2023-03-01から1ヶ月間の記事一覧
古文研究法114-2 去来抄より:去来いはく「これは即興感偶にて発句たること疑ひなし。第三は句案にわたる。もし句案にわたらば第二等に下らむ」。先師(芭蕉)重ねていはく「角・来が弁みな理屈なり。我はただ花より松の朧(おぼろ)にて面白かりしのみ」となり…
古文研究法114-1 去来抄より:「辛崎(からさき)の松は花より朧(おぼろ)にて 芭蕉」。伏見の作者、「にて」留めの難あり。其角いはく「『にて』は『かな』にかよふ。この故に『かな』留めの発句に『にて』留めの第三を嫌う。『かな』と言へば句切迫なれば『に…