kn0617aaのブログ

文系科目ダメダメな中高生・浪人生のための英作文修行

オリジナル勉強風呂Gu 第45回 2021.5/2

長恨歌 その45: 金闕西廂叩玉启 転教小玉報双成

金闕の西廂に玉启(ぎょっけい)をたたき、転じて小玉をして双成に報ぜしむ。

仙山の黄金で作られた宮殿の西の棟へ至って玉の門をたたき、まず小玉という名の侍女から双成という名の侍女に取り次いでもらった。

N君:次々と取り次ぎの者が現れるあたりが oriental ですね。このような形式美は英語圏の人々には理解されないんじゃないかな。「なんでそんなにめんどくさいん?」とか文句いわれそうですよね。

The priest reached the west ward of the Golden Palace in the divine mountain, knocked the door of the jeweled gate, told the reason why he came there to a female servant, Shougyoku, and had the information transmitted to her supervisor, Sousei.

S先生:ウーン何気なく良さそうな文章に見えますが悪い所が3か所あります。第1は ward です。ward は病院の病棟や刑務所の監房の意なのでここではふさわしくありません。villa あるいは residence くらいにしておきましょう。第2は knock です。強くたたく時は他動詞として He knocked (struck) me on the head のように使われ、ドアなどをコツコツと弱くたたく時は自動詞として knock at the door のように使われます。ゆえに今回の作文では knock のあとに at が要ります。第3は came です。told よりもさらに前のことを言っているのだからここは had come が正しい。時制についての感度をあげていきましょう。ダメ出しばかりではヤル気を失うので一つだけ良かった所を挙げると、第2文の have+O+pp  は「取り次いでもらう」という感じがよく出ていて良いです。

The priest went to the west residence of the Golden Palace and knocked at the jeweled door. Giving a message to a lady-in-waiting named Shohgyoku, he told the reason for his visit to another lady-in-waiting called Sohsei.

N君:一人でやってたら一生気付かない誤りばかりでした。