kn0617aaのブログ

文系科目ダメダメな中高生・浪人生のための英作文修行

オリジナル勉強風呂Gu 第34回 2021.4/21

長恨歌 その34: 夕殿蛍飛思悄然 孤燈挑尽未成眠

夕殿ほたる飛んで思い悄然たり。孤燈かかげつくしていまだ眠りをなさず。

夜の宮殿にホタルがひとつふたつ飛ぶのを見ては物思いにとらわれる。ポツンとひとつ置かれた燈火の芯をかきたてつくしても眠れない。

N君:「皇帝がホタルを見てしょげている」という構成が普通であろうが、英語では往々にして「その光景が皇帝をしょげさせている」という構成があるので、今回はそいつでやってみます。

The scene of a few fireflies flying in the Palace in the evening makes Him fall into a desperate sadness of missing Her.  Although He tears out the wick of the lamp placed dreaily in His bedroom, He cannot sleep sound.

S先生:第1文の構成はこれで良いと思います。第2文ですが、節の中で使った tear では意味が通じないでしょう。「芯をかきたてる」というのはどういった状況なのか難しいのですが、私は pull を使ってみました。

Looking at fireflies flying around the Palace in the evening, the Emperor, who lost His dear Princess, is in deep thought.  Even though He pulls out the wick of an only lamp placed in His bedroom, He still cannot go to sleep.

N君:分詞構文を使って軽く流して作るのか、無生物主語+使役動詞で硬くまとめて作るのか、という違いですね。僕も少し分かってきました。