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文系科目ダメダメな中高生・浪人生のための英作文修行

オリジナル勉強風呂Gu 第124回 2021.7/20

桐壺64:(母君の言葉つづき)ゆゆしき身に侍ればかくておはしますも、いまいましうかたじけなくなむ」とのたまふ。

私は今、忌中の身で、あなた様(命婦=帝の使い)がこのようにこの家へおいで下さっていることも、あなたにとって縁起の悪いことで、私にはもったいないことでございます」と母君は言った。

N君:I am now unclean in mourning.  While I appreciate your coming here and facing me, I am afraid that it might bring you an ominous things."

S先生:unclean は不要でしょう。さて実はこれまでも多々あったのですが、この部分の現代語訳が私のもっている本と比べて全く違います。私の本では「私は亡き者の母、縁起でもない身の上でございますので、若宮がこんな所においでになるのもやはり忌むべきことが多々ございましょう」となっていました。この現代語訳に従って以下の作文を作ってみました。

I am a mother of the deceased, bearing a curse from my previous existence.  I am afraid that it would be ominous to keep the young Prince with me."

N君:結局母君は「若宮が宮中へ行きたがっているのは悲しいけれど、父上である帝にも会いたいだろうし、忌中の身の自分と一緒に居るのも縁起が悪いので、参内を認めざるを得ません」と言いたいのでしょうか。

S先生:そういうことだろうね。さて今日の英作談義は「自動詞+前置詞 のフワッと感」です。さて前回の tell A of B や、もっと身近なところでは think of ~ などを見た時に「of があると対象自体だけでなくその周辺の物も含めてふわっと包み込む感じ」を受けませんか? 前置詞があるとそのフワッとした感じが出るように思いますので今回は forget about について考えてみましょう。I am sorry I have forgotten your name. では「対象そのもの」を忘れたのですが、Forget about him ! では「対象を含めてそれにまつわるいろいろな物」を忘れるわけです。