2022-09-12から1日間の記事一覧
古文研究法13-2 枕草子:「いかやうにかある」と問ひきこえさせ給へば、「すべていみじくはべり。さらにまだ見ぬ骨のさまなり、となむ人々申す。まことにかばかりのははべりざらざりつ」と言(こと)高く申し給へば、「さては扇のにはあらでくらげのななり」と…
古文研究法13-1 枕草子:中納言まゐらせ給ひて御扇たてまつらせたまふに「隆家こそいみじき骨を得てはべれ。それを張らせてまゐらせむとするを、おぼろけの紙はえ張るまじければ、求めはべるなり」と申し給ふ。 中納言隆家様(中宮定子の実弟)がおいでになっ…
古文研究法12-2 土佐日記:持て来たる物よりは歌はいかがあらむ。これかれあはれがれども一人も返しせず。しつべき人も交われれど、これをのみいたがり物をのみ食ひて夜更けぬ。この歌主「まからず」と言ひて立ちぬ。 持ってきたごちそうに比べると歌の出来…