2022-02-15から1日間の記事一覧
帚木228・229・230・231・232:守、「にはかに」とわぶれど、人も聞き入れず。寝殿のひんがしおもて払ひあけさせて、かりそめの御しつらひしたり。水の心映えなど、さるかたにをかしくしなしたり。ゐなか家だつ柴垣して前栽など心とめて植ゑたり。風涼しくて…
帚木225・226・227:紀の守に仰せ言たまへば、うけたまはりながらしりぞきて、(紀伊守)「伊予の守の朝臣の家に、つつしむこと侍りて、女房なむまかり移れる頃にて、せばき所に侍れば、なめげなる事や侍らむ」と、下に嘆くを聞き給ひて、(源氏)「その人ぢかか…