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文系科目ダメダメな中高生・浪人生のための英作文修行

オリジナル勉強風呂Gu 第212回 2021.10/16

桐壺152:うへもかぎりなき御思ひどちにて、(帝から藤壺への言葉)うとみ給ひ

帝にとっては源氏・藤壺ともに限りなくかわいい者どうしなのでこんなこともおっしゃる。「どうか源氏のことを疎んじたりせずにかわいがっておやり。

N君:「な~そ」は禁止を表します。北原白秋に「春の鳥な鳴きそ鳴きそ、、、、」という歌がありました。春の鳥よ、鳴かないでおくれ、という意味です。

Loving both Genji and Fujitsubo very much, He even said to the latter, "I wish you to treat him with love. Please do not avoid him.

S先生:第1文の the latter はあまりにも硬いのではないか。her で良いでしょう。

The Emperor, who loved both Genji and Fujitsubo, said to her, "Don't keep away from him but love him.

N君:not ~ but ~ を使ったことで文が締まりました。

S先生:今日の英作談義はちょっと古いですが、2012.9/14の New York Times誌に載った社説(editorialといいます)を読んでみましょう。沖縄に配備された米軍の航空機オスプレイについての反対意見が述べられているので一部分だけ精読してみます。

Tens of thousands of people rallied on Sunday in Okinawa to protest plans to deploy the MV-22 Osprey, the trouble-plagued tilt rotor aircraft, at United States Marine Corps base in the city of Ginowan.  The marines want to bring in 24 Ospreys to replace a fleet of Vietnam-era helicopters, but Okinawans, turning out in one of the largest anti-American protests in years, are bristling.The Ospreys have a terrible reputation as a prime example of a hugely expensive, dubiously useful weapons systems.  Okinawans don't care about the misspent money.  They worry that the plane is prone to crashing.  To many residents, who have borne the heavy burden of the American military presence in Japan, deploying the Osprey on the island is rubbing salt into an old wound.

今回この editorial を取り上げたのは「古傷に塩をこすりつける」という表現があったからです。アメリカ人も日本人も同じたとえをするんだなと感心しました。

試訳:この日曜日に沖縄で1万人の市民がオスプレイ配備計画への反対デモを行った。オスプレイというのは宜野湾市の米海兵隊へ来る予定の、例のおさわがせのプロペラが傾いた飛行機のことだ。海兵隊ベトナム戦争時代のヘリコプター編隊に代わって24機のオスプレイを導入しようとしているのだが、沖縄の人々はここ数年で最大級の反対運動を展開して怒っている。オスプレイははなから「高価すぎるし本当に役に立つのか」といった散々な評判を受けているのだが、沖縄の人々はそんな無駄使いのお金のことなど気にかけていない。彼らはオスプレイが墜落するのを心配しているのだ。米軍の日本へのプレゼンスという重荷を背負ってきた沖縄の人々にとっては「オスプレイを沖縄島へ配備することは、古傷へ塩をこすりつけること」なのである。

corps「軍隊」は発音注意で「こー」と読み core と同音です。