kn0617aaのブログ

文系科目ダメダメな中高生・浪人生のための英作文修行

2021-04-01から1ヶ月間の記事一覧

オリジナル勉強風呂Gu 第126回 2021.7/22

桐壺66:(命婦の言葉つづき)見奉りてくはしう御ありさまを奏し侍らまほしきを、待ちおはしますらむに夜更け侍りむべし」とて急ぐ。 若宮のご様子を拝見して帝へご報告したかったのですが、、、。帝も私の帰りをお待ちのことでしょうし、このままだと夜が更…

オリジナル勉強風呂Gu 第125回 2021.7/21

桐壺65:(命婦=帝の使い)「宮は大殿籠りにけり。 若君様はもうやすまれちゃったんですね。 N君:Myoubu said, "The baby has gone to bed, hasn't he. S先生:最後のピリオドは誤りで ? にしなければなりません。これを付加疑問文と呼んでいます。全体とし…

オリジナル勉強風呂Gu 第124回 2021.7/20

桐壺64:(母君の言葉つづき)ゆゆしき身に侍ればかくておはしますも、いまいましうかたじけなくなむ」とのたまふ。 私は今、忌中の身で、あなた様(命婦=帝の使い)がこのようにこの家へおいで下さっていることも、あなたにとって縁起の悪いことで、私にはもっ…

オリジナル勉強風呂Gu 第123回 2021.7/19

桐壺63:(母君の言葉つづき)若宮はいかに思ほし知るにか、参り給はむ事をのみなむ、おぼし急ぐめれば、ことわりに悲しう見奉り侍る、などうちうちに思ふ給ふるさまを奏し給へ。 私と違って若宮は参内の件をどう思っているのか、参内することだけを欲して急い…

オリジナル勉強風呂Gu 第122回 2021.7/18

桐壺62:(母君の言葉つづき)かしこき仰せ言をたびたびうけたまはりながら、みづからはえなむ思う給へ立つまじき。 こうして恐れ多くもかたじけない御言葉をたびたび承っておりますが、私はどうしても、自分から思い切って参内しようという決心がつきません。…

オリジナル勉強風呂Gu 第121回 2021.7/17

桐壺61:(母君)「いのち長さのいとつらう思う給へ知らるるに、松の思はむ事だに恥づかしう思う給え侍れば、ももしきに行きかひ侍らむ事はましていと憚り多くなむ。 こんなふうに娘に先立たれてまで生き永らえていることはたいそう辛いことと存じております。…

オリジナル勉強風呂Gu 第120回 2021.7/16

桐壺60:(手紙に添えられた帝の歌)「みやぎ野の露ふきすさぶ風の音に 小萩がもとを思ひこそやれ」とあれど、え見給ひはてず。 帝からの手紙には「御所を吹き抜ける秋風の音を聞くと小萩の枝が折れるんじゃないかと心配だが、それと同じように母君の里にいる…

オリジナル勉強風呂Gu 第119回 2021.7/15

桐壺59:(帝の手紙続き)いはけなき人をいかにと思ひやりつつ、もろともにはぐくまぬおぼつかなさを、今はなほ昔の形見になずらへてものし給へ」などこまやかに書かせ給へり。 幼い赤ん坊はどうしているだろうと心配しながら、私と桐壺が二人して育ててやれぬ…

オリジナル勉強風呂Gu 第118回 2021.7/14

桐壺58:(帝からの手紙)「ほど経ば少しうち紛るることもやと、待ち過ぐす月日に添へて、いと忍びがたきはわりなきわざになむ。 「時が経てば少しは悲しみも紛れるのではないかと、紛れる日を待って過ごしてきましたが、ますます悲しみに堪え難くなってくるの…

オリジナル勉強風呂Gu 第117回 2021.7/13

桐壺57:(母君)「目も見え侍らぬにかくかしこき仰せごとを光にてなむ」とて見給ふ。 「涙にくもって何も見えませんが、かたじけない御言葉を光として拝見いたしましょう」と母君は言って読み始めた。 N君:Kiritsubo's mother said, "Although tears make me…

