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文系科目ダメダメな中高生・浪人生のための英作文修行

オリジナル勉強風呂Gu 第783回 2023.5/10

古文研究法132-4 大鏡より:(某の主の心中)「げにかばかりの祝ひの御事、また今日になりて停(と)まらむも忌々(いまいま)しきに。やをら引き隠してあるべかりける事を心肝なく申すかな」、いかに思(おぼ)しつらむ」と、後にぞかの殿(=某の主)もいみじう悔い給…

オリジナル勉強風呂Gu 第782回 2023.5/9

古文研究法132-3 大鏡より:いとあやしく(某の主)「さまで大殿籠(おおとのごも)り入りたりとは見えさせ給はぬに、いかなればかくてはおはしますぞ」と思ひて、とばかり御前にさぶらふにぞ、うち驚かせ給ふさまにて(兼家)「御装束は果てぬるにや」と仰せらる…

オリジナル勉強風呂Gu 第781回 2023.5/8

古文研究法132-2 大鏡より:いとねぶたげなる御気色にてもてなさせ給ひて、ものも仰せられねば、もし聞こしめさぬにや、とて、また御気色給はれど、うちねぶらせ給ひてなほ御いらへ無し。 すると兼家公はひどく眠そうな様子をなさって何もおっしゃらないので…

オリジナル勉強風呂Gu 第780回 2023.5/7

古文研究法132-1 大鏡より:怪(け)と人の申す事どものさせる事なくて止(や)みにしは、前(さき)の一条院の御即位の日、大極殿(だいごくでん)の御装束すとて人々集まりたるに、高御座(たかみくら)のうちに髪付きたるものの頭(かしら)の血付きたるを見つけたり…

オリジナル勉強風呂Gu 第779回 2023.5/6

古文研究法131-2 紫式部日記より:御前(おんまえ、中宮彰子)にも近う侍(さぶら)ふ人々はかなき物語するを聞こしめつつなやましうおはしますべかめるを、さりげなくもて隠させ給へり。御有様などの、いとさらなることなれど、浮世のなぐさめにはかかる御前を…

オリジナル勉強風呂Gu 第778回 2023.5/5

古文研究法131-1 紫式部日記より:秋の気配立つままに、土御門殿(つちみかどどの)の有様(ありさま)言はむかたなくをかし。池のわたりの梢(こづえ)ども、遣水(やりみず)のほとりの草むら、おのがじし色付きわたりつつ、おほかたの空も艶(えん)なるにもてはや…

オリジナル勉強風呂Gu 第777回 2023.5/4

古文研究法130-2 十訓抄より:炎旱(えんかん)の天にはかに雲り渡りて大なる雨降りて、枯れたる稲葉おしなべて緑にかへりけり。忽(たちま)ちに天災をやはらぐる事、唐の貞観の帝の蝗(いなご)を飲めりし政(まつりごと)にも劣らざりけり。 するとカンカン照りの…

オリジナル勉強風呂Gu 第776回 2023.5/3

古文研究法130-1 十訓抄より:能因入道、伊予守実綱に伴ひて彼(か)の国に下りけるに、夏の初め日久しく照りて民の嘆き浅からざりけり。神は和歌に賞(め)で給ふものなり、試みに詠みて三島に奉るべき由(よし)を、国司(=実綱)しきりに勧めければ、(能因)「天の…

オリジナル勉強風呂Gu 第775回 2023.5/2

古文研究法129-2 (与謝蕪村による)春泥発句集序より:却(かへ)って問ふ、(春泥舎召波)「叟(そう)が示すところの離俗の説、その旨(むね)玄なりといへども、なほこれ公案をこらして我よりして求むるものにあらずや。彼も知らず我も知らず、自然に化して俗を離…

オリジナル勉強風呂Gu 第774回 2023.5/1

古文研究法129-1 (与謝蕪村による)春泥発句集序より:波、すなはち余に俳諧を問ふ。答へて曰く「俳諧は俗語を用ひて俗を離るるを尊ぶ。俗を離れて俗を用ふ。離俗の法、最も難し。かのなにがしの禅師が『隻手(せきしゅ)の声を聞け』といふもの、すなはち俳諧…

