2021-07-05から1日間の記事一覧
桐壺200:御心につくべき御あそびをし、あぶなあぶなおぼしいたづく。 また左大臣家では源氏のお気に召すようなさまざまな催し事などをして、ともかく一生懸命に務めているのであった。 N君:They held a number of parties in which he should be intereste…
桐壺199:御かたがたの人々、世の中におしなべたらぬを選(え)りととのへすぐりて、さぶらはせ給ふ。 左大臣家ではたとえば源氏の身の回りのお世話をする女房たちにしても、凡庸な物でなく一級の女房をえりすぐって奉仕させる。 N君:For example, eliminatin…
桐壺198:五日六日(いつかむゆか)さぶらい給ひて、おほいとのに二三日(ふつかみか)など、たえだえにまかで給へど、ただ今はおさなき御ほどに罪なくおぼしなして、いとなみかしづき聞こえ給ふ。 そのため源氏は、宮中に五・六日居ては左大臣宅に二・三日下が…
桐壺197:おとなになり給ひて後は、ありしやうに、みすのうちにも入れ給はず、御あそびの折り折り、琴笛の音に聞こえかよひ、ほのかなる御こゑを慰めにして、内住みのみ好ましうおぼえ給ふ。 しかし今元服を済ませた身になっては、もはや帝も以前のように御…