オリジナル勉強風呂Gu 第116回 2021.7/12

桐壺56:(命婦の言葉が続く) など、はかばかしうものたまはせやらず、むせかえらせ給ひつつ、かつは人も心弱く見奉らむとおぼしつつまぬにしもあらぬ御けしきの心苦しさに、うけたまはり果てぬやうにてなむ、まかで侍りぬる」とて、御文たてまつる。 という…

オリジナル勉強風呂Gu 第115回 2021.7/11

桐壺55:(帝から桐壺母君への伝言)『しばしは夢かとのみたどられしを、やうやう思ひしづまるにしも醒むべきかたなく堪えがたきは、いかにすべきわざにかとも問い合はすべき人だになきを、しのびては参り給ひなむや。若君のいとおぼつかなく露けきなかにすぐ…

オリジナル勉強風呂Gu 第114回 2021.7/10

桐壺54:(命婦)「『まゐりてはいとど心苦しう心ぎもも尽くるやうになむ』と、内侍のすけの奏し給ひしを、もの思う給へ知らぬ心地にも、げにこそいとしのびがたう侍りけれ」とて、ややためらひて仰せごと伝え聞こゆ。 「内侍が『お訪ねいたしましたらそれはお…

オリジナル勉強風呂Gu 第113回 2021.7/9

桐壺53:(母君)「今までとまり侍るがいと憂きを、かかる御使ひの、よもぎふの露わけいり給ふにつけても、いと恥づかしうなむ」とて、げにえ堪ふまじく泣い給ふ。 「今まで自分独りがこうして生き永らえているだけでも本当に辛いことですのに、かたじけなくも…

オリジナル勉強風呂Gu 第112回 2021.7/8

桐壺52:南面(みなみおもて)におろして、母君もとみにえ物ものたまはず。 命婦は南側の部屋に通され母君と対面したが、母君は涙ぐむばかりでにわかには言葉を出すことができない。 N君:Myoubu was invited into a room on the south of the house, and face…

オリジナル勉強風呂Gu 第111回 2021.7/7

桐壺51:やもめ住みなれど、人ひとりの御かしづきに、とかくつくろひたててめやすき程にて過ぐし給ひつる、やみにくれて伏し沈み給へるほどに、草も高くなり野分にいとど荒れたる心地して、月かげばかりぞ八重葎(やえむぐら)にも障らず射し入りたる。 母北の…

オリジナル勉強風呂Gu 第110回 2021.7/6

桐壺50:命婦かしこにまかでつきて、かど引き入るるより、けはひあはれなり。 命婦は故桐壺更衣の里に着いて、門内に牛車を引き入れてあたりを見渡すと、なんともあわれを誘う邸内の様子だった。 N君:Myoubu reached the private house of the late Kiritsu…

オリジナル勉強風呂Gu 第109回 2021.7/5

桐壺49:かうやうの折りは御あそびなどせさせ給ひしに、心ことなる物の音をかき鳴らし、はかなく聞こえ出づる言の葉も、人よりは異なりしけはひかたちの、面影につと添ひておぼさるるにも、やみのうつつにはなほ劣りけり。 このような折々にはよく管弦の遊び…

オリジナル勉強風呂Gu 第108回 2021.7/4

桐壺48:夕月夜のをかしきほどに出だし立てさせ給ひて、やがてながめおはします。 夕方の月の美しい時分に命婦を出立させ、帝はそのまま物思いに沈んでいらっしゃる。 N君:While making her set off from the Palace just in the evening when the moon was…

オリジナル勉強風呂Gu 第107回 2021.7/3

桐壺47:野分だちてにはかに肌寒き夕暮れのほど、常よりもおぼし出づる事多くて、ゆげひの命婦といふを遣はす。 やがて秋の嵐が吹いて急に肌寒くなった夕暮れ、帝はいつにも増して桐壺更衣のことが思い出されて、靫負(ゆげひ)の命婦という女房を使者として桐…

