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文系科目ダメダメな中高生・浪人生のための英作文修行

オリジナル勉強風呂Gu 第52回 2021.5/9

長恨歌 その52: 昭陽殿裏恩愛絶 蓬莱宮中日月長

昭陽殿裏(でんり)恩愛絶え、蓬莱(ほうらい)宮中日月(じつげつ)長し。

昭陽殿で賜った恩愛の情ははかなく絶え、この蓬莱宮で長い月日を重ねております。

N君楊貴妃(太真)の発言が続いています。構文的には難しくない。

The affection He showed me at the Palace of Shoyo has faded away evanescently.  I have spent a long long time here in the Palace of Horai, alone.

S先生:構成は良いとして言いたいことが3つあります。第1は「long と long の間にカンマを置こう」ということ。第2は「文尾の alone が遠すぎるので time の後ろに持ってこよう」ということ。第3は「昭陽殿のときは at だったのに蓬莱宮のときは in にしたのはどうなの?」ということ。at に統一していいと思います。確かに at と in は区別が難しくて、うまく説明できませんがたとえば  I live at Setagaya in Tokyo. という例文を参考にして考えてみて下さい。

To my great sadness, the kind affection He granted me at the Palace of Shoyo has gone while I have lived long days alone here at this Horai Palace. 

N君:この go は disappear みたいな意味ですかね。辞書を引いてみると Where have all the flowers gone?  という例文が出てました。百人一首No.2 持統天皇「春過ぎて夏来にけらし白妙の、、、」で、Spring has gone and summer seems to have come、、、と作文したことを思い出しました。またはじめに示した僕の作文の文尾にある evanescent は思い入れのある単語です。S先生が昔「人生は短く儚いから今を燃焼して生きよ」みたいなことをおっしゃったことがあって、その英訳文の冒頭が Life is ephemeral and evanescent.  でした。それを清書して自分の部屋の壁に今も貼ってます。