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文系科目ダメダメな中高生・浪人生のための英作文修行

オリジナル勉強風呂Gu 第272回 2021.12/15

帚木7:右のおとどのいたはりかしづき給ふ住みかは、この君もいとものうくして、すきがましきあだ人なり。

この中将のことは、右大臣家では大切な婿としてこの上なくお世話していたのだが、この正妻の待つ邸には、中将もまた行くのを面倒がって、よその女の所にばかり通っていくという、移り気の色好みの男である。

N君:Just as the Minister of the Left cared for Genji courteously, so the Minister's of the Right treated the General politely as their important bridegroom.  But he also did not want to be bothered by visiting the house where his legal wife waited for his coming back.  It was he, somewhere like Genji, that might be an unreliable man eagar to pay frequent visits to other women instead of his wife.

S先生:以前も出てきましたが、第1文の (Just) as SV, so SV「ちょうどSがVするように、SもVした」はとても大切な言い方で、あちこちで使えるので是非とも覚えましょう。ここでも上手に使うことができました。第2文の his legal wife「正妻」にギョッとしますよね。英語では「法的に正しい妻」という言い方をするわけですが、日本語の感覚からはかけ離れていますね。第3文は強調構文ですが、ここではちょっと不自然な感じです。ここは素直に Just like Genji, he was ~ としてみてはいかがでしょうか。最後のところに出て来た instead of はN君も慣れていて特に注意を払ってはいないと思います。それでよいですが老婆心ながら「instead は副詞である」ということを言っておきたいと思います。Give me coffee instead of tea. のような用例は当たり前として、If you cannot go, let him go instead.  のように普通の副詞としての用例があることを自覚しておいて下さい。前置詞ではなく副詞ですから Give me coffee instead tea. は間違いです。当り前と言われるかもしれないが、まるで前置詞のように instead tea, instead his wife のように誤用する生徒がたまにいるのです。

To-no-Chujo, whom the Minister of Right's family treated with the greatest care as their precious bridegroom, was reluctant to come back to the residence where his legal wife lived.  Being of a capricious and amorous nature, he would often visit other women.

N君:第1文の be reluctant to do「しぶしぶ~する、なかなか~しない」と、第2文の分詞構文 Being of ~ nature の of に注目したいです。簡潔で締まった文を作るのに使えそうな表現だと思いました。第2文主節に最近話題の would often が出てきました。第250回および269回で used to do との異同が問題となった表現です。