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文系科目ダメダメな中高生・浪人生のための英作文修行

オリジナル勉強風呂Gu 第219回 2021.10/23

桐壺159:この君の御わらはすがた、いとかへまうくおぼせど、十二にて御元服し給ふ。

かくて源氏は12歳になった。元服の年である。あまりにも可愛らしい少年なのでこの君の童姿を変えてしまうのは残念な気もしたが例のとおりに儀式を執り行う。

N君:Then Genji turned twelove.  It was the year when a ceremony would be held to celebrate the boy becoming an adult.  He was so pretty that the courtiers were reluctant to change his childish figure, but the ceremony was carried out uneventfully.

S先生:冒頭の Then は Now に変えましょう。now は現在時制で使うとは限らず、このように過去時制でも使ってOKです。最後の uneventfully は、気持ちはわかるがちょっと違う気がします。as usual が良いと思います。

Now Genji reached the age of twelove.  The ritual for celebrating his adulthood was to be held.  It seemed regrettable that he must be made to change his boyish attire to an adult one, but the ceremony was performed as usual.

今日の英作談義は「第5文型SVOCの語順入れ替え」つまり「SVCO」について話します。以前も言いましたが、英語は頭でっかちを嫌います。できるだけ軽いものを前に置き、重いものを後ろに置こうとするので、俗に「軽前重後」などと呼ばれています。SVOCの O に修飾語がくっついて重くなってしまうことがあり、そのときはSVCOのように語順変化がおきるので、驚かないように今ここで例文を見ておきましょう。たびたび出てきて恐縮ですが中原道喜先生の新英文読解法の34ページに次のような文が載っていました。Mastery of a language makes availabe to the learner a great deal of worthwhile literature and many current publications. この文では C = available to the learner が前にでており、ながい O が後置されていますね。こなれた日本語で訳してみましょう。「言語をひとつ習得すれば、学習者は、多くの重要文献や現在の刊行物を利用できるようになる」という具合です。この軽前重後の原則はSVCOに限らずありとあらゆる場面に出てくるので、今後注意して英文を読むようにしてみて下さい。慣れてくればもちろん作文にとりいれても良いです。採点者は「おぬし出来るな」と思うことでしょう。