kn0617aaのブログ

文系科目ダメダメな中高生・浪人生のための英作文修行

オリジナル勉強風呂Gu 第800回 2023.5/27

古文研究法138-5 新古今集より:竜田川嵐や峯に弱るらむ 渡らぬ水も錦絶えけり

竜田川のあたりで吹く強風が峯に当たって弱まったのであろうか、渡りもしないのに水上に吹き敷かれた紅葉の錦が途絶えてしまった。

N君:前回は「人が川を渡ると紅葉の錦が途絶えてしまう」という歌でしたから、今回は「人が渡りもしないのに紅葉の錦が途絶えてしまった」と言ってきました。それは何故? 風がやんで紅葉自体が散らなくなったから、紅葉の錦自体が形成されなくなった、と作者は主張しているようです。

The beautiful line of fallen maple leaves disappeared though I did not walk across the Tatsuta River.  A strong wind was blocked and weakened by the mountains around the riber, so it couldn't scatter the leaves incessantly, I guess.

S先生:良いと思います。

Having lashed against the top of the mountain, a strong wind blowing over the River Tatsuta seems to have died down.  There is no one (who) waded it across.  But strangely enough, the beautiful belt of red leaves on the water has disappeared from sight.  The leaves must have stopped falling.

N君:先生の第1文末 die down は「弱まる」のような意味ですか?

S先生:「(風などが)弱まる」の意味です。

N君:先生の第2文に出て来た who は省略可とのことですが、これを省略してしまうと文意が捉えにくくなると僕は思います。

S先生:There is ~ の構文に出て来る主格関係代名詞は省略するのが普通なのです。色々と特殊なしきたりが出てきて面食らうでしょうが慣れていきましょう。