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文系科目ダメダメな中高生・浪人生のための英作文修行

オリジナル勉強風呂Gu 第218回 2021.10/22

桐壺158:ふぢつぼ並び給ひて、御おぼえもとりどりなれば、かがやく日の宮と聞こゆ。

藤壺もこれに並んで、帝の御寵愛も「光る君」とはまた格別なものがあったので、「輝く日の宮」と世人は呼んだのである。

N君:As the Emperor's favor to Fujitsubo was equal or somehow superior to that to Genji, courtiers called her "Kagayaku-hi-no-miya", a Princess like a shining sun, putting their respect into the nickname.

S先生:第1文の that を忘れませんでしたね。そう、taht が必要です。これは favor を受けているので次に来るのは of ではなくて、前半部に合わせて to でなければなりません。最後のところの前置詞 into は nickname にひっぱられて選んだのでしょうが、間違いです。put との相性を考えればここは on が正しい。こういうところはひとつひとつ慣れていくしかありませんが、今後は前置詞を選ぶ際に「動詞や形容詞との相性」という観点を持ってほしい。

At the same time Fujitsubo, who was loved not less tenderly by the Emperor than Genji, came to be called "A Princess of a Shining Sun."

N君:前回の no less beautiful than にならって訳すと「帝が源氏に勝るとも劣らず愛している藤壺」という意味になります。S先生は前回にこの話が出たので、今回意識的にこの形を使ったのですね。恐れ入りました。この形は受験生の鬼門で、丸暗記しようとしてもすぐに忘れるやつです。「考えて作る」ことが大切ですね。

S先生:no(not)+形容詞+than の形について、いろいろな辞書の用例をみましたが副詞の用例はありませんでした。もしかしたら慣用として副詞は使われないのかもしれません。そこで私の作文の凝り過ぎている部分を改めて、who was loved as tenderly as Genji by the Emperor としたい。