kn0617aaのブログ

文系科目ダメダメな中高生・浪人生のための英作文修行

オリジナル勉強風呂Gu 第204回 2021.10/8

桐壺144:げに御かたちありさま、あやしきまでぞおぼえ給へる。

なるほどその姿形といい、怪しいほどに桐壺更衣に似ている

N君: whose figure was just like that of the late Kiritsubo.

S先生:Her figure and manners were astonishingly like those of Kiritsubo.

今日の英作談義は「おなじみ表現のいつもとちょっと違う言い方」について思いつくままにふたつの例を挙げておきます。第1はおなじみの not ~ at all です。He is not tired at all.「全然疲れてません」で何の問題もないのですが、He is not a bit tired. も同じ意味です。at all は形容詞(的なもの)の後に置いたのに、a bit は形容詞(的なもの)の前に置かれていますね。そういうものとして口ずさんで覚えるしかありません。第2もおなじみの have to = must です。これの口語的表現として have got to, got to, あるいはもっとくだけて gotta があります。辞書には You got to be kind to her.「優しくしなくっちゃ」という例文が出ていました。初めて見た時には私もなんじゃこりゃと思いましたが、何度も見ているうちに慣れました。

N君:ごく弱い使役動詞のところでも have と get が出てきました。この両者は深いところでつながっているような気がします。「気脈を通じている」とでも言いましょうか。たとえば 1 に対して虚数単位 i を次々に掛けていくと 1⇒ i ⇒ー1⇒ ーi ⇒ 1 となりますが、sinθ をどんどん微分していくと sinθ ⇒ cosθ ⇒ ーsinθ ⇒ ーcosθ ⇒ sinθ となり、両者の間にはなにかの関係がありそうな匂いがします。

S先生:理系のN君らしい感想だね。そんなこと言う生徒は初めて見たよ。