kn0617aaのブログ

文系科目ダメダメな中高生・浪人生のための英作文修行

オリジナル勉強風呂Gu 第35回 2021.4/22

長恨歌 その35: 遅遅鐘鼓初長夜 耿耿星河欲曙天

遅々たる鐘鼓初めて長き夜、耿耿(こうこう)たる星河あけんと欲するの天。

時刻を告げる鐘や太鼓の音もじれったいほどに間遠く、秋の夜長を初めて思い知らされる。やがて明けようとする空に天の川がしらじらと輝く。

N君:耿(こう)は光り輝くの意。英語だと glitter みたいな感じでしょう。

The sounds of bells and drums to tell the time come so slowly that He is irritated by the lingering autum night.  Before long the Milky Way glitters faintly at dawn.

S先生:lingering は簡潔に long のほうが良いでしょう。glitter のあとに faintly はチグハグな感じなので、副詞を何もつけないか、つけるなら brightly くらいでどうでしょうか。全体の構成はこれでよいと思います。

The sounds of a bell and a drum to tell the time are at so long intervals that He is made to irritably realize how long an autumn night is.  The Milky Way twinkles brightly before the daybreak.

N君:先生とのレベルの違いを痛感します。第1文の be at long intervals は僕には気付かない発想ですし、副詞付きの不定詞で使った realize の目的語に how の節をもってきてその中に long を入れたところがいい感じ。第2文では glitter にこだわることなく twinkle brightly となっていて自然な仕上がりになっています。こういう文章をサラリと書けるようになりたいなあ。