桐壺196：(源氏のつぶやき続き）おほいどのの君、いとをかしげにかしづかれたる人とは見ゆれど、心にもつかず」おぼえ給ひて、をさなきほどの心ひとつにかかりて、いと苦しきまでぞおはしける。 藤壺様に比べると、左大臣家の姫君は、たしかに大切に育てられ…

桐壺195：(源氏のつぶやき続き)似る人なくもおはしけるかな。 まったく藤壺様ときたら似る人もないほどの美しさでいらっしゃる。 N君：There are no women who are equal to her. S先生：(前回の繰り返しだが）who was sublimely beautiful. 今日の英作談義…

桐壺194：心の内にはただ藤壺の御ありさまをたぐひなしと思ひ聞こえて、(源氏)「さやうならむ人をこそ見め。 しかも源氏は心の内にはただかの藤壺のことばかりを、世にたぐいなき素晴らしい方だと思い焦がれ、「自分も同じく妻にするなら、藤壺のような人を…