2021-06-11から1日間の記事一覧
桐壺176:御禄のもの、うへの命婦とりて給ふ。 このたびの儀礼滞りなく務めた褒美を、帝の側近の命婦が取り次いで左大臣へお下げ渡しになる。 N君:He bestowed rewards on the Minister for the successful ceremony via a lady-in-waiting. S先生:Through…
桐壺175:おまへより、典侍(ないし)、宣旨(せんじ)うけたまはり伝へて、おとど参り給ふべき召しあれば、参り給ふ。 帝の御言葉を内侍が承って宣旨として伝達する。そういう形で左大臣にお側近く参上するようにお召しがあったので大臣は参上した。 N君:The S…
桐壺174:おとど気色ばみ聞こえ給ふことあれど、もののつつましき程にて、ともかくもあへしらひ聞こえ給はず。 すると源氏の下座に左大臣がすわるという順序になったので、このときとばかりに左大臣は源氏に娘の輿入れのことを耳打ちするのだが、まだまだう…
桐壺173:さぶらひにまかで給ひて、人々おほみきなど参るほど、みこたちの御座のすゑに、源氏つき給へり。 いったん控えの間に下がって後、参列の人々がお酒を頂戴する段になって、源氏は親王がたの御座の末に着座した。 N君:Going out from the place to t…