2022-09-01から1ヶ月間の記事一覧
古文研究法2 讃岐内侍(さぬきないしのすけ)日記:暮るると等しく参り給ひてうち見まゐらせて「あないみじ、昼見まゐらせざりつるほどに腫れさせ給ひにけり」など言ひあはせらるるを、聞かせ給うて「何言ふぞ」と仰せらるれば、「昼のほどに腫れさせおはしま…
古文研究法1-2 徒然草:世に語り伝ふる事、まことはあいなきにや、おほくは皆虚言(そらごと)なり。あるにも過ぎて人はものを言ひなすに、まして年月過ぎ、境も隔たりぬれば、言ひたきままに語りなして筆にも書にも書きとどめぬれば、やがてまた定まりぬ。 世…
古文研究法1-1 枕草子:梨の花、世にすさましくあやしきものにして、眼近く、はかなき文つけなどだにせず、愛敬(あいぎゃう)おくれたる人の顔など見ては、たとひに言ふも、げに、その色よりしてあいなく見ゆるを、唐土(もろこし)に、限りなきものにて、文に…