kn0617aaのブログ

文系科目ダメダメな中高生・浪人生のための英作文修行

2023-04-21から1日間の記事一覧

オリジナル勉強風呂Gu 第803回 2023.5/30

古文研究法138-8 新古今集より:心あらむ人にみせばや津の国の 難波わたりの春の景色を 趣味の深い人に見せたいものだなあ、この難波津あたりの美しい春の景色を。 N君:「津の国」というのは要するに「海岸が迫っている地方」くらいの意味なのでしょう。「…

オリジナル勉強風呂Gu 第802回 2023.5/29

古文研究法138-7 新古今集より:花誘ふ比良(ひら)の山風吹きにけり 漕ぎ行く舟の跡見ゆるまで 比良の山から吹き来る風が花を誘って湖上に散らした。おかげで昔の人が「見えない」と詠んだ舟の跡まで鮮やかに見える。 N君:比叡山から北方へ連なるのが比良山…

オリジナル勉強風呂Gu 第801回 2023.5/28

古文研究法138-6 新古今集より:心なき身にもあはれは知られけり 鴫(しぎ)立つ沢の秋の夕暮れ 趣味の浅い無粋な私にもしみじみとした感興が湧き起こった。鴫の飛び立つこの沢で秋の夕暮れを見て。 N君:いかに無粋な僕でも三夕(さんせき)の歌は知っています…

オリジナル勉強風呂Gu 第800回 2023.5/27

古文研究法138-5 新古今集より:竜田川嵐や峯に弱るらむ 渡らぬ水も錦絶えけり 竜田川のあたりで吹く強風が峯に当たって弱まったのであろうか、渡りもしないのに水上に吹き敷かれた紅葉の錦が途絶えてしまった。 N君:前回は「人が川を渡ると紅葉の錦が途絶…

オリジナル勉強風呂Gu 第799回 2023.5/26

古文研究法138-4 新古今集より:竜田川紅葉乱れて流るめり 渡らば錦なかや絶えなむ 竜田川には紅葉がいっぱい散って流れている。それを無理に渡ると、錦のような美しい錦の帯が途切れてしまうかもしれないので、渡りかねるなあ。 N君:この歌はさすがの僕で…

オリジナル勉強風呂Gu 第798回 2023.5/25

古文研究法138-3 新古今集より:山深み春とも知らぬ松の戸に たえだえかかる雪の玉水 奥深い山里なので春になったとも知らずに住んでいるが、松の木で作った戸に、雪解けの水が雫となって落ちてくるので「ああ春になったなあ」と感じられる。 N君:「名詞+…

オリジナル勉強風呂Gu 第797回 2023.5/24

古文研究法138-2 新古今集より:津の国の難波(なには)の春は夢なれや 芦(あし)の枯れ葉に風わたるなり。 「難波津の春」と詠まれて有名なこのあたりの美しい春風景も今は夢のような感じだ。眼前には冬枯れの芦の葉とそれを吹き通る風だけしかない、もの淋し…

オリジナル勉強風呂Gu 第796回 2023.5/23

古文研究法138-1 新古今集より:春の夜の夢の浮橋とだえして 峯に分かるる横雲の空 春の夜にまどろむ夢がふと醒めてしまった。橋の代用につなぎ合わせた小舟の綱が切れて、小舟がどこかへ流れ去ってしまったのだ。ふと見上げると峯のあたりで横にたなびく雲…