kn0617aaのブログ

文系科目ダメダメな中高生・浪人生のための英作文修行

オリジナル勉強風呂Gu 第68回 2021.5/25

桐壺8:いつしかと心もとながらせ給ひ、急ぎ参らせて御覧ずるに、めずらかなるちごの御かたちなり。

帝はまだかまだかと気をもんで待っていたが、生まれたと聞いて急いで駆けつけて御覧になったところ、その若君のなんと美しいこと、この世にたぐいなきが如しであった。

N君:第62回に続いてまたまた主語の話になって申し訳ありませんが、、、、「せ給ひて」のところが、尊敬の助動詞 + 尊敬語 というダブルの尊敬になっているから、主語は書かずとも天皇に決まっている、というのが古文をやっている人の説明です。僕なんかは、「主語を書けばエエやん」と思いますけどね。それから副詞「いつしか」は現代語の意味とは違っていて「早く早く、とせかす感じ」を表しています。

The Emperor was anxious about and looking forward her delivery.  On hearing  the news of birth, He hurried to the place of Kiritsubo and her baby.  He was very much touched by the besutiful figure of the baby boy, which looked as if there were no example in the world.

S先生:the news of birth のところですが the news that a baby had been born でも良いと思います。place でもよいですが home はどうでしょうか。looked のあとに as if 節をもってきたのは良かったです。第66回に出て来た look shabby のように look の後に形容詞を持ってくるのはできるけれど、同じような働きをするものとして as if 節を認識しておくとよいでしょう。

The Emperor was impatiently looking forward to the birth of His baby.  As soon as He heard that a baby had been born, He rushed to see him and was very pleased that the young Prince was beautiful beyond compare.

N君:beyond description「筆舌に尽くしがたくて」という言い方もあることだし、ここはbeyond comparison の間違いではないかと思って辞書を引いてみたら beyond compare「比類なく」で出てました。いろんなことがあるもんです。