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文系科目ダメダメな中高生・浪人生のための英作文修行

オリジナル勉強風呂Gu 第797回 2023.5/24

古文研究法138-2 新古今集より:津の国の難波(なには)の春は夢なれや 芦(あし)の枯れ葉に風わたるなり。

「難波津の春」と詠まれて有名なこのあたりの美しい春風景も今は夢のような感じだ。眼前には冬枯れの芦の葉とそれを吹き通る風だけしかない、もの淋しい冬景色があるだけだ。

N君:「津の国の難波の春」というのはどういう意味か分かりませんでした。「津」というのは「海岸、港」のような水にまつわる言葉なので、ここでは「海岸線が美しいことで知られる難波国の春景色」くらいの意味なのでしょう。

The waterfront of Naniwa District written in many poems is famous as a beautiful spot in spring.  But, now in winter, there is no trace of the vivid color.  I can see just a desolate scene where a cold wind is blowing through dead leaves of reeds.

S先生:なかなか良いです。特に第2文でガラッと雰囲気が変わるところがいいです。この trace という単語が上手に使われています。もう一度辞書を引いて使い方をチェックしておきましょう。

The spring scenery in Naniwa is too beautiful to describe in any poem.  But, now in the depth of winter, I see nothing but a desolate scene, where a severely cold wind is howling through the dead leaves of reeds.

N君:ものすごく基本的な質問で恐縮ですが、先生の第1文冒頭 The spring scenery in Naniwa は、The spring scenery of Naniwa ではいけませんか?

S先生:予想外の primitive な質問です。in と of との違いですね。これはどう答えたらよいのか迷いますが、たとえば「日本海」は the Sea of Japan であり、A of B のAとBが一体化しています。一方、the flower garden in the park「公園の花壇」では、A in B の「大きなBが小さなAを含んでいる状態」と言えるでしょう。ここでは「難波の春景色」でやや微妙ですが私は in を採用しました。