オリジナル勉強風呂Gu 第773回 2023.4/30

古文研究法128-2 徒然草187段より:芸能・所作のみにあらず、おほかたのふるまひ・心使ひも、おろかにして慎めるは得のもとなり。巧みにして縦(ほしひまま)なるは失のもとなり。 これは芸能とか技術とかばかりではなくて、一般的なふるまいや心構えなどにも…

オリジナル勉強風呂Gu 第772回 2023.4/29

古文研究法128-1 古文研究法187段より:よろづの道の人、たとひ不堪(ふかん)なりといへども堪能(かんのう)の非家(ひか)に並ぶ時、必ず勝(まさ)れることは、たゆみなく慎みて軽々しくせぬと、ひとへに自由なるとの等しからぬなり。 色々な方面の専門家は、た…

オリジナル勉強風呂Gu 第771回 2023.4/28

古文研究法127-2 源氏物語若紫より:(姫君は)幼な心地にもさすがにうちまもりて伏し目になりてうつぶしたるに、こぼれかかりたる髪つやつやとめでたう見ゆ。(尼君)「生(お)ひ立たむありかも知らぬ若草を 後(おく)らす露ぞ消えむそら無き」。 姫君は幼な心に…

オリジナル勉強風呂Gu 第770回 2023.4/27

古文研究法127-1 源氏物語若紫より:尼君、髪をかきなでつつ「けづることをも(姫君は)うるさがり給へど、をかしの御髪(みぐし)や。いとはかなうものし給ふこそ、あはれにうしろめたけれ。かばかりになれば、いとかからぬ人もあるものを。故姫君は十二にて殿…

オリジナル勉強風呂Gu 第769回 2023.4/26

古文研究法126-2 更級日記より:(命婦)「御前のをおろしたる」とてわざとめでたき草子ども硯(すずり)の箱の蓋に入れておこせたり。嬉しくていみじくて夜昼これを見るよりうちはじめ、またまたも見まほしきに、ありもつかぬ都のほとりに誰かは物語求め見する…

オリジナル勉強風呂Gu 第768回 2023.4/25

古文研究法126-1 更級日記より:(京の宅は)広々と荒れたる所の、過ぎ来つる山々にも劣らず、大きに恐ろしげなる御山木どものやうにて、都の内とも見えぬ様(さま)なり。ありもつかずいみじう物騒がしけれども、いつしかと思ひしことなれば、(筆者=菅原孝標女…

オリジナル勉強風呂Gu 第767回 2023.4/24

古文研究法125-4 十訓抄より:(大臣)「この機織(はたおり)をば聞くや。一首つかうまつれ」と仰せられければ、(侍)「青柳(あおやぎ)の、、、」と五文字を言い出したるを、候(さぶら)ひける女房たち、際(おり)に合はずと思ひたりけるにや、笑ひ出したりけるを…

オリジナル勉強風呂Gu 第766回 2023.4/23

古文研究法125-3 十訓抄より:花園の大臣の御もとに初めて参りたる侍の、名簿(みょうぶ)に「能は歌詠み」と書きたりけり。殿、秋のはじめに南殿(なでん)に出でて機織(はたおり)の鳴くを愛しておはしましけるに、暮れければ「下格子(げこうし)に人参れ」と仰…

オリジナル勉強風呂Gu 第765回 2023.4/22

古文研究法125-2 十訓抄より:またよくも心得ぬ事を悪(あ)しざまに難じつれば、かへりて身の不覚あらはるるなり。おほかた口軽(かろ)き者になりぬれば、それがしにその事な聞かせそ、かの者にな見せそ、など言ひて、人に心置かれ隔てらるる、口惜しかるべし…

オリジナル勉強風呂Gu 第764回 2023.4/21

古文研究法125-1 十訓抄より:人は慮(おもんぱかり)なく言ふまじきことを口とく言ひ出し、人の短きをそしり、したることを難じ、隠すことを露(あら)わにし、恥じがましきことを糺(ただ)す、これらはすべてあるまじきわざなり。我は何となく言ひちらして思ひ…

