2021-05-29から1日間の記事一覧
桐壺147:おぼしまぎるとはなけれど、おのづから御心うつろひて、こよなうおぼし慰むやうなるも、あはれなるわざなりけり。 かくて帝は桐壺を失った悲しみをすっかり忘れるというわけでもなかったのだが、しかしいつしか気持ちに変化が生まれ、藤壺と語らっ…
桐壺146:かれは人の許し聞こえざりしに、御こころざしあやにくなりしぞかし。 桐壺更衣はもともとの出自からして他の后たちが見許すことができない者であったのに、あいにくと帝の御寵愛がむやみに深かったのが不幸のもとであった。 N君:Apart from the La…