オリジナル勉強風呂Gu 第106回 2021.7/2

桐壺46:一の宮を見奉らせ給ふにも、若宮の御恋ひしさのみ思ほし出でつつ、したしき女房・御めのとなどを遣はしつつありさまを聞こしめす。 帝は弘徽殿女御の生んだ一の宮を御覧になるにつけても、桐壺更衣の生んだ若宮のことを恋しく思い出すばかりで、親し…

オリジナル勉強風呂Gu 第105回 2021.7/1

桐壺45:「亡きあとまで人の胸飽くまじける、人の御おぼえかな」とぞ、弘徽殿などにはなほ許しなう宣ひける。 「まったく死んだ後まで人の胸をうっとうしくさせるあの女への、帝の御執心だこと」などと弘徽殿女御の周辺ではなお許すことなく言い募るのであっ…

オリジナル勉強風呂Gu 第104回 2021.6/30

桐壺44:ほどふるままにせむかたなう悲しうおぼさるるに、御かたがたの御とのゐなども絶えてし給はず、ただ涙にひぢて明かし暮らさせ給へば、見たてまつる人さへ露けき秋なり。 そうして日数が過ぎて行く間も帝はどうしようもない悲しみにうちひしがれて、他…

オリジナル勉強風呂Gu 第103回 2021.6/29

桐壺43:はかなく日ごろすぎて、のちのわざなどにもこまかにとぶらはせ給ふ。 なすところなく日数が過ぎ、七日毎の法要などにも帝は欠かさず御弔問なされた。 N君:The days passed in vain after the funeral. The Emperor never failed to attend the post…

オリジナル勉強風呂Gu 第102回 2021.6/28

桐壺42:「なくてぞ」とは、かかる折りにやと見えたり。 人々は「あるときはありのすさびに憎かりき なくてぞ人は恋しかりける (生きている時は生きているというだけで憎たらしい気がしていたものだが、いざ亡くなってみると今更ながらに悲しく思われるなあ…

オリジナル勉強風呂Gu 第101回 2021.6/27

桐壺41:さまあしき御もてなしゆゑこそ、すげなうそねみ給ひしか、人柄のあはれに情ありし御こころを、うへの女房なども恋ひしのびあへり。 帝のあまりに理不尽な御寵愛が度を越していたために、皆桐壺更衣のことをわけもなく恨んだのであるが、ありし日の彼…

オリジナル勉強風呂Gu 第100回 2021.6/26

桐壺40:物思ひ知り給ふは、さまかたちなどのめでたかりしこと、心ばせのなだらかにめやすく憎み難しかりし事など、今ぞおぼしつる。 一方では、ものの情理をわきまえた妃がたもあって、そういう人たちは、亡き桐壺更衣の姿や顔立ちがいかにもうるわしかった…

オリジナル勉強風呂Gu 第99回 2021.6/25

桐壺39:これにつけても憎み給ふ人々おほかり。 しかしながらこんなことにつけても、まだ桐壺更衣のことを憎らしく思う妃たちが多かった。 N君:However, irritated even by such a minute honor to the dead Kiritsubo, many Princesses cursed at her. S先…

オリジナル勉強風呂Gu 第98回 2021.6/24

桐壺38:女御とだに言はせずなりぬるが、あかずくちをしうおぼさるれば、いまひときざみの位をだにと贈らせ給ふなりけり。 帝は桐壺更衣を女御とすら呼ばせずじまいであったことがたまらなく心残りであったので、せめて位一階だけでも上げてやろうとしてお贈…

オリジナル勉強風呂Gu 第97回 2021.6/23

桐壺37:うちより御使いありけり、三位のくらゐ贈り給ふよし、勅使来てその宣命よむなむ、かなしき事なりける。 内裏から使者が来て桐壺更衣に従三位を追贈する旨、宣命(せんみょう)を読み上げるのが悲しみを新たにさせる。 N君:A formal messenger was del…