オリジナル勉強風呂Gu 第763回 2023.4/20

古文研究法124-6 大鏡より:(尾行者が)かへりて御ありさま語りければ、いとあはれに聞き奉らぬ人なし。 尾行者が帰って来て義孝様の様子を報告すると、細殿の女房達は皆たいそう感動して承った。 N君:「かへりて~語りければ」には敬語がないので主語は尾行…

オリジナル勉強風呂Gu 第762回 2023.4/19

古文研究法124-5 大鏡より:(尾行した門番が義孝様の様子を)なほ見れば、東(ひんがし)の対の軒(つま)なる紅梅のいみじう盛りに咲きたる下に立たせ給ひて、滅罪生善往生極楽といふ額(ぬか)を西に向かいてあまたたびつかせ給ひけり。 尾行者がなおも見ていると…

オリジナル勉強風呂Gu 第761回 2023.4/18

古文研究法124-4 大鏡より:世の常の君達のやうに、内わたりなどにても、おのづから女房と語らひはかなきことをだに宣はせざりけるに、いかなる折りにかありけん、細殿に立ち寄り給へれば、例ならず珍しくて物語りせさせけるに、やうやう夜中などにもなりや…

オリジナル勉強風呂Gu 第760回 2023.4/17

古文研究法124-3 大鏡より:さて後に、小野宮実資(おののみやのさねすけ)の御夢に、面白き花の影におはしけるを、現(うつつ)にも語らひ給へりし御仲にて、(実資)「いかでかくては、いづくにか」と珍しがり申し給ひければ、御いらへに(義孝)「昔は蓬莱宮の月…

オリジナル勉強風呂Gu 第759回 2023.4/16

古文研究法124-2 大鏡より:その遺言を母北の方忘れ給ふべきにあらねども、ものも覚えでおはしければ、思ふに人のし奉りてけるにや、枕返し何やと例のやうなる有り様どもにしてければ、え帰り給はずなりにけり。後に母北の方の御夢に見え給ひける。「しかば…

オリジナル勉強風呂Gu 第758回 2023.4/15

古文研究法124-1 大鏡より:かの後少将は義孝(よしたか)と聞こえし。御かたちいとめでたくおはしまし、年ごろ極(きは)めたる道心者にぞおはしましける。病(やまひ)重くなるままに生くべうもおぼえ給はざりければ、母上に申し給ひけるやう「おのれ死にはべり…

オリジナル勉強風呂Gu 第757回 2023.4/14

古文研究法123-2 大鏡より:さばかりの事を聞かせ給はむには、少しすさましくもてなさせ給ふべけれど、必ず人のさ思ふらむ事をば、押し返しなつかしくもてなさせ給ふなり。いみじき御賭け物どもこそはべりけれ。かやうの事さへ帥殿は常に負け奉らせ給ひてぞ…

オリジナル勉強風呂Gu 第756回 2023.4/13

古文研究法123-1 大鏡より:入道殿、御嶽(みたけ)に参り給へりし道にて、帥殿(そちどの)の方(かた)より便(びん)なき事あるべし、と聞こえて、常よりも世をおそれさせ給ひて、たひらかに帰らせ給へるに、かの殿も、かかる事聞こえたりけりと人の申せば、いと…

オリジナル勉強風呂Gu 第755回 2023.4/12

古文研究法122-2 更級日記より:(夢の中で出会った美しい女性が筆者に掛けた言葉)「そこは内裏(うち)にこそあらむとすれ。はかせの命婦(みょうぶ)をこそよく語らはめ」と宣ふと思ひて、嬉しくたのもしくて、いよいよ念じ奉りて初瀬川などうち過ぎて、その夜…

オリジナル勉強風呂Gu 第754回 2023.4/11

古文研究法122-1 更級日記より:その夜、山辺(やまのべ)といふ処の寺に宿りていと苦しけれど、経少し読み奉りてうちやすみたる夢に、いみじくやんごとなき清らなる女のおはするに参りたれば、風激しう吹く。見つけてうち笑みて「何しにおはしつるぞ」と問ひ…