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文系科目ダメダメな中高生・浪人生のための英作文修行

オリジナル勉強風呂Gu 第224回 2021.10/28

桐壺164:みづら結ひ給へるつらつき顔のにほひ、さま変へ給はむこと惜しげなり。

みづらを結っている源氏の面差しやその顔の色つやなど、どうかこのまま子供の姿のままにしておきたい、大人の男の姿にしてしまうのはもったいない、と思わずにはいられない。

N君:Touched by the beauty of his lovely hair-dressed figure and his noble countenance, everyone could not help wishing that he were left as he was and thought that it was shame to change his looks into an adult's.

S先生:主語はN君のように everyone でもよいですが Emperor も考えられるところですね。shame はここでは「恥」ではなくて「残念なこと」の意になります。この言い方は結構出てくるので覚えていたほうが良いと思います。

His looks with a boyish hairstyle were beautiful as to make the Emperor regret that his features must be changed into those of an adult.  

今日の英作談義は「whoever か whomever か」という話をします。関係代名詞節が主節の動詞や前置詞の目的語になっているときには whomever を使いたくなると思いますが、そういうことで判断してはいけません。あくまでもその関係代名詞が関係詞節の中で主語なら whoever, 関係詞節のなかで目的語なら whomever を使います。たとえば、 I'll take whoever wants to go.「行きたい人は皆連れていくよ」という文章では、関係詞節は take の目的語ですがそれはどうでもよくて、関係詞節内部では関係代名詞が主語になっているから、whomever ではなくて whoever が正解。あるいは、He consults whomever he trusts.「信じてる人ならだれにでも相談する」という文章では、関係詞節は consult の目的語ですがそれはどうでもよくて、関係詞節内部では関係代名詞が trust の目的語になっているから、whoever ではなくて whomever が正解。しかし大修館の辞書によると「たしかにこの文では文法的に whomever が正しいが実際には He consults anyone that he trusts. のように言う」と書かれておりました。また前半の文例として、Take me to whoever is charge of this establishment.「本施設の管理者は誰か知らないがその人のところへ私を連れていって下さい」という文が出ておりました。前置詞 to の目的語なのでついつい whomever を使いそうですがそれは誤りとのことでした。