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文系科目ダメダメな中高生・浪人生のための英作文修行

オリジナル勉強風呂Gu 第167回 2021.9/1

桐壺107:ものなどもきこしめさず、あさかれひの気色ばかり触れさせ給ひて、大床子(だいしゃうじ)のおものなどは、いとはるかにおぼしめしたれば、陪膳に侍ふ限りは、心苦しき御気色を見奉り嘆く。

帝はなにぶんお食事なども進まず、ただ朝食のお膳には形だけ箸をお付けにはなるけれど、清涼殿のほうで召し上がる昼のご正餐などは、まったく別世界のことのように興味をお示しにならないので、給仕をする者どもは皆、この帝のご懊悩のさまを拝見して、こもごも嘆いている。 

N君:He was not willing to have meals.  Barely as He touched His breakfast, He was never interested in the formal lunch prepared at the Palace of Seiryo.  So the waitstaffs lamented  for the Emperor's distress.

S先生:第2文で「朝食にはなんとかかんとかやっとのことで箸を付けるのだが」という難し目の譲歩節が上手に表現されていてとても良い。形容詞あるいは副詞 + as + SV の形は軽い逆接を表します。barely は難しい単語ですがここではよく感じが出ていると 思います。今回は全体的に上出来でした。

He was unwilling to have meals.  Though He just touched His breakfast, He showed no interest in formal lunches at the Palace of Seiryo.  The serves felt grief over His deep distress.

N君:なんでもないところですが、第2文の over に目が留まります。こういうところは僕だったら安易に of など使いそうですが over のほうが感じが出ますね。