桐壺66:(命婦の言葉つづき)見奉りてくはしう御ありさまを奏し侍らまほしきを、待ちおはしますらむに夜更け侍りむべし」とて急ぐ。
若宮のご様子を拝見して帝へご報告したかったのですが、、、。帝も私の帰りをお待ちのことでしょうし、このままだと夜が更けてしまいます。」と言って命婦は帰り支度をした。
N君:I had meant to see him and tell the Emperor how he was getting along. . . . I have to go back to the Palace before the night wears away, for the Emperor will long for my return.", and prepared to go out.
S先生:mean to do「~するつもり」は大事な言い方でここでは適切であったと思います。過去完了形なので「~するつもりだったけれど実際は~できなかった」の含意があります。meant to do, but could not ~ という普通の過去時制の文と全く同じ意味を had meant to do が表現している、と理解してください。時制つながりで、以下に示した私の作文の最後近くに出て来る was に注意してください。「it is about time+節」は、親が子に It's about time you went to bed. 「そろそろおねんねの時間よ」としつけをするフレーズで有名で、節の中味が仮定法過去になっているところがミソ。これは受験生の注目ポイントかもしれません。
I should have liked to have just one look and report on him to His Majesty. But it will take some time if I do such a thing. It is already getting late. I think it is about time I was leaving now. . . . ," said Myoubu, going to hurry back.
N君:意外なところに仮定法が隠れていました。