる。 N君:百敷(もも…
百人一首No.99 後鳥羽院:人も惜し人も恨めしあぢきなく 世を思ふゆゑにもの思ふ身は 人のことがいとおしくも恨めしくも思えてしまう。思い通りにいかないなあと世を憂えるがゆえに、あれこれと物思いにふけるこの私には。 N君:天才後鳥羽院にもそれなりに…
百人一首No.98 従二位家隆:風そよぐならの小川の夕暮れは みそぎぞ夏のしるしなりける 風がソヨソヨと楢の木に吹いている。この「なら」の地を流れる小川の夕暮れに秋の訪れを感じるが、六月祓(みなづきばらえ)の禊(みそぎ)の神事だけが、まだ夏であること…
百人一首No.97 権中納言定家(ごんちゅうなごんさだいえ):来ぬ人をまつほの浦の夕凪に 焼くや藻塩の身も焦がれつつ いくら待っても来ない人を待ち続けて、松帆の浦の夕凪の頃に焼く藻塩のように、私の身も恋焦がれ続けております。 N君:真打ち登場ですね。…
百人一首No.96 入道前太政大臣(にゅうどうさきのだじょうだいじん):花誘ふ嵐の庭の雪ならで ふりゆくものはわが身なりけり 桜の花を誘って散らす嵐が吹く庭では、まるで雪が降るように花弁が舞っているが、実は雪ではなく、真に古りゆくものはこの我が身な…
百人一首No.95 前大僧正慈円:おほけなくうき世の民におほふかな わがたつ杣(そま)に墨染(すみぞめ)の袖 私は身の程も弁えずこの辛い世を生きる人々に覆いかける。この比叡山に住み始めたばかりの私の墨染めの法衣の袖を。 N君:杣人(そまびと)というのは樵(…
百人一首No.94 参議雅経:み吉野の山の秋風さ夜ふけて ふるさと寒く衣打つなり 吉野の山里に秋風が吹き夜が更けて、この里は寒く衣を打つ音が聞こえてくる。 N君:句末の助動詞「なり」は断定ではなくて伝聞推定です。直前の「打つ」が連体形なのか終止形な…
百人一首No.93 鎌倉右大臣:世の中は常にもがもな渚こぐ あまの小舟の綱手かなしも この世の中はずっとこのまま変わらないでいてほしいものだ。波打ち際の小舟に付いた引き綱を見ると、身にしみて心動かされるなあ。 N君:鎌倉右大臣は頼朝の次男で鎌倉3代将…
百人一首No.92 二条院讃岐:わが袖は潮干(しほひ)に見えぬ沖の石の 人こそ知らね乾く間もなし 私の袖は、引き潮の時にも海中に隠れて見えない沖の石のように、人は知らないだろうが、涙に濡れて乾く暇もないのです。 N君:斬新な構成の歌だと思います。 Peop…