2021-07-16から1日間の記事一覧
帚木27・28・29:(中将の言葉続き) 中の品になむ、人の心々、おのがじしのたてたるおもむきも見えて、わかるべき事かたがた多かるべき。下の刻みといふきはになれば殊(こと)に耳たたずかし」とて、いとくまなげなる気色なるもゆかしくて、(源氏)「その品々や…
帚木25・26:(中将の言葉続き)とる方なく口惜しききはと、優なりとおぼゆばかりすぐれたるとは、数等しくこそ侍らめ。人の品高く生まれぬれば、人にもてかしづかれて隠るること多く、自然にその気配こよなかるべし。 思うに、全く何の取り柄もないくだらない…