kn0617aaのブログ

文系科目ダメダメな中高生・浪人生のための英作文修行

オリジナル勉強風呂Gu 第278回 2021.12/21

帚木15・16・17:(源氏)「そこにこそ多くつどへ給ふらめ。少し見ばや。されなむこの厨子も心よく開くべき」とのたまへば、(中将)「御覧じどころあらむこそかたく侍らめ」など聞こえ給ふついでに、

「そういう君こそ面白い恋文などたくさん持っているんじゃないのかな。それをこっちにも見せてくれるならまあ僕のほうの手紙箱だって気持ちよくあけてあげてもいいけどね」と源氏がからかうと、中将は応える。「なんの、御覧になりたいような面白いのはちっともありはしませんよ」とそんなことを言い合っているうちに、中将はふと述懐し始めた。

N君:highteen のモテ男二人が長雨の夜を徹して恋バナに花を咲かせている、という構図ですね。令和の今はこういうことはあまり聞きませんが、、、、。

Genji made fun of the General, "I suppose, it is you who have plenty of interesting love letters.  If you show me them, I may let you see the contents in my letter box."  The General answered, "Not at all.  I have no interesting letters which can attract you," and began to speak reflectively as follows : 

S先生:今日の作文は大変分かり易く、簡潔かつ素直でとても良かったです。第1文の make fun of ~「~をからかう」、および強調構文の使い方が適切でした。

Teasing Chujo, Genji said, "It is you, not me, who have a lot of fascinating love letters.  If you show them to me, I don't mind opening my letter box for you at all."  Chujo answered back, "I have no such fascinating letters as you want to read."  Saying so, he began to talk about what he had been thinking for a long time.

N君:ここから中将の恋愛論が繰り広げられそうな雰囲気になってきました。先の展開に興味深々です。tease は make fun of ~ とほぼ同じ意味ですね。第3文には関係代名詞としての as が登場しました。

S先生:as はスペルがたったの2文字なのに、品詞として接続詞・前置詞・関係代名詞 があってそれぞれに用法が難しく、周辺にも様々な問題を発生させる厄介な単語です。中原道喜先生は「as は英単語のなかで最難」とおっしゃっています。関係代名詞の as についてもどこかでまとめる時が来るでしょう。

N君:日頃なんの気なしに使っている as がそんないわく付きの単語だったなんて驚きです。是非とも近々教えて